https://t.co/a216OE7G92 新型コロナ第6波 “12月から再拡大” AIが予測 警戒呼びかけ -- この「予測」というのもなんだか変な話で、国や自治体がまともな感染対策をとってないから第6波がくるんだし、それが拡大するのは対策が遅れるからである。
— Jun Makino (@jun_makino) November 5, 2021
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これまで民間の方が出した予測も役所の研究所が出した予測もみな当たっていません。
これは当然なのです。予測に使うアルゴリズムがまともなものでないのです。
新コロナウィルスの感染拡大の仕組みがわかっていません。ごく最近まで役所の公式見解は、空気感染ではなく飛沫感染だとされていましたが、空気感染と飛沫感染では感染の仕方が全く違う。衝立は飛沫感染の防止には有効でも空気感染には換気不良を招いて逆効果ということもあります。
感染と発症の関係、ワクチンと発症予防効果もわかっていない。特にワクチンを接種して時間が経ってからの予防効果は大雑把な見当がついているだけです。
このようないろいろな要因を全部ぶち込んで多変量解析を行えば、ある程度主要な要素がどれほど決定要因になっているかは、計算できるかもしれませんが、国民のうちどれだけの人が必要な場所でマスクを着用しているかもデータとしてはとらえられていません。
家庭内の生活行動が、家庭内感染の防止にプラスに作用している家もマイナスに作用している家もあるでしょうがそんなデータもない。
満員電車でどれだけの感染者が出ているかのデータもない。
サラリーマンのうちどれだけの人が在宅勤務に切り替わっているか、調べたデータもないはず。
過去のデータもなければリアルタイムのデータもない。これではいくら優秀な統計学者でも予測式を組み立てられるはずがありません。
AIやスーパーコンピュータを使っても現時点の感染者数予測などはこけおどしの案山子にすぎません。よく言っておもちゃの鉄砲でしかないのです。
楽観的な予測に依存することは危険極まりないことだけは、AIやスーパーコンピュータを使わなくても明らかなことだと断言できます。