知りたくなければ知らなくても良いんですが お子さんに対する義務は果たせません 2: ずくなしの冷や水

2018年06月03日

知りたくなければ知らなくても良いんですが お子さんに対する義務は果たせません 2

知りたくなければ知らなくても良いんですが お子さんに対する義務は果たせません 1 の続き
図1 右側が管理人が収集した野生きのこの放射性物質濃度の分布、左側がTeppei Yasunari氏によるシミュレーション結果

図2 左側が規制委員会公表の空中測定マップ

1 大局的には、図1に見られるように汚染分布はTeppei Yasunari氏によるシミュレーションのほうが実態をとらえているように見えます。図2で分かるように規制委員会公表の空中測定マップは、岩手以北の地域の汚染、静岡県東北部、富士山周辺の汚染が表象されていません。

2 規制委員会公表の空中測定マップは、一時江戸川区の濃厚汚染部分を表示していませんでした。都内については強い汚染を表示することを避ける配慮があったことは間違いないでしょう。規制委員会による空中測定は、特定地点の地上測定値を規準としてそれとの相対比較で空間線量率を設定しています。面白いのは、規制庁は自然放射能も表示値に含まれていると言っていますが、自然放射能にはセシウムはありません。花崗岩に含まれるウランなどの子孫各種が自然放射能の太宗を占めています。福島第一原発事故によってウランなどの子孫核種が大量に環境に放出されました。規制庁によれば、それらが出すガンマ線も含むということになりますから、規制委員会公表の空中測定マップはセシウム以外の放射性物質のガンマ線も含めてとらえたものと考えることができるかもしれません。セシウムが出すガンマ線の波長を限定して測定したということではないのだろうと考えます。

3 さて、個別地区です。
まず、上に触れた江戸川区北部、葛飾区のほぼ全域。足立区の東部は強い汚染があります。水元公園の濃厚汚染は知られています。江戸川区平井の濃厚汚染も黒い物質の存在が話題になりました。江戸川区の汚染は篠崎辺りまで高水準ですが、その南は下がっています。

4 江戸川区は規制庁のマップによれば、葛西臨海公園駅の近くにも濃厚汚染があることになっています。管理人が葛西臨海公園の地表に測定器を当てて測定した結果ではそれほど高い値は出ないのですが、地上高1mでの測定値は時に高いことがあります。

千葉と東京の観光地を訪れた関西の方が帰宅後、衣類を測定したら0.2μSv/hから0.3μSv/hの高い線量率が検出されたとの情報がありました。この事象が発生した場所、日にちについて管理人は情報を有していませんが、仮に読者の少なからざる方が推測している場所であるとすると、この公園についても同様なことがありうる危険性があります。さらにその後背地の住宅等についてもそのような事象の影響を受けて放射性物質の追加的な飛来が生ずる可能性があります。

関西の方が経験した事象では、粒子状の放射性物質が飛来したようです。追加的な放射性物質の放出、降下がどんな影響をもたらすかについては、豊島区のごみ焼却施設で放射性ガレキを燃やした時の例があります。即効性といえるかどうかわかりませんがノビチョークでなくても短時日に人を殺せることがわかります。


この事例からわかるのは、バグフィルターをくぐり抜けて飛んでくるような細かい放射性物質が大気中に浮遊、飛来している地域は大変危険だということです。

5 東京都の南部町田市などは早くから人口動態が悪化し、小選挙区別の指数では長らくワーストワンの地位を占めていました。このところ順位は少し後退していますが、なお上位にあります。

これは、福島第一原発事故直後、2011/3/15早朝から濃厚なプルームがこの地域を直撃したことによるものです。最初はヨウ素主体、続いてセシウムの濃度も上がり、3/16未明から午前中は群馬埼玉の西部山間に滞留していたプルームが通過しています。

