ALPSは多核種除去装置 時に強烈な放射線を出しているはず: ずくなしの冷や水

2018年09月29日

ALPSは多核種除去装置 時に強烈な放射線を出しているはず

タンクに貯蔵している汚染水にトリチウム以外の長寿命の放射性物質が含まれていることを事業主体が認めました。トリチウム汚染水だったはずが、他の長寿命核種が含まれていることが判明し、汚染水問題に関心が高まっています。

汚染水は、原子炉に注入した水が溶融した燃料に触れて様々な放射性物質を含むことになった、汚染したわけですから多様な放射性物質を含んでいます。

事業主体は、トリチウム以外は浄化設備を通すことで除去されるという説明をしていましたが、そのような濃厚汚染水をフィルターを通してろ過してもすべてが取り切れるはずがない。この点では事業主体が嘘をついてもわかっていたのですが、なんと、2018/9/28の朝日新聞の報道では次のようになっています。

福島第一原発の敷地内のタンクにたまる汚染水について、東京電力は28日、一部のタンクから放出基準値の最大約2万倍にあたる放射性物質が検出されていたことを明らかにした。今回分析した浄化されたはずの汚染水約89万トンのうち、8割超にあたる約75万トンが基準を上回っていたという。
 東電や経済産業省によると、多核種除去設備(ALPS)で処理した汚染水を分析したところ、一部のタンクの汚染水から、ストロンチウム90などが基準値の約2万倍にあたる1リットルあたり約60万ベクレルの濃度で検出された。東電はこれまで、ALPSで処理すれば、トリチウム以外の62種類の放射性物質を除去できると説明していた。
・・・引用終わり・・・

1リットル当たり約60万ベクレルですから、これをフィルターですべてろ過除去できれば、1リットルろ過するごとにフィルターに約60万ベクレルの放射性物質が付着することになります。1トンろ過すれば6億ベクレルです。1秒間に6億本の放射線が放出されます。

ストロンチウム90があれば、その娘核種のイットリウム90があります。両者の出すベータ線は水中では1cmしか飛びませんが、空気中では前者は1.5m、後者は9m程度飛びます。

他にガンマ線を出す核種もありますからフィルターを浸していた水が抜かれたら、このフィルターはすさまじい放射線を発します。ガンマ線はベータ線よりはるかに遠くまで飛びます。

注:トリチウムは三重水素、トリチウムでできた水は3重水。

重水素でできた水は一般に重水と呼ばれる。イランは、重水を輸出しています。かなり高純度の重水のようで米国が輸入するような話もありました。

重水についての説明
コトバンクから(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)
生理的には重水濃度が高いと生体に阻害作用が現れ,高等動物や植物は正常の呼吸や炭酸同化作用を行うことができず死にいたる。重水は中性子を吸収することが少いので,原子炉の中性子減速材として重要である。

重水でこれですから、放射性同位体の3重水は動物や植物により強い害があることは容易にわかります。


次の画像に使用済セシウム吸着塔一時保管施設というところがあって多数のユニットが並んでいます。





濃度超過は2015年と2017年に多かったとされています。2015年には福島第一原発構内で不思議な現象が起きていました。



2015年07月25日
あなたも福島第一原発構内で生じている壮大な霧箱現象を観察してみませんかから再掲

2015/1/28 14時57分。左手の送電塔の手前から三つめが見えにくくなっている。四つ目は見えない。1、2号機の煙突、排気塔も見えにくい。

15時4分、左手の送電塔の手前から三つめがさらに見えにくくなった。

15時13分、霞やモヤが晴れた。

15時17分、また霞やモヤがかかった。晴れてから数分しか経っていない。

15時21分、霞やモヤが晴れた。また数分で変わった。


次は2015/7/11
朝からALPS付近が太陽光を散乱させて明るい。


11時頃になってALPS付近が少しもやっている。


午後になって三つ目の送電塔が見えなくなった。4時ころまでこの状態が続いたことは確認。


午後6時頃になってようやく見えてきた。


フィルターを取り替えたりする際に強い放射線が出るのではないかと当時考えていました。水に漬けた状態のままつないだり外しているはずですが、実際はどうしているのでしょう。一時保管場所のユニットの数がだいぶ増えているようです。

原子炉冷却のために送り込んだ水が放射性物質を含んで出てくるわけですから、汚染水発生がこの先何年続くか気の遠くなるような話です。

※ やいちゃん @picoyai氏の21:05 - 2018年8月20日 のツイート
「アルプスでトリチウム以外取り除けます」っていう前提が間違ってるから、もうにっちもさっちもだよね。「原発は絶対安全です」っていうのが間違っていたのと一緒で。

※ 桑ちゃん @namiekuwabara氏の2018/8/30のツイート
「汚染水タンクのトリチウム問題」
汚染水タンクにはトリチウムしか入っていないような報道されているが、実際は長半減期核種放射性ヨウ素129などがある事が判明した事はニュースの通り、だが、核分裂生成物で長期的に問題なるものは他にもある。再処理で問題になる原子力開発機構グラフを見て頂きたい
←見ての通り今回汚染水タンクにT129含まれていた事は承知の通りでこのグラフにも記載されている。他にγ線出さず判明しずらい核種Sm151,Cs135、Tc99、Am237など濃度公表されていない。また、デプリでは増えてるTh230やU233もあるのです。H3だけの問題ではないのです。


※ おしどり♀マコリーヌ @makomelo氏の2018/8/31のツイート
菅波完(高木仁三郎市民科学基金)「福島第一原発事故の以前からこの市民基金は活動している。ALPS処理水は最低100年程度はタンクで責任を持って保管・管理すべき。今回の問題について問われているのは国・東電の責任の取り方。」 / トリチウム水公聴会東京

※ おしどり♀マコリーヌ @makomelo氏の2018/8/31のツイート
「トリチウム以外の取りこぼしが注目されている。汚染水の問題、こうなるだろうと思っていた。ALPSが調子よくいったときの数字だけで海洋放出になるだろうと」 / トリチウム水公聴会東京
posted by ZUKUNASHI at 20:21| Comment(1) | 福島原発事故
この記事へのコメント
お早うございます。

ALPSは、凍土壁と同じでクソの役にも立たないまったくの「インチキ」です。
大体、多核種除去なんざ、そんな技術世界に存在しない!!!

これも含めて、東電は国から金をむしり取り、過去最高の年経常利益5000億以上を計上している!!
そして、自民党の議員達は東電の株をたくさん持っている!!!

ウソ・隠蔽だらけの電力会社なんぞ、「くそくらえ」である!!!!!
Posted by デスラー at 2018年09月30日 06:45
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