名古屋 ベータ線熱症の原因は何だろう: ずくなしの冷や水

2018年07月30日

名古屋 ベータ線熱症の原因は何だろう

2018年07月29日 中京から西にはセシウムとは異なるガンマ線源が多い? の続き

※ onodekita ‏@onodekita 氏の2013/12/9のツイート
@tokaiama 2011年5月頃の名古屋では、小学校の運動会で妙に赤く日焼けした子供が多く、皮膚科が首をひねっていました。恐らく、何らかのベータ線熱傷だっただろうと考えています。

※ くぼたまお ‏@minminmiracle 氏の2013/12/9のツイート
@onodekita @tokaiama はじめまして。名古屋市内で3月事故の16日朝?でしょうか、起きたら頬がヒリヒリして軽い火傷したような感覚になりました。両手腕と両太腿も同じ感覚でした。前日昼に急な大雨の際車中でした。私もβ線・・と思いました。私だけ。家族には症状無しです。

・・・引用終わり・・・

次は前の記事に掲げた表に橙と緑の枠を付しました。
検体2-1、2-2、2-4の欄に黒数字があるのはガンマ線の測定値。橙色の枠は崩壊時にベータ線を出す核種を示します。緑枠は枠の最上位にある核種が1個崩壊するとそれが短時間のうちに次々と別の核種になり下の方にある核種に変わっていくことを示します。永続平衡、放射平衡が起きやすい崩壊系列の範囲です。



前の記事で中京から西の地域では、セシウムと異なるガンマ線源が相対的に多く降ったとの筆者の見解を示しました。その核種はウラン系列の子孫核種ではないかと考えています。

上に掲げた名古屋地域でのベータ線熱傷とみられる日焼けや皮膚のヒリヒリ感の事例が長く筆者の謎として残っていましたが、前の記事に書いた推論を使うとこの点も理解可能になります。

ベータ線熱傷を引き起こすベータ線源として最強なものはストロンチウム、その娘核種のイットリウムだろうと筆者は考えています。宮城県南部や福島県北西部にはストロンチウムの降下が多い地域があるようですが、名古屋に関してストロンチウムやイットリウムが特に集中的に降ったとは考えにくいです。奈良ではストロンチウムが降下したのではないかと疑われる事例もありますが。

また、キセノン133もベータ線源ですが半減期が5.2日と短く、2011/5頃に出た日焼け状態の原因になるとは考えられません。

ウラン238の崩壊系列では、橙色の枠内の核種がベータ線を出します。二つの枠の間にはウラン234などの半減期が特に長い核種がありますので、ここで崩壊に時間がかかりいわば堰き止められたような状況になります。

名古屋でのベータ線熱傷の原因物質が福島第一原発事故後に降下したウラン系列の核種によるものだと仮定すれば、急にベータ線が増え、しばらく経つとそれが少なくなったわけですから下の方にある橙色の枠内にある核種の出すベータ線よりも上にある橙色の枠内にあるトリウム、プロトアクチニウムのベータ線の影響が大きかったのではないかと考えられます。

仮にトリウム234とラジウム226が同じ原子数降下したすれば、トリウム234は240日ほどで当初降下分は崩壊しつくしますが、ラジウム226は半減期1600年ですから240日での崩壊数はごくごくわずかです。

2011/5月なら事故から2か月、60日程度が経過しているでしょう。トリウム234はすでに当初降下分の4分の3以上が崩壊し、当初降下分から出るベータ線はほぼ出尽くしています。

上から二つ目のツイートでは、ベータ線によるとみられるヒリヒリ感が福島第一原発事故後に生じたことがわかります。岩手県南部では、福島第一原発事故後に幼児が体のかゆみを訴え、夏でも寒いと厚着をしていたとの例があります。

上のように考えると、一宮市のモニタリングポストで2015年の半ばころまで空間線量率が上昇傾向を続けたのはウラン系列の核種の崩壊が順次進行しガンマ線源が増えたことによるものであり、2015年半ば以降は「永続平衡」と呼ばれるような状況に達した、あるいは達しつつあるということではないかと解することもできます。

同様な例はCTBT高崎観測所のビスマス214でも見られることは前の記事に書きました。

名古屋の東山動物園では、動物が次々に死亡しました。洗浄しないものを与えられていればウラン系列の核種がたっぷりついていたかもしれません。内部にももちろん含まれていますが。

ウラン系列の核種が相対的に多く降った地域で、7年経過でも空間線量率が低下しないという場合、これからもガンマ線を測定した空間線量率は下がることが期待できないということにもなりましょう。

そして、ガンマ線が減らないのと同時にベータ線も減らないことになります。名古屋の人はみな浅黒くて健康的! ということになるのかどうかはわかりませんが。

さらに嫌なことを言えば、ガンマ線が減らない、ベータ線も減らないということは、アルファ線も減らないということになります。

上の推論が正しいとした場合、それらがこの地域の居住者の健康に長期的にどう影響するのかはおそらく人類がまだ十分な知見を持っていない分野になりましょう。ファルージャの悲劇などが伝えられていますが、詳しい疫学的な調査が行われているとは見えません。
posted by ZUKUNASHI at 08:49| Comment(0) | 福島原発事故
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