移動しながら放射能を測定すると毎秒のカウント数とcpmはどう変化するか: ずくなしの冷や水

2018年04月29日

移動しながら放射能を測定すると毎秒のカウント数とcpmはどう変化するか

簡易ホットスポットファインダーは有効なのですが、線量率の高いところを選んで移動して回ることが多いですし、データ収集後の整理作業がなかなか大変です。

次のグラフは、管理人が簡易ホットスポットファインダーである日に集めたデータです。単位はcpm、毎秒ごとのcpmですからその時点より前60秒間に測定器が検出した放射線数を示します。

測定器が、毎秒放射線を一本検出すれば、60cpmですが、この簡易ホットスポットファインダーで使っている器械では、この日はそこまで行くことはありませんでした。15cpmなら4秒に一回放射線を一本検出していますし、30cpmなら2秒に一回放射線を一本検出していることになります。


毎秒検出される放射線数がどのくらいなのか知るために実績のグラフに似るグラフになるように検出数を作ってみました。最初の6分間だけを取り出しています。黄色が実績、水色が疑似、紺が14cpmで安定の場合です。


毎秒の検出数。60cpmには到達していませんから、毎秒検出する放射線数はゼロか1です。2を使うと変化が激しくなりますから特に14cpmで安定の放射線検出数を作るのが大変難しくなります。青い線の放射線検出数を見ると分かりますが、1、ゼロ、ゼロ、1、ゼロ、ゼロ、1、ゼロ、ゼロ、ゼロ、1、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、1、ゼロ、ゼロ、1と推移してもcpmは14で安定なのです。放射線の出方はこんなにランダムでも毎秒のcpmは同じ、1分毎、10分毎のcpmも14で安定ということがありうるのです。



疑似グラフを作るのはそれほど難しくはありませんでした。毎秒のカウント数を適宜増やしていけばいいだろうと思われるかもしれませんが、そうではなく、検出ゼロの秒を適宜1で埋めていくのです。それで水色のグラフができます。

では、毎秒の検出数が急増したらどうなるか。検出数3を4秒連続させると、ピーンと跳ね上がります。ですが、このようにするとその後の検出数が低くてもcpmはなかなか下がりません。1分弱の間その大きな検出数が影響するのです。ですからスパイクのように鋭く上昇してまた急低下するようなパターンは、1秒当たりの検出数が増えるというよりも検出しない秒がなくなるという形なのです。特に1分前の検出数が相対的に多かった場合はゼロが続けば下がり方が急になります。

スパイクの場合、数秒に渡り高い検出数になる場合が多いのです。これは強い放射能を出す物質が秒速2mの風に乗って通り過ぎた場合を考えれば理解できます。数メートル先から検出する放射線数が増え、最も近づいた時に最も多く検出し、離れていくと検出数が減る。
グラフの右端にそんなパターンを想定した検出数を置きましたが、かなり急な上昇を見せています。

元の実績値は自転車で走行して収集しています。

個人用測定器の一部には、裏面のカバーを操作すると自動的にベータ線数を差し引き計算する機能が付いているものがあります。上のような放射線検出の実態だとすると、上の1秒ごとの検出放射線数のうちベータ線を遮断することになります。

ベータ線数が放射線検出総数のかなりの部分を占めていなければ、1とカウントしたもののいくつかが検出されなくなるだけですから、ガンマ線が減ったのと同じです。

ガンマ、ベータ線込みで14cpmで変化がない場