球状セシウム含有粒子とSPMの動きはよく似ている: ずくなしの冷や水

2018年11月06日

球状セシウム含有粒子とSPMの動きはよく似ている

※ sivad @sivad氏の2018/11/5のツイート
原発フォールアウトのセシウム・パーティクル(ボール)に関する論文。健康影響についても不溶性粒子の性質を考慮すべきであると警告しています。
Emission of spherical cesium-bearing particles from an early stage of the Fukushima nuclear accident
Kouji Adachi, Mizuo Kajino, Yuji Zaizen & Yasuhito Igarashi
Scientific Reports volume 3, Article number: 2554 (2013)

sivad @sivad氏が紹介してくれた上の論文に次のようなグラフがあります。


2011/3/15、3/20〜3/21、そして3/30に大きなピークがあります。
次のグラフと同じです。次のグラフの3/14のピークは東海第二原発から放出されたものの影響です。気象研究所にも東海第二発の放射性物質によって線量率が上がっていたようですが、ここではそれはほとんど窺えません。上のグラフはエアロゾル全体のものですが、球状セシウム含有粒子は、3号機の爆発で大量に生成されたからではないでしょうか。

そして気象研究所では、2011/3/25のピークが見られません。福島第一原発からの気流が筑波には回らなかったのでしょうか。


次は静岡県です。むしろこちらのほうが冒頭のグラフに似ています。3/14のピークがなく、3/25のピークも低くなっています。


次は愛知県と三重県。3/25のピークが大きく出ています。この日、放射性物質を運んできた気流は、静岡の海岸沿いではなく別のルートで飛んできたことを窺わせます。




兵庫県を見ます。3/20が相対的に低いなどの日によって冒頭のグラフと高低が異なりますが、基本的なパターンは同じです。つまり、兵庫県までは、筑波とそう変わらないタイミング、パターンでセシウム・パーティクル(ボール)を含むエアロゾルが飛んできているということです。


2011/3/12の15時36分、1号機で水素爆発が起きましたが、上のグラフでは、特に気象研究所ではエアロゾルの顕著な増加は見られません。他の地域では若干SPM濃度の上昇がみられますが2011/3/15以降のピークに比べれば上昇幅は小さいです。(東海第二原発のベントによるSPM濃度の上昇が千葉北部などでは見られます)

当初、PM2.5に変化が見られるのではないかと考え、調べましたが特に福島第一原発における事象との関係がつかめませんでした。

上のグラフは、SPM濃度の上昇がセシウム・パーティクル(ボール)を含むエアロゾルの飛来によるものであることを強く示唆します。細かいものほど遠くへ飛ぶことを考えれば、大きなものは福島第一原発近傍に、細かいものは遠くまで届いたと考えると、遠いところでもセシウム・パーティクル(ボール)の吸入による健康被害がありうることになります。
posted by ZUKUNASHI at 00:00| Comment(0) | 福島原発事故
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