米国に抱いていた幻想は捨て去るときだ: ずくなしの冷や水

2018年05月17日

米国に抱いていた幻想は捨て去るときだ

2018/5/16はちょっと驚きのニュースが流れています。

@ まず、米国がイラン核合意から離脱し、欧州の対応いかんでイランも脱退しウラン濃縮を再開すると脅す事態になっていましたが、欧州とイランとの間で合意成立の見込みが立ったようです。
the EU and Iran agreed on a 9-point economic plan to protect the nuclear agreement on Wednesday.

TEHRAN (FNA)- Iranian Foreign Minister Mohammad Javad Zarif underlined that he had held constructive meetings with his European Union counterparts to save the nuclear agreement after the US pullout.
The Iranian foreign minister made the remarks following a meeting with his French, British and German counterparts as well as EU Foreign Policy Chief Federica Mogherini in Brussels on Tuesday.



イランと欧州の間の交渉に関連してロシアが欧州に圧力をかけていました。

A ドイツのメルケルが、シリアの「巨大紛争」はロシアやイラン、トルコなどの国なしでは解決できないと述べています。ロシアの貢献を評価しています。

B EU欧州理事会議長ドナルド・トゥスクが2018/5/16、ブルガリアのソフィアで開催された西バルカンサミットでトランプの変幻極まりない政策を批判し、「EUは米国についての幻想を捨てた」と述べました。

欧州は、米国が在イスラエル大使館をエルサレムに移したことに伴って生じたガザの虐殺の停止を求めています。
The EU reiterated its “clear, consolidated” position on Israel-Palestine on Monday, which calls for a two-state solution based on the 1967 borders with “Jerusalem as capital of both [states].”

C 一方北朝鮮問題については、米国と韓国が空軍の演習を開始したことでハイレベルの南北会談をキャンセルするとともに、米国が対話でなく降伏を模索するのであれば北朝鮮は米朝首脳会談を再考することがあると表明しました。

D ガザの虐殺に関しては世界中で激しい非難の声が上がっています。すでに死者63人に上ったとされますし、イスラエル軍は非人道的な弾薬を使っており、糾弾の声が高まっています。


E この虐殺を審議した国連安保理事会の緊急会合では、国際的な調査を求める決議に米国国連大使が拒否権を発動しています。




F 米国国防総省元職員の肩書きでメディアのインタビューに登場するMichael Maloof氏は、2017/10/14のRTのインタビュー記事で次のように述べています。

It’s also going to have an effect of ostracizing us from the other allies. And it could pivot more of the – in this case – Russia as being the adult in the room when it comes to dealing with Iran and other international issues – especially in the Middle East.

イラン核合意問題での米国の対応によっては、同盟国が米国を貝殻追放する効果を持つこととなり、イラン問題や他の国際問題、特に中東の国際問題を扱う場合にロシアが「唯一の大人」として中心に位置することになる、というものです。

2017年10月16日
米国に背を向ける国が増えいずれ貝殻追放されるだろう

彼の予測通りの展開になっています。

2018/5/17も大ニュースが飛び込んできています。
G サウジアラビアの王位継承予定の皇太子が暗殺されたのではないかとの観測が出ています。
サウジアラビアの王位継承予定の皇太子 Mohammed bin Salman はMBSと略称で呼ばれています。皇太子が多く名前が覚えにくいからです。

2018/4/21にMBSの宮殿近くで大きな発砲事件があり、リヤドの空港が閉鎖されました。クーデターだとのホィッスルブロワの情報もありました。今回の情報元はイランのようです。

ポンペオのサウジ訪問時に会見写真がないなど27日間公の場に姿を現していないことなどが理由とされています。MBSは、米国とイスラエルに密接にアプローチしていました。一つはいざという場合に自らの身、力を守るためであったと見られますが、あっさり暗殺されてしまうとなると、これは大きな誤算です。米国とイスラエルにとって大きな打撃になります。

H ザハロバ報道官が米国とその主導軍がシリア国内に拘留している数千人のテロリストの扱いに関して沈黙を続けていると批判しています。追放か司法手続きかという原則を外れて刑罰適用なしで解放することを狙っているのではないかとの疑いを示しているのです。

米国とその同盟がテロリストを使ってシリアを攻めていることは周知の事実であり、ロシアは具体的な証拠を十二分につかんでいます。米国とその同盟は、テロリストを温存し、次の場面で使うことを計画しています。傭兵ですから彼らはどこの国にでも行きます。相当数がアフガンに送り込まれているようですが、今はシリア北部などの方が管理がしやすいということでしょう。

posted by ZUKUNASHI at 23:31| Comment(0) | 国際・政治
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