新コロナウィルスへの対処とその結果はその国の国情を如実に示す: ずくなしの冷や水

2021年01月06日

新コロナウィルスへの対処とその結果はその国の国情を如実に示す



エジプトで新コロナウィルス患者を収容する病棟全体の酸素供給が止まり、患者が死んだと伝えられています。エジプトでは他の病院でも同じ問題が起こっており、米国カリフォルニアの病院でもあったとされています。

2020年の春にエジプト旅行から帰ってきた日本人に新コロナウィルス感染が続々と見つかりました。エジプト国内の感染拡大は大きいはずですが、数値の上ではそう見えません。

トルコは、当初、感染者が報告されませんでした。報告が出始めても低位で推移していましたが、秋になって統計値が実勢とかけ離れているとの指摘が専門家によってなされ、当局は専門家を拘束したと伝えられています。上のグラフでも在庫放出の跡が顕著です。

イランは、早い時期に新コロナウィルス感染者が多数発生し、検査や街中の消毒を徹底して進めてきました、しかし、空気感染の防止という面では学校などの閉鎖の策も取られましたが、必ずしも十分ではなかったようで秋になって感染者が急増しました。テヘランの南にあるコム市では6月から9月半ばまで平均最高気温が30度を超えます。

中東全体に言えることですが、夏の炎暑を避けるために窓は小さく、ウインドキャッチャーなどの仕組みもありますが、換気面では十分ではないでしょう。欧州も冬の寒さのために窓は小さめなところが多く、寒くなって感染者が激増しているのはこれと関係がありそうです。一方、東南アジアの住居は開放的なものが多いですから、半屋外で生活しているようなもの。都市化が進んだところ以外では住環境面で利点があります。

イスラエルは秋のピークに並びかけています。パレスチナ人に暴虐の限りを尽くしています。兵器の研究では進んでいるはずですが、国内的な感染防止策は十全とは言えないようです。

ロシアは、初期に早々と国境を閉鎖しましたが、その後海外から帰国する人が相次ぎ、国内でロックダウンも行わなかったため、感染拡大が続きました。地方の新コロナウィルス対策の責任者が国境閉鎖と前後して海外に保養に出かけていたことが発覚し、罪に問われる恐れがあるとの報道がありましたが、今のロシア人は自己本位です。

プーチンがモスクワの新コロナウィルス患者の病院を視察しましたが、その病院の責任者がPCR+と判明しクレムリンがパニックになったことがあります。この後警戒態勢が格段に強化され、プーチンはモスクワ市内の秘密の場所からテレビ電話で指示を出すようになっています。ラブロフやザハロバの会見の様子を見てもそれほど警戒が強いようには見えません。ロシア人は、一般に体力に自信がありますし、新コロナウィルスの防護に関する啓発は必ずしも足りていなかったのではないでしょうか。

ロシアはワクチンを開発しました。接種が始まっています。国防大臣ショイグがワクチン接種を受けるところをテレビで放映したりしています。新規感染者数は頭を打ったように見えますがまだわかりません。

英国は、欧州で感染者数が飛びぬけており、今なお急増中です。PCR検査を積極的に実施していることが一つの要因かもしれません。一応、英国の感染症などに関する研究者の厚みは確かなようで、英国はいろいろな情報を発信しています。新コロナウィルスの変異株を自国分のみならず南ア分についても確認したことはそういう研究の成果です。ワクチン開発もその一つと言えます。

英国は強力なロックダウンを打ちましたがその成果がどう表れるか注目です。

米国は、グラフから外しましたが、米国の共和党議員をはじめとする支配層は、新コロナウィルス対策に協力的でありませんでした。トランプが愚かなだけではなくトランプの政策を左右する力のある人々が新コロナウィルスの脅威を理解していなかったのです。そしてホワイトハウスで集団感染発生にまで至りました。

集団免疫路線を採用したスウェーデンは、一科学者の独走ではありません。国王が失敗だったと批判していますが、新コロナウィルスへの対処は重要な国の政策決定として行われており、そこには政権当局者のリテラシーや政権にアドバイスする専門家の能力も関係がありますが、基本的に政権の政策判断とそれに影響力のある階層の支持が決定したものです。

上に見てきたように新コロナウィルスへの対処は、国柄を的確に示しています。ある意味大変勉強になります。

日本はどうでしょう。私は、政権当局者のリテラシーでも、専門家の能力、さらには人格の面でも日本は後進国の一つだと考えています。PCR検査を抑制して患者数を少なく見せかけるなどという姑息な手は、先進国ではありえないでしょう。

今なお、新コロナウィルスは陰謀論だとする人もいます。それならどうぞボランティアで新コロナウィルス患者収容病院の清掃やごみ回収をやってください。そういう方は、PPE個人用防護器具は不要ですよね。まあ、他の疾患だってあるからサージカルマスクはしてもよいことにしましょうか。

どこに陰謀論の余地があるのか教えてほしいと思っています。
posted by ZUKUNASHI at 12:02| Comment(0) | 国際・政治
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