いわき市内で2018/5/9に見られた現象です: ずくなしの冷や水

2018年05月14日

いわき市内で2018/5/9に見られた現象です

2018/5/9、いわき市内のあるMPで珍しい現象が見られました。

このような緩やかな峠道を上ってまた下がるようなピークの付け方は珍しいです。



もちろん他に例がないわけではありません。福島第一原発の近くのMPでは日中の気温上昇に伴って空間線量率が上がる現象は見られます。検出部分の感度が良くなるためのようです。ゲルマニウム半導体を使った検出器は特に温度変化による影響が大きく液体窒素で冷却しています。

でもこの日、小名浜では10〜12度で推移しました。1日の温度変化としては小幅です。



空間線量率が上がった原因は何でしょう。この日小名浜では降雨がありました。でも12時には雨はほとんど止んでいます。雨は自然放射能を空から運んでくると言われます。そのような空間線量率の上昇は、雨が止めば比較的短時間に下がります。ですが、上の例では下がり方が極めて緩やかです。

もう一つの気象条件、風向と風速はどうでしょう。風向きはほぼ一日を通じて北の風で時にわずかに東または西に逸れているだけです。

風速でしょうか。13時に風速5.5mでピークとなっています。降水量、風速、線量率を比較してみます。気象データは気象庁の発表によるもの、空間線量率は原子力規制委員会の放射線モニタリング情報のサイトから10分値を取り出し、それを例えば1:00から1:50までの測定値6つを平均しています。


一見して線量率と風速の相関が強いことが分かります。ちなみに相関係数 0.857です。文句なしでしょう。

線量率の上昇は、降雨によるというよりも北の風の強さによって決まったと言えます。つまり、北の風が放射性物質を運んできており、風が強いときほどより多くの放射性物質を運んできた、そのために検出器に飛び込む放射線も増えたと考えられます。



昼前後には早朝深夜よりも大気中の放射性物質が多く、その増加分は0.04μSv/h相当にも達していたことがわかります。

そして、この風はさらに南に下ったわけです。茨城県、千葉県、東京都などは当然影響を受けています。5/10午前には、千葉県北西部の管理人自宅の北側屋外に設置した測定器はこの1か月に見られないほどの高い値を示しました。

posted by ZUKUNASHI at 11:34| Comment(0) | 福島原発事故
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