
致死率は0.01に上がっています。
韓国で流行中のAY.69と日本の第五波後減衰したAY.29の比較(どちらもデルタ 株です)。
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) November 25, 2021
AY.69は、遺伝研の井ノ上先生がAY.29の自壊の一因としたA1918V(仮説ですが)という変異をもっていません。
AY.69はヤバイかもしれません。
検疫で絶対日本にいれないようにしなくては。#空港検疫をPCRに戻して下さい https://t.co/XjnQPt6Olk pic.twitter.com/abMSmQiMn2
deltaがインドで生まれた時からA1918Vの変異はもってたみたいですね。 pic.twitter.com/iTw6IgKCUD
— 規制明け絶対民主法治国家維持 (@B6VECcNetVjoam7) November 25, 2021
整理すると
韓国で流行中の株:AY.69・・・A1918Vの変異を持っていない。
日本の第五波で流行した株:AY.29・・・A1918Vの変異を持っている。
AY.29(V1750A)はほぼ日本でしか流行っていない。
A1918Vの変異は、AY.29だけでなく、B.1.617.2(デルタ株)、英国の AY.4.2、欧州のAY.43、シンガポールなどのAY.23 にも見られる。・・・AY.29自壊説の反証
韓国のAY.69は他国では見られないユニークなものなのでしょうか。
fusion@__fusion氏が次のツイートで千葉県下市町村別の2021/1/1以降の日別累積感染者数のデータを公開してくれています。
#千葉県コロナマップ(11月25日17時現在)
— fusion (@__fusion) November 25, 2021
データファイル:https://t.co/ycY2Go3pCM
スクリプト:https://t.co/DdmJSQz26t
@本日の新規感染者数
A直近1週間の累積感染者数
B直近1週間の10万人あたりの感染者数
(図中「0」は小数点以下1位を四捨五入したためで、非ゼロ) pic.twitter.com/pBdggDr27N
このデータを使ってグラフ化しました。

このグラフから言えるのは
@ 8/1時点の累積感染者数と9/1時点のそれを比べると多くの都市で累積数が倍になっています。
A ところが9月中旬になると、カーブが横に傾き、10月に入るとほぼ横ばいになっています。
B 感染者が多い都市に名前を付しましたが、それらの都市のカーブの傾きの変化がほとんど同じです。そして感染者の少ない都市も同じような動きを示しています。
管理人は、9月中旬以降の鎮静化は、ワクチン効果とマスク着用率の上昇によるものと考えてきましたが、それらだけが要因だとすると、千葉県全域のほぼ全市町村が同じような動きを見せたことが説明できるかという点で、疑問が生じます。
このような現象が起きるのは、どんな場合でしょう。
A ウィルスが内包する何らかの仕組みが働いて増殖力、感染力を失った。
B 人々が一斉に抗ウィルス薬を服用した。
C 人々がワクチン接種やマスク着用で感染しにくくなり、連鎖反応が止まった。
これらだけで上のような県下一斉の現象が起きるのか??
D AY.29のウィルスの増殖、感染を妨害する無症状のウィルスが生じてそれが蔓延したためにAY.29が広がらなくなった。
市町村別の動きをもう少し詳しく見ます。

10月以降の動きが他の市町村と少し異なるところがあります。習志野市、木更津市、銚子市、匝瑳市。習志野市は別として残る3市は千葉県の外縁にあります。東京や東葛からの人の流れも相対的に少ない。

私の大胆な仮説Dを取ると、これらの都市では新しいウィルスが広まるのに時間がかかり、AY.29がなお増殖・感染を続けたと考えることができます。
日本では、10月以降もコロナによる死亡者が出続けていますが、これは9月までのAY.29の感染者とみることができます。
仮に無症状の新しいウィルスが現れたとしてそんなに早く拡大するものか?
仮に無症状の変異ウィルスが出現し既存のAY.29と競合しながら感染拡大したとします。
これは無症状ですから感染者は隔離されませんし、本人も他者への感染防止に意を用いることはない。感染拡大はAY.29よりも速いとみてその感染者数をAY.29感染者数の1.2倍と置きます。そして無症状の変異ウィルスが優勢となった9/4以降、その日のAY.29感染者数の1.2倍が続いているとします。


今の時点では、完全に変異ウィルスが優勢となり、AY.29の拡大の余地を封じ込めているのではないかというのが私の見方です。
この考えは、遺伝研の井ノ上氏のAY.29自壊説を支持するものです。同氏の指摘するようにA1918Vにかかる変異がAY.29の増殖力、感染力を失わせたのかどうかは、今後解明されるでしょうが、2021/8の感染爆発と並行して新たに出現した無症状のウィルスが広がり、AY.29の感染拡大の邪魔をしているということは確からしい。
症状を示していない者から広くウィルスを採取し、その遺伝子配列を調べればわかるはずです。
とりあえずは、ここまでが私の推論ですが、喜んでばかりはいられない面もあります。
ア 日本でそのようなAY.29の変異株が出現したとすると、さらに別の変異株が出現する恐れもあります。それがAY.29が引き起こす症状よりも弱い保証はない。
イ 海外から別の変異株が入ってきたときに、この未知の変異株との力関係がどうなるのか。AY.29に対すると同じに優勢な勢力を保ち、侵入した変異株の拡散を止められるのか。
ウ この未知の変異株にアルファ株を対象に作られた既存のワクチンが効くのか。効かないのではないか。
エ この未知の変異株に対して抗ウィルス薬、例えばイベルメクチンが効くのか。これはIVMの作用機序からして効くはずです。