とある軍事大国の没落: ずくなしの冷や水

2021年10月15日

とある軍事大国の没落

米軍のシリア、アフガニスタンにおける空爆とロシアのシリアにおける空爆とを比較すると大きな違いがあります。ロシアのテロリスト拠点に対する空爆は、何日も24時間の監視を続けてピンポイントで爆撃。空爆の映像もしばしば公開されます。一方、米国の攻撃は、空爆映像が公開されず、米国の主張する攻撃目標とは異なる対象に、特に市民に与えていることが多いのです。この場合、当然地元関係者から非難が噴出します。次の例は典型です。


全般的に米国の空爆はずさんです。攻撃対象をよく調べずにとにかく実害を与えて恐れさせればよいとの方針のように見えます。一方、ロシアの空爆について、地元のテロリストらから市民が多数死亡したとの非難が出ることがありますが、証拠として使われる画像は別のテロリストの攻撃場所のものであったり、まったく証拠が示されない場合も多いです。

カブール空港での自爆爆弾テロに遭遇した米兵がパニックになって市民を多数射殺したとされていますが、もともと米兵は地上で射撃戦を行うような経験を経ていません。実際に弾を打って突撃するのは傭兵であるテロリストの場合が多いからです。アフガニスタンでは、夜間民家を襲い一家を皆殺しにするような作戦を採用していました。自軍側に犠牲者を出さないためには、ドローンを使い遠隔操作で爆撃する、夜間に民家を奇襲してタリバンに被害を与えたと主張するのが都合がよいからです。戦闘行為をしなければ予算を要求できないという事情もあるでしょう。

全地球的にインターネットが普及し、今は誰でもスマホさえあれば、現地の生の姿を送信することができます。これにより米国の嘘は通用しにくくなっています。米国は、自国の商業メディアとともに事実に基づかない宣伝を展開しますが、現に居合わせた市民の目撃証言でその嘘が暴かれてしまうのです。

今回の無残とも言える恥辱に満ちたアフガン撤退作戦は、来るべきものが来たのです。

アフガニスタンのタリバンについては、管理人は何年か前から観察していました。米国との交渉に出てくる使節団は伝統衣装をまとい堂々と会場に向かいます。会議場内の様子も時に流されますが、タリバンの政治局長の表情は真剣そのもの。彼はインドで学んだ経験があり、政治学の修士の資格を持つとされます。

彼らはシリアのテロリストと異なり交渉の場に出る出ないの駆け引きは使っていません。そのような情報は見たことがありません。彼らのような使節団は、その立場の違いは当然大きいとしても、主張が一貫しており明確、簡単に前言を翻したりしないのは、交渉相手としては、やりやすいのです。

米国との交渉の間にもタリバン側には多数犠牲者が出ていますが、それでタリバン側が軟化したようには見えません。逆に交渉当事者は、決意を固めたでしょう。

米国の外交、国防関係者は架空のナラティブで発言することが多くなっています。ポンペオやその前のティラーソンは、ロシアのラブロフとほとんど会談らしき機会を持ちませんでした。ジョン・ケリーは、シリア問題でラブロフと合意した事項が米国に持ち帰って覆されるなどの難しい局面もありましたが、ラブロフとケリーとの間には互いにカウンターパートとしての信頼があるように見えました。ジョン・ケリーの後はろくな対話もなく制裁のみが目立ちました。

米国の国務省は、もはや外交交渉で自国の立場を主張し、相手との妥協点を探る努力を放棄しているように見えます。アフガニスタンからの撤退を決めるに当たり、米国は軍事的に手痛い被害を受けているはずです。発表するかどうかは別として。最後の最後にカブール空港で米兵12名が死亡しています。

真ん中の方がタリバンの対米国交渉の責任者です。右端にいるカーキ色の服の方が政治部門のスポークスマン、相対的に若く英語を話します。白い服の方二人もタリバンの政治部門の幹部です。

真ん中の方のようなターバンのまとい方をしている人は、アフガニスタンでのある程度の社会的地位のある方になります。それぞれが別の模様の布を使っています。

タリバンの戦闘員は、年齢的には幅広いですが、若い人はロケットランチャーを担ぎターバンを巻き、目だけを出している例が多いのですが、カメラを向けられるとそちらを正視します。表情も真剣です。シリアのテロリストとは全く異なる。

タリバンがカブールに進攻して各地から大勢の戦闘員が集結しましたが、若い戦闘員は服の色も様々でカラフルなものもあります。戦闘員の中には、髪の毛を整えて真っ赤なヘアバンド。ボーグに載せる写真?との驚きも出ています。

