サウジの皇太子MBSは本当に死んだのか?: ずくなしの冷や水

2018年05月18日

サウジの皇太子MBSは本当に死んだのか?

サウジアラビアの王位継承予定の皇太子MBSが暗殺されたのではないかとの観測が出ています。

この情報を最初に伝えたメディアは、イランの新聞 Keyhanのペルシャ語版です。国際ニュースは英語版もありますが、そこには載っていません。

「ある匿名のアラブの国の上級職員に送られた秘密機関の報告書が明らかにした」とあります。イランがアラブの国と言えるのか疑問ですが、一応含めておきます。
「MBSは、彼の宮殿に対する4/21の攻撃で2発の弾丸を受けた」と具体的で「MBSはそれ以来公衆の前に現れていないので死んだかもしれない」としています。

「2018/4/21、宮殿の周りで激しい銃撃音が聞かれた。その際サルマン国王は市内の空軍基地にある米国のバンカー(避難壕)に連れていかれた」

Reports said the king and his son, Crown Prince Mohammed bin Salman, were evacuated 
「国王だけでなくMBSも避難した」と報告書は述べています。

4/21の銃撃戦直後の報道では、おもちゃのドローンが宮殿に近づきすぎたため警護隊が銃を発射したとされていました。しかし、今回の記事の記述では、クーデターが起き、宮殿を攻撃した兵士は宮殿の上を飛ぶドローンから得られた記録映像と諜報情報に導かれていたとあります。

Saudi opposition members claimed that "a senior ground force officer has led a raid on the palace to kill the king and the crown prince".

MBSは自分についてのメディアの報道が好意的になるよう、良い印象を流すよう西側メディアに大金を払っているとされています。そして、外国の要人が訪問した時には、進んでカメラの前に立っています。ところが4月末にポンペオがリヤドを訪問したときにはメディアへの露出はありませんでした。

Notably, bin Salman made no media appearance during the April 28 visit of the newly-appointed US State Secretary Mike Pompeo to Riyadh, his first foreign trip as the top US diplomat.

この間、国営メディアは、ティラーソンとの会談画像を使っていたようです。
This is while the state-run outlets used to publish images of meetings in Riyadh between bin Salman and former US secretary of state Rex Tillerson.

A few days after the April 21 incident, Saudi media published footage and images of bin Salman meeting several Saudi and foreign officials. But the date of the meetings could not be verified, so the release of the videos could be aimed at dispelling rumors about bin Salman’s conditions.

It is not clear if bin Salman’s disappearance is due to reasons such as him feeling threatened or being injured in the incident.

MBSが公衆の面前に姿を現さない原因は、三通り考えられます。
@ 死んだ
A 負傷が大きく、療養・リハビリ中
B 暗殺を恐れて人前に出れない精神状態 MBSはかねて暗殺を極度に恐れているとの説がありました。

このニュースにある情報のソースは、中東のある国のインテリジェンス機関の報告書だとされています。カタール、エジプト、ヨルダン、クウェートなどサウジの周辺国の可能性もありますが、よその国のインテリジェンス機関の報告書をイランの新聞社がそうやすやすとは入手できません。しかもこのレポートの内容からしてそんなレポートを出していてしかもイランのメディアにも渡していたことがサウジにばれたら大変な騒ぎになります。

この報告書を書いたインテリジェンス機関は、イランの機関ではないでしょうか。IRGCの可能性が強いと管理人は思います。

IRGCは、前にMBSは王である父親を倒してでも早く王位につきたいとの願望があるとの情報を流しています。4/21の「クーデター」についても当然情報を集めています。

MBSがいとこなどに当たるであろう他の皇太子をホテルに軟禁して財産提供を求めたときに、皇太子の一人がイランに亡命しています。

このMBS死亡観測報道は、すぐにサウジの知るところとなりますから、事実であろうとそうでなかろうとサウジは抗議、攻撃のアクションを起こすでしょう。それを見込んだ嫌がらせなのか、それとも情報収集力を見せつけるためのものなのか。

イラン政府は、おれは知らん、新聞社が勝手に情報を得て勝手に書いたことと言い逃れるのでしょうが、それで済むか。ここ数日のサウジの反応に注目です。

スプートニクが続報を流しました。2018/4/28のQiddiya opening seremony にMBSが国王とともに現れ、その画像が出回っています。



これで4/21の戦闘で死んだという説は否定されますが、それから約3週間。公の前に姿を現さないのはなぜかということになります。

・・・・・

Neo Tv Network - Official 2018/05/17 に公開
BREAKING: Saudi Crown Prince Likely Killed in Coup? | 17 May 2018
Neo Newsはパキスタンのメディアです。

Star 2 Sun 2018/05/17 に公開 のキャプチャー








https://english.almanar.com.lb/507483
The Saudi government claims that the heavy gunfire was only an operation to shoot down a recreational drone. “It was a small remote-controlled toy airplane that came into restricted airspace and was immediately shot down,” a Saudi official had announced after the incident.

Meanwhile, Saudi activists in the social media say the shooting had nothing to do with a drone, but it was an attack from vehicles carrying heavy machine guns and shooting randomly.

Some sources affiliated with Saudi opposition groups also suggest that the April shooting has frightened bin Salman, forcing him to ban the royal family members and top officials from leaving the country for fear that his cousin and former crown prince, Muhammad bin Nayef, would try to topple him.

The official Saudi websites have not released any new photo of bin Salman for the past three weeks. The latest stories covering news of MBS’s meetings and visits dates back to April 24.
posted by ZUKUNASHI at 18:44| Comment(0) | 国際・政治
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