50代独身男性の父親に意見した日: ずくなしの冷や水

2018年05月14日

50代独身男性の父親に意見した日

2018/5/12は、風もなく良い天気ですので、新緑を求めて郊外に出ました。道はだいたい決まっています。車が通らず、緑が多いところ、駅から駅までできればバスを使わずに歩くとなるとコースはだいたい決まるのです。

それに放射性物質を頭からぶっかけられたりする恐れのある観光地なんぞはご免です。

駅から歩き始めてしばらく行った住宅街の中に小さな公園があり、ここで良く休みます。草ぼうぼう、他に休んでいる人はいませんから、たばこを吸っても大丈夫。水も飲んで道に出たところで向かいの家のガラス戸のカーテンの隙間から、爺さんがじーっと私たちの様子をうかがっていました。ぎょっ! 先週のおばあさんのように手でも振れば可愛いのに。

よし、今度来るときは、アノニマスのお面を持ってきてそれをかぶって出て行って楽しませてやろう。

菜園の手入れをしている老人がおられたので見学させてもらいました。私より10歳ほど年上でしょうか。長さ5、6mの畝に畝ごとにいろいろな野菜。トマト、ナス、ネギ、グリーンピース、ニガウリ、ブロッコリー、ジャガイモにサツマイモ・・・。千葉市営の緑化植物園のボランティアをしておられたこともあるそうです。畑の周りのフェンスにはツルバラが様々な色で咲いています。

昔は、仲間と月一回、県外まで仲間と歩きに行っておられたそうです。将棋も免状を持っておられるという多趣味な方でした。

今年は、木の花が早かったのですが、果実の実りも早いそうです。梅を摘んでいる若い方がおられました。花は、昨年よりはある感じでしょうか。でも、個人の住宅の花木や草花は必ずしも以前ほどにぎやか、華やかでない感じがします。そんな余裕がなくなって来ているということでなければ良いのですが。

次のお宅は、何種類ものバラで家の周りを飾っておられます。正面のバラが、もしザクロ、シャクナゲ、ソヨゴ、ヒメシャラ、エゴノキだったら、どんなふうに感じが変わるか考えます。



建物が黒を多用して無機質な印象、コントラストが強いので、バラは合っているとも言えます。ドアにはリースもかかっていてとても印象的でした。夏にヒマワリや皇帝ダリアが咲いているのと、キダチチョウセンアサガオやノウゼンカズラが黄色い花をつけているのとでは、だいぶ感じが違います。もし後者だったら、まさに来訪者を拒んでいる感じになりますね。

次は植木屋のストックヤードで見たカルミヤです。シャクナゲの仲間ですから今咲きます。今ごろ移植して大丈夫かと思いますが、今の植木はみなしっかりと根巻きしてあります。露天に投げておいても一定の環境であれば長い期間持つようです。



道端でおばさんが草花の手入れをしていました。「なんの草ですか?」、「花よ!」
花の咲かない草はない、彼女は草花の名前を忘れたのです。すぐ去ります。


道路を老人が杖を突いて歩いていました。わずかに麻痺があるようです。軍手をはめています。これから作業? 

家の周りの生け垣が葉を伸ばしているので、隣の家の迷惑にならないよう剪定をしているとのことでした。隣の家の庭に作業台を置いて男性が一人レッドロビンのような垣根の葉を刈っています。プロではないがそれなりの出来栄えです。

老人が「気をつけろ!」と男性に声をかけます。客観的に見ると、気を付けてほしいのは老人の方なのですが。

「ここもバスが少なくなって1本逃すと2時間も待たなければならない。周りがうるさくて車は人にやったし、免許証も返納した。不便で仕方がないよ。」
「周りの方は、お父さんに長生きしてほしくて言っているんですからありがたく思わなければ」
「今日も午前中に車を出してもらって駅前で段ボール一箱くらい買ってきた。千葉市は、バス券をくれるとか、小さなバスでも走らせればいいんだが。」
「そうですね、隣駅の南側ではバス便がなくなりました」