管理人は、この地域のセシウムやその他の放射性物質の降下沈着は少ないのではないかと見ていましたが、現地調査の結果必ずしも少ないわけではないとの結論に達しました。

6 東京都西部には規制庁の空中測定でも濃厚汚染が認められています。これは2011/3/15のプルームが山間部でおそらく降雨があって沈着したものとみられますし、3/16の未明に北西から南東に流れたプルームによっても汚染が生じたとみられます。

規制庁の空中測定マップでは、平場には強い汚染がないように見えますが、管理人は個人的には疑問を持っています。あまりデータがありませんが、米軍の行った土壌調査では平場でも東葛並みの濃度のセシウム汚染が出ています。

大変憂慮されるのは、最近になって千葉県北西部よりもこの東京西部の方で人口動態の指数が悪化していることです。千葉はホットスポットとして騒がれ、汚染は知られるところとなりましたが、東京西部は汚染があまり騒がれることもなく来たためにかえって問題が深刻化しているように思われます。

今後の展開を予想する上では、東京西部の汚染実態がどれほどか調査する必要がありますが、読者も少ないようなので予定しておりません。人口動態から判断すれば、かなり深刻な汚染ではないでしょうか。

小挙区 主要都市 出生率変化率 死亡率変化率 短期指数 長期指数 総合指数
福島2 郡山市 0.94 1.06 -0.12 -0.22 -0.34
神奈川8 青葉区 0.95 1.08 -0.13 -0.20 -0.33
神奈川5 戸塚区 0.98 1.06 -0.08 -0.24 -0.32
東京24 八王子市 0.94 1.06 -0.12 -0.20 -0.32
埼玉9 狭山市 0.98 1.05 -0.07 -0.24 -0.31
神奈川17 小田原市 0.92 1.02 -0.10 -0.21 -0.31
東京23 町田市 1.00 1.03 -0.04 -0.27 -0.31
新潟2 柏崎市 0.94 1.06 -0.12 -0.19 -0.31
東京25 青梅市 0.94 1.04 -0.10 -0.20 -0.30
福島1 福島市 0.97 1.05 -0.07 -0.22 -0.29
千葉1 中央区 1.00 1.04 -0.04 -0.25 -0.29
秋田2 大館市 0.94 1.03 -0.09 -0.20 -0.29
千葉8 柏市 1.02 1.07 -0.05 -0.23 -0.28
東京21 日野市 0.93 1.06 -0.13 -0.16 -0.28

7 神奈川県については、規制庁の空中測定マップで相模原市に強い汚染が表示されていますが、その他の地域については強い汚染が示されていません。ですが、神奈川県の全体の汚染としては
Teppei Yasunari氏によるシミュレーション結果が実態に近いと見られますし、町田市と同様に2011/3/15から3/16にかけての吸気被ばくが健康影響を生じていると判断され、体調不良のある方は注意が必要です。

戸塚区の舞岡公園では公園で栽培していたシイタケを父母が何かの料理にして食したようですが、このシイタケから後日高い放射能が検出されています。鎌倉市北部あたりには相対的に強いセシウム汚染があるとの情報もありますが、管理人は調査をしていません。

一方、横須賀市と根岸については調査を行いました。横須賀市には核燃料工場がありますが、かなりまだらな汚染状況が認められました。場所によっては、アルファ線とベータ線の割合が高いところもありました。

逆に根岸については測定箇所が少ないものの、アルファ線とベータ線がほとんど検出されず、ガンマ線も少ない例がありました。

神奈川県については、小田原のMPの数値がよく上がります。これは平常時のMPの指示値が低いため放射性物質が流れてきて線量率が上がるとそれが相対的に大きな上昇率として認識されるためです。

静岡からの気流の通り道でありシグナルとしてはよく機能しています。

静岡県西部伊豆半島に近い辺りは汚染が強い場所もあるとみられています。西部の市町村にはきのこ園があるところもありますが、ここは放射性物質汚染測定データを一切出しませんでした。
posted by ZUKUNASHI at 19:58| Comment(0) | 福島原発事故
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