日本は「感染者数」のコントロールに成功した国: ずくなしの冷や水

2020年10月27日

日本は「感染者数」のコントロールに成功した国

新コロナウィルス感染者数の国際比較をしているとどうもわからないところが多いです。

日本は、PCR検査を絞りました。また自粛は求めましたが、ロックダウンはやりませんでした。そこが日本よりさらに感染者が少ない中国韓国との違いの原因です。

一方極東アジアを除いた比較では、日本は相対的に感染者数が少ない。スウェーデンと比べても次の通り少ないのです。

日次新規感染者の人口100万人当り7日移動平均


欧米との差については、BCGの株の違い、HIV感染者が少ないなどの説がありますが、イランにそんなにHIV感染者が多いとも思えません。

管理人は、日本のお辞儀の文化、つまり身体的な接触が少ないことが一つ、それに加えてマスクの着用に人々が慣れていて抵抗が少ないことがもう一つの要因かと考えています。米国では今頃マスク着用の啓発運動が進められているのです。

もう一つ、日本では、人と接する社交の場が少ないという点があるのだろうと思います。会食の機会がある現役のビジネスマンなどは別として、主婦や引退者ではそのような機会がとても少ない。

閉鎖空間で30分も同席することはめったにない。カラオケ、法事、航空機、長距離バス旅行など。コーヒーショップに長居して感染した例はありますが、そういう人は例外的。

これは、日本人の場合、多くの人がテレビを人生の友としているためなのだろうと思います。一日テレビをつけっぱなしの家も多いです。ツイッターで傾聴すべき意見を吐いている人も驚くほどテレビをよく見ています。テレビに縛り付けられていることが、間違った情報を仕入れることになっていても、事実上のソーシャルディスタンスを確保する結果になっている。

日本人のコミュニケーション能力は全般的に大きく低下しているはずだと思います。産経新聞を取ってテレビを見ていれば、知人との話題がヘイトに傾くのは避けられないでしょう。それだけしか話題がなければヘイトを好まない人との話は弾まない。

ただ、若い方の場合は、友人などとの付き合いが社会生活で大きなウエイトを持ちますから、会合なども多くなり、そういう活動の時間も長くなります。

加えて、現場仕事に従事する若い人たちは、作業・休憩時の環境を自ら選択できない面が大きく、職場での感染が多くなっています。建設現場での休憩場所、物流倉庫での作業・休憩時の環境。

人々の接触が少ないという点では、特に地方でそれが顕著になっているのかもしれません。岩手で長らく感染者が出ませんでした。何人かの知事は東京との往来が増えることに強い警戒感を示しました。

東京などの大都市との人の往来を歓迎した石川県は人口当たりの死亡数が全国一になりました。沖縄県は、人口当たりの感染者数が全国一ですがこれも大都市との人の交流によるものでしょう。

千葉県では、バーやスナックで感染拡大した例が見られます。英国のようにパブが多ければそれはもう感染拡大を防げると考えるのが無理です。

北海道の感染拡大は流行の始まりが換気の悪くなる寒い時期であったことも要因としてありましょう。ロシアなど北寄りの国で秋になって感染再拡大が始まったのは、気候の変化と関係がありそうです。

日本では最も新規感染者が多いのは20代の男女です。電車の中で話をしているのもそれくらいの年代の人が多い。彼らがこれからもウィルスの拡散の役をするのではないでしょうか。社会が彼らの感染防止に特に意を尽くしているという状況は見られません。

もう一つ、管理人は、日本で「感染者数」が少ない原因について、PCR検査の抑制とともに感染者数の計上に恣意性が加わっていると疑っています。千葉県は、千葉市、船橋市が市として保健所を設置しており、感染者の追跡などを独自に行っています。今回、船橋市の物流倉庫の集団感染のデータを追っていると、船橋市は都内の保健所が確認した感染者を計上していますが、千葉県のリストにそれが掲載されているか確認できません。それに性別、年齢、居住地、検査確定日で照合していくと船橋市の発表と千葉県の発表とでは齟齬があります。

それに千葉県では感染者のうち約半分が感染経路不明です。誰から移ったかわからない人が出た場合もその人に移した人が必ずいます。感染経路不明者と同じ数以上把握されていない感染者がいます。濃厚接触者を追うという手法では感染者をとらえきれなくなっており、この手法の限界も感染者数を少なく見せています。

日本の当局が発表する感染者のデータは、感染者数を少なく見せる方向で鉛筆が舐められていることは間違いないと思うようになりました。

ただ、それがどの程度少なくなっているかはわかりません。毎日午後に自治体が本日はこれだけと持ち出してくるときからすでに数字に操作があるなら本当の数字はわかりようがないわけですし、PCR検査が抑制されていますから、数値を操作する前の確定検査結果だって実態を大きく下回っているはずです。

これからはそういう目で統計を見ていきます。

もし、日本の新コロナウィルスに対する対応がスウェーデンのように集団免疫を念頭に置いたものであるならば、スウェーデンの感染者の推移が参考になるでしょう。上のグラフにあるようにこの先、感染者数の急増は避けられないことになります。

※ Koichi Kawakami, 川上浩一@koichi_kawakami氏の2020/10/26のツイート
「米国はコロナの感染拡大を制御するつもりはない...感染拡大の封じ込めではなくワクチンと治療に集中」
バイデン氏が「政権が感染拡大の抑制に努める事を断念し米国民を守るという基本の責務を放棄した」と非難したメドウズ氏の発言。日本政府はかなり前からこの方針です。

nomorewar@対案など不要11/1は『反対』に投票するのみ@nomorewar17氏の2020/10/28のツイート
おっしゃる通りです
まるで
「医療費や社会保障の負担になる生産性のない者はさっさと死んで、生き残った者で効率よく経済成長するため集団免疫でやれ」
とのミッションを忠実に遂行したような印象
この #新自由主義 的冷酷無比は #菅政権 でさらに先鋭化
今からインフル+コロナと思うと恐ろしいです
posted by ZUKUNASHI at 13:48| Comment(0) | Covid19
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