
全国的な傾向であること、人的な接触については実質的に緩和方向にあったこと、オリンピックの開始以降に新規感染者が急増する中、時期を同じくしてワクチン接種が急ピッチで進められたことからそのように判断してよいと考えます。

上のグラフを少し説明すると、日本のワクチン接種件数が8千万件に達したのが7/23、それから2週間で1億件到達、さらに17日で1億2千万件、また17日で1億4千万件、その後19日で1億6千万件と猛スピードで接種が進められました。
日本の人口を1億3千万人とすれば、2回接種した人も多くなっています。
それにこのワクチン接種の期間に新規に感染した人が多いことも忘れてはならないでしょう。オリンピック開始の7/23には累積感染者数86.2万人でしたが、9/23には169万人に達しています。自分で自然免疫を付けた人も83万人もおられるのです。
ワクチン効果は、人的接触などが急激に増加し、無警戒な人たちが増えない限り、1か月か2か月は継続するものとみられます。

これまで感染防止のため医院にかかることや他の用事を先延ばしにしていた方には、それを片付けるチャンスになります。
ただし、その場合でも距離、マスク、換気はしっかり確保する必要があります。寒くなり、換気が悪くなりがちな時期が来る前に用事は片づけたらよいです。
他の記事に書きましたが、ワクチンの感染防止効果は、2か月程度で低下し始め、5か月も経つと効果がほとんどなくなります。
慎重に行動する必要がありますが、ことを運ぶときは大胆に片づけてしまいましょう。このような好機は次にいつ来るかわかりません。
それにワクチンを接種した者同士では「相互利益」ですが、ワクチン接種をしていない人は「他力本願」なのです。身の危険を冒してワクチン接種に踏み込んだ人たちには感謝と敬意をもって接しましょう。
ブースターを摂取してどうなるかは、イスラエルの例を取り上げています。ワクチン功罪と感染者数の変化は別の問題です。
公衆衛生論の観点からみれば、そういう人が多ければ感染拡大を抑えられることは事実。
接種をするかしないかは、今の日本では個人の判断にゆだねられています。
私自身は、安全性の高いワクチンが用意されれば、接種を受け入れると思います。