お歳は私より一回り以上上ですが、頭はシャープです。

「息子が50になるのに独身で恥ずかしいよ」
「えっ、そんなことなんで恥ずかしいんですか? 今は結婚しない人は大勢います。自分が納得できなければしないんです。結婚しても籍は入れず事実婚の人も増えています。気の合う、経済的な条件の合う人たちで男女いろいろ一緒に生活している人もいます。」

「私のいい歳をした息子もまだ結婚していません。本人が結婚したければすればいいし、結婚したい相手が見つからなければしなくてもよいと思っています。外国にいますので、見つけた結婚相手が白い肌か、黒い肌か、チョコレート色の肌か、私は人種がどうかは構わないです。私が結婚するわけではない。とにかく、生計を立ててやっていけることが一番。地球の果てに行って朽ちようと本人の選択なら仕方がありません。」

そんな話をして辞去しましたが、剪定をしながら次第に近づいていた男性が会釈してくれたように見えたのは、気のせいだったのかもしれません。このご老人は、10年、20年前はかなりうるさ型の方だったのでしょう。剪定をしていた方が息子さんだったのでしょう。ご老人にはいつまでも子供に思えても、社会的、経済的、体力的には、息子さんの方が親爺をはるかに凌駕しているのですが。



歩いている途中で腹痛が起きました。林や野原がありますからどこでもできそうなものですが、田舎とはいえ人が通ります。ようやく団地の公園までたどり着いて、トイレを見たときには助かったと思いましたが、なんと和式! しかも手すりもなく狭い。うーん、しゃがんでいるとひっくり返りそうで十分利用できませんでした。

だいぶ疲れも出て来たのでせっせと先を急ぎますが、ふと見ると大きな木、何の木だろうと近づくと紅葉でした。その家の方が見えるのを待って尋ねると樹齢400年と。うーん、これは見事。脇にもう一本、少し離れたところにも一本あったそうですが、幹の中が空洞化したり、台風で枝が折れて近所に被害を与えたので伐採したとのことでした。

この家のお父さんは、最近まで入院されていて田植えが遅れたとのことです。なんの病気かわかりませんが、特に魚類に気を付けたほうが良いとお話ししました。キノコの濃厚汚染のことはご存知でした。

次の木は何か分かりませんが、これと同種の苗木をいただいてきました。花からカラタネオガタマのような良い匂いがします。バナナというかメロンというか、それが混じったようなお子様向けの香りです。苗をもらったのは2回目です。



ようやく駅についてエレベータの前に行ったら先に乗り込んでいた女子高校生の一団がドアを開いてくれました。

「ありがとうね。セクハラ心配いらないよ! もうオトコやめているから」この一言こそがセクハラかもしれません。(ここで笑いが取れなかったのは残念だったけれど、笑いが起きたらやはり傷ついたかも) 出るときに最初にドアを開けてくれた女子高生が先に出るようドアボタンを押し続けてくれました。「ありがとう。感激だよ」

年寄りと同居しているのでしょうか。徘徊中に女子高校生と話したのは、バス停でバス待ちの間に話をした方に次いで2回目です。

初めて見たプリーツの強い葉菜。ブロッコリーではありません。読者からケールではないかと教えてもらいました。
posted by ZUKUNASHI at 12:59| Comment(2) | 社会・経済
この記事へのコメント
散策をご一緒させていただいているような、楽しい気持ちになりました。
いつも素敵な紀行文を有難うございます!
最後の写真はケールのように見えます。
Posted by s at 2018年05月14日 01:12
これがケールですか。なるほど。実は、葉っぱの一部をもらって洗って食べました。いかにも菜っ葉という濃厚な味でした。これのジュースなら効きそうですね。
Posted by ずくなし at 2018年05月14日 01:23
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。