タリバンの若い戦闘員の移動手段は、オートバイです。道路がよくありませんから、機動性を高める面ではこれは合理的です。米軍が軍用車両やヘリコプターを使っても険しい山地では運行に制約も多いです。

アフガニスタンの新政権の布陣が明日にでも発表されるでしょう。スポークスマンの応答を見ていると、彼らは世界の論調をよく調べています。米軍退出時の混乱を自国民が被害を受けていながら冷静に受け止めているように見えますが、一つ一つの事件がタリバンにとっては交渉の材料です。

アフガニスタンと並んで、米国主導の世界秩序を揺るがせているのはイランです。イランは、大統領が交代し閣僚も改まりました。以前よりハードライナーだと評されていますが、そうであれば欧米に対してしたたかな交渉態度をとるでしょう。

イランの新大統領 名家の出身でエリートコースを歩んでいます。


ザリフの後任の外務大臣。アサドは長身ですがそれよりも一回り大きい。


イランはペルシャの伝統があり、ビジネスの世界でもアラブ人とは違う厳しさがあると聞きます。

中東でプレイヤーの交代が進み、中国との緊密化も進んでいます。この先、波乱を交えつつ世界情勢は大きく変わろうとしています。






China Calls for Investigation into US Massacres of Civilians in Afghanistan
September 2, 2021 orinocotribune Afghanistan, China, civilian deaths, Drones, Herat, Kabul, Kabul airport, massacres, nato, Uruzgan, US decline, us invasion, US military atrocities, Wang Wenbin

On Wednesday, September 1, Chinese Foreign Affairs Ministry spokesperson Wang Wenbin said that the massacres of civilians committed by the US military in Afghanistan during 20 years of occupation and war should be fully investigated. Wenbin’s statement was offered at a press conference, in response to a question about the recent killings of civilians by US troops during their withdrawal from the Central Asian country.

According to some reports, after the terrorist attack near the Kabul airport on August 26, some of the wounded revealed that the US military opened fire, killing civilians.

Other reports show that, on August 29, the United States army in Afghanistan used drones to attack a residential building in Kabul, allegedly for counter-terrorism purposes. At least ten civilians were killed in the drone strike, one of them only two years old.

The Chinese diplomat said that his country has documented each report, and noted that these files reveal that the killing of civilians by US military was a frequent occurrence in Afghanistan.

Another widely reported case occurred in 2002, when an airstrike hit a wedding banquet in Uruzgan province, killing dozens and injuring over 100 Afghans.

Wenbin also recalled a 2008 air strike against a village in the province of Herat that killed an estimated 100 civilians, including 50 children and 19 women.

Likewise, the Foreign Ministry spokesperson mentioned attacks that occurred in 2010, 2012, and 2015, both by US forces and by NATO (North Atlantic Treaty Organization) forces.

Wenbin said that the number of civilians killed in Afghanistan by air strikes is higher than the figures officially announced by the US government, which registered 47,245 civilians killed as of April 2020.









シリアからの米軍撤退について、プーチンとバイデンの間で何か話が進んでいるのかもしれません。ただ、外務大臣レベルでは動きが伝わってきません。




共同2021/9/16 08:40 (JST)
米英豪、新たな安全保障の枠組み
インド太平洋で中国にらみ
 【ワシントン共同】バイデン米政権は15日、米国、英国、オーストラリアの3カ国でインド太平洋地域の平和と安定を維持するための新たな安全保障の枠組みを設置すると発表した。非核兵器保有国としては異例となるオーストラリアの原子力潜水艦配備に向け、米英が1年半かけて協力する。中国をにらんだ動きとみられ、米政府高官は電話記者会見で「さまざまな防衛能力を巡る協力関係を深化させる仕組みとなる」と強調した。
 バイデン大統領、ジョンソン英首相、オーストラリアのモリソン首相が米東部時間15日夕(日本時間16日朝)に正式発表する。






















posted by ZUKUNASHI at 11:14| Comment(1) | 国際・政治
この記事へのコメント
ロシアの攻撃やり方は、ソ連時代のアフガン戦争とロシアのチェチェン紛争のゲリラ戦の経験によりターゲットを見っけ24時間監視下におき、油断した時に攻撃するKGBのやり方を忍者プーチン大統領が軍事作戦にも取り入れました。米国は、昔のままおおざっぱな作戦をやっていますね。認知症のバイデン大統領は、3回目のmRNAワクチン ブーストを打ちました、前の10倍強力なタイプです。彼の脳細胞と心筋細胞も人工スパイクタンパク質を生み出します。認知症のバイデン大統領は、ついに超人になられました。米国 万歳3。
Posted by 西 亨 at 2021年10月02日 18:29
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