ロシアとイランはなぜワクチンがメインなのか: ずくなしの冷や水

2021年10月06日

ロシアとイランはなぜワクチンがメインなのか

新コロナウィルスは生物兵器だとの所説がまた勢いを持っています。

中国とイランで早い時期に感染拡大したことが、その可能性を暗示します。ロシアは、中国での感染勃発を見てすぐに国境を閉鎖しましたが、急速な感染拡大を止めることができていません。

ロシアは自国で何種類ものワクチンを開発。イランもワクチンを国産化する努力をしていますが、現在のワクチンがいかなるものかよくわかりません。

いずれにしてもロシアとイランは、ワクチンを新コロナウィルス対策のメインに据えています。有効な抗ウィルス薬もあるのにそれらを活用しないのはなぜなのでしょう。ロシアはアビガンを量産しているとされます。でも催奇形性のあるとされる抗ウィルス薬は国民に敬遠されるかもしれませんし、初期に呑まないと効果が薄い。

このウィルスが変異しつつ長く存続するとの前提に立てば、一時的な予防効果の抗ウィルス薬よりも効果が持続するワクチンのほうが好ましい?

中国やロシアのワクチンは、確かに変異株にも一定の効果があるらしいのですが。



でも理解が難しいのは、ロシアもイランも感染者の致死率が高いです。英米仏などに比べれば感染者率が低いからまだ当局の政策は国民に受け入れられるという判断なのかもしれませんが、まだ死亡数は頭打ちになっていません。


西側の製薬会社のくびきがない分政策選択の自由度ははるかに高いはずです。

ロシアでは、プーチンの部屋に行く前に消毒液のミストシャワーを通らなければならないこともありました。あの国は斬新な発想をします。

両国ともに新コロナウィルス対策の細部がよくわかりません。ともに新コロナウィルスが生物兵器であることはありうるとの前提で臨んでいるはずです。

今もワクチン開発の手を緩めていません。新コロナ禍は長引くと見ています。

抗ウィルス薬を使って感染爆発を抑えたインドネシアがこの後どうなるか、どうするか。

抗ウィルス薬を国民に継続的に服用させ続けるのは難しいということはありましょう。ただ、ワクチンの感染防止効果が数か月で弱まってしまうことが明らかになり、これも繰り返し接種しなければならない。

インフルエンザのどれほど効果があるのか疑問もあるワクチンも毎年打っていることを考えれば、新コロナウィルスのワクチンが何年も効果を持つというのはもともと期待できないのかもしれません。

ロシアが新コロナウィルスでどんな出口を予定している?中国との対比でどうとらえるべきなのか、難しいです。

日本はワクチン効果が表れて感染者が激減しています。

イランもワクチンの効果が出てきたとみられます。グラフが似ています。

イスラエルはワクチンパスポートを導入。ブースターショットを始めています。



インドネシアは抗ウィルス薬の配布で感染者が激減。一方でワクチンの接種も拡大しています。抗ウィルス薬からワクチンの効果に乗り移れるか。

ロシアはまだ1日に900人近い死亡者を出しています。ロシア国内では国の新コロナウィルス対策についていろいろ意見も出ているはずなのに表面化しない。ミシューシチン内閣に力がないのか、イランが新コロナウィルスの抑圧に成功すればプーチンも内閣に任せきりというわけにはいかないでしょう。抗ウィルス薬をなぜ使わないのか大いに疑問があります。

マレーシアは人口のワクチン接種者割合が日本やイスラエルと並び7割を超えています。9月半ばに感染者のピークができておりそれがようやく崩れたところです。マレーシアはイスラエルと同じように感染者や死亡者に波乱が生じていると見るべきかもしれません。

米国はワクチン接種水準が高いのに死亡数の水準も高位で推移です。



中国は新コロナウィルス封じ込めに今のところ最も成功しています。生物兵器論をとればターゲットの一つが厳重な措置で被害を抑え、攻撃を仕掛けた側が大きな被害を受けていると評価することになるでしょう。
posted by ZUKUNASHI at 13:07| Comment(0) | Covid19
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