シリアでの取材中に死亡した米国人女性記者の遺族に巨額の損害賠償を認める米国裁判所: ずくなしの冷や水

2019年06月10日

シリアでの取材中に死亡した米国人女性記者の遺族に巨額の損害賠償を認める米国裁判所

※ 共同2019/2/2 10:342/2 11:25updated
英記者死亡「シリア政権が殺害」
米裁判所が認定
 【ロンドン共同】英紙サンデー・タイムズの米国人女性記者メリー・コルビンさん=当時(56)=が2012年にシリア西部ホムスでアサド政権軍の砲撃で死亡した事件について、米裁判所は1日までに、アサド政権が意図的にコルビンさんを標的とし殺害したと認定、同政権に対しコルビンさんの遺族に3億ドル(約330億円)の損害賠償を命じた。英紙タイムズが1日報じた。
 黒い眼帯がトレードマークのコルビンさんはシリア内戦を取材中で、反体制派の拠点地区に滞在していた。フランス人カメラマンも死亡した。
 原告代理人らは、アサド政権の米国内の資産差し押さえを目指すという。
・・・反体制派の拠点地区に滞在していれば砲撃を受けてとばっちりに合うのは当たり前。今盛んにシリア市民を爆撃で殺している米軍の責任に触れずにこんな報道だけ流すのはおかしくないか。



※ Partisangirl認証済みアカウント @Partisangirl氏の2019/2/5のツイート
#Syria-n courts need to find US government guilty for 500,000 deaths and sue them for 500,000 billion dollars in response.

・・・引用終わり・・・

とても書きにくいですが書いておきます。

シリアに取材に入った日本人記者や研究者は、ほとんどがISISに理解を示していました。イラクでテロリストグループの名が入ったキーホールダーを見とがめられた人すらいます。

アルカイダやISISとのコネを誇示する人までいました。先般解放された独立ジャーナリストは、トルコからテロリストのサイドに取材に入っています。

日本の記者がテロリストの側から便宜を図ってもらえることなど期待できません。テロリストの背後にいる上部指揮命令組織は日本人ジャーナリストに一次情報を取らせることに意味があるとは考えていません。フェイクニュースを書かせなければならないのにそんな教育の手間はかけていられないからです。

テロリストの下部組織にとっては、日本人ジャーナリストはカネになるかならないかにしか関心がありません。真実を見抜く力のあるジャーナリストに真実を報じられては困るのです。

日本では、ジャーナリスト、研究者の双方ともにシリアのレジムチェンジに加担していた、少なくとも心情的に同調していたといえるでしょう。

東京外国語大学の教員が運営する次のブログには、次の説明があります。

シリア・アラブの春 顛末記:最新シリア情勢
2011年3月半ば、チュニジアやエジプトでの政変に触発されるかたちで、シリアに「アラブの春」が波及し、「シリア革命2011」が発生、同国の混乱は「シリア内戦」として知られることになりました。

本ブログ(開設当初のサイト名は「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末期」、2014年1月21日に現在のサイト名に変更)は、アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、「アラブの春」波及後のシリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。

なお、本ブログは科学研究費補助金(基盤研究(B))「現代東アラブ地域の政治主体に関する包括的研究:非公的政治空間における営為を中心に」(課題番号21310157 実施年度2009〜2011年度(平成21〜23年度) 研究代表者:青山弘之)における研究活動の一環として、開設されました。

・・・引用終わり・・・

今、欧米の論者が「アラブの春」などという言葉を使う場合は、否定的、批判的なニュアンスで使っています。ところが日本では今でも上のように何らわだかまりがないかのように使われているのです。

シリア問題をはじめとして欧米のアラブ政策には、早くから批判的な声が上がっていました。欧米の独立ジャーナリストは、市民サイドに焦点を当てて現地に入り、現地の人々から話を聞いています。その積み重ねが彼らのリポートの重みを増しているのです。

日本人の専門家、ジャーナリストの姿勢は米軍采配下のテロリストの敗北となっても何ら変わっていないように見えます。

外国語で読まなければ、国際情勢はわからない。残念ながらそういう状況です。

observers11/01/2013
Meet Shamil Tsuneoka, the Japanese journalist who befriends jihadists
For the last few days, photos of Shamil Tsuneoka, a Japanese freelance journalist covering Syria, have been circulating on social networks. Some of the pictures show him posing with leaders of Syrian jihadist groups, or posing with a rifle in front of one of the black flags used by Al Qaeda. His close relationship with jihadists may allow him unprecedented access, but it has brought up questions about his status as a journalist.

Tsuneoka is not the only Japanese national to have travelled to war-torn Syria. In the first months of the conflict, there were reports of a Japanese truck driver engaging in “war tourism”, a Japanese journalist converted to Islam by the Free Syrian Army, and another journalist who died in Aleppo under unclear circumstances.

However, Tsuneoka is a different case because he is unusually close to the jihadists from the groups Junud al-Sham (“the Soldiers of the Levant”) and the Islamic State of Iraq and the Levant (also known as ISIS), the latter of which has links to Al Qaeda. These fighters, who are normally very wary of journalists, seem to allow him complete access. Photos that he posted online have fed rumours that he has joined Al Qaeda’s ranks. Tsuneoka claims that he has not in any way joined up with the terrorist group, but that his proximity to jihadists has helped him cover conflicts all over the globe for the last twenty years.
posted by ZUKUNASHI at 23:08| Comment(0) | 国際・政治
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