私設リアルタイム空間線量率のグラフ参照時の注意点: ずくなしの冷や水

2019年05月10日

私設リアルタイム空間線量率のグラフ参照時の注意点

私設リアルタイム空間線量率のグラフを参照する場合、次の点に注意してください。

2019/5/9の午後5時過ぎ、川崎市浮島にある原子力規制庁のMPの値が大きく上がりました。





短時間に0.106μSv/hまで急上昇。
これは浮島にある東芝の原子炉から放出されたものと見られます。近傍の他のMPの値は上がっていません。

原子力規制庁のMPは屋外にあります。一方、私設リアルタイム空間線量率測定システムの測定器はほとんどが屋内設置です。

このため私設リアルタイム空間線量率測定システムの測定値は、仮にこの浮島のMPと同じ場所にあったとしても、閉め切られた屋内にあればこのような急激な上昇は示しません。

2011/3/21の夜(東葛に濃厚汚染が生じた降雨の日です)、船橋市内を車で走行した方は、個人用測定器が0.3μSv/hの警告音鳴動基準を超え、アラーム音が鳴り続けたそうです。屋内でも鳴り続けたとは伺っていませんが、場所により、あるいは家屋の構造により警告音が鳴ったところもあるでしょう。

大きな核事故があり、放射性物質が大量に降下したときは、空間線量率が0.3μSv/hを超えることがあります。

次は、藤沢市で2011/3/15前後の空間線量率を個人用測定器で測定していた方のブログから拾い出した日時別の空間線量率。0.3μSv/h超の値が検出されていますが、持続時間は長くありません。0.66μSv/hという値もあります。測定場所は屋外とみられます。


プルームが流れてきたときは、何よりも屋内に入ると管理人が強調しているのは、このような差異があるためです。神奈川県下の米軍住宅は窓に目張りをしたと伝えられています。

屋内に設置した私設リアルタイム空間線量率システムの測定器が、0.3μSv/hを上回る水準で推移するようなことは大変な事態なのです。この場合、グラフの茶色の線は目盛りの上限を超えますから枠の上辺に張り付きます。青い棒グラフは、上限が200CPM、約1.2μSv/hですからそこまでは表示できます。

次は住宅の近くで行われた非破壊検査の放射線を屋内に置いた測定器がとらえたものです。最高が163CPMですからほぼ1μSv/hになっています。

このように住居から何百メートルも離れた場所でも強力な放射線源が遮蔽物もなく置かれると、測定器はしっかりと放射線の変化をとらえます。

私設リアルタイム空間線量率システムの測定器と測定結果は、基本的に設置運営する方の放射選の防護、安全確保に役立ちます。

これらの測定ポイントの測定値の変化を概観すれば、どこかで非破壊検査が行われていないか、過酷な事故があったのではないかということを知ることができます。

特に過酷な事故があった場合、公設MPの測定値の表示が止まります。軽率な避難は禁物ですが、リスクを冒しても避難すべきかどうかを判断するうえで、これらのデータが頼りです。

過酷事故の後には、屋内に放射性物質が入り込んでいないかどうか、を知ることができます。
posted by ZUKUNASHI at 14:45| Comment(0) | 福島原発事故
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