
日本の新コロナウィルスのエピセンターは東京です。イタリアでいえばロムバルディア地方であり、米国で言えばニューヨークということになりましょうか。
東京都とその周辺に住んでいる方は厳重注意。今東京に出かけてろくなことはありません。東京はこれだけ感染者が増えているのに街を消毒したり、散水したりもしていません。
東京とその周辺にお住まいの方は、特に地方の方と接する場合、物のやり取りでも自分が感染しているかもしれないということを念頭に置いたほうが良いです。
次は被ばく影響を推定するために作成しているグラフです。
厚生労働省全国人口動態統計速報による出生死亡比率の変化度合いの測定
2009/1から2009/12の平均を基準として2019/3月から2020/2月の平均を指数化。
出生死亡比率=出生数÷死亡数だから、この比率の低下が大きいほど新生児が減り死亡者が増えている度合いが強いことになる。
このグラフでは、グラフの棒が短いほど人口動態が悪化していることを示します。人口動態悪化地域は、被ばく累積が大きいと推定されますから免疫力の低下もありうるでしょう。ですが、両者がどう関連しているかはわかりません。

ただ、東日本の各県は、新コロナウィルスの感染防止に努めないと感染拡大が生ずる下地は持っているということになるのかもしれません。
地方の方は、特に東京周辺から来た人に接する場合は注意が必要です。接しないに越したことはありません。
日本ではまだ感染者が増えると思います。実態はかなり悪いのでしょう。ですが、次の表を見てください。もっとも感染拡大が激しいスペインでも全人口に対する感染者・陽性者の割合は0.5%に達していないのです。200人に一人に達していない。

まだ感染を回避する余地はあります。それに向けて最大限の努力を払いましょう。
朝日 重政紀元 2020年4月27日 11時51分
PCR検査多い国はコロナ死亡率減 千葉大がデータ分析
新型コロナウイルス
十分なPCR検査をしている国ほど新型コロナウイルスによる死亡率は低くなる――。千葉大大学院の研究グループは、こんな解析結果を発表した。ポイントになるのは検査数に占める患者数の割合を示す「陽性率」。7%を超えると死亡者が増えるという。
研究の中心になったのは、同大学院薬学研究院の樋坂章博教授(臨床薬理学)。PCR検査での感染拡大防止の効果を客観的に示すため、世界49カ国・地域の検査数、陽性者数、死亡者数のデータを入手し、分析した。
地理要因などで比較しやすい欧米の中で、陽性率と1億人あたりの1日の死亡者数を比較したところ、積極的に検査をしているノルウェーなど陽性率が7%未満の国は7%以上の国と比較して、死亡者数は10分の1から5分の1程度だった。陽性率が7〜16・9%、17〜28%では死亡者数に差はないことから、「陽性率を7%未満にすることが抑制に重要」としている。
・・・引用終わり・・・
冒頭のグラフで沖縄県の陽性率が7%、そして沖縄県知事もPCR検査を積極的にやろうとしています。沖縄県と比べると、それぞれの都道府県の行政がしっかりやっているかどうかがわかります。群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川は全部陽性率が7%超、この中で千葉の10万人当たり検査数が少し高くなっていますが、沖縄に及びません。東京都とその周辺から全国に新コロナウィルスが運び込まれている状況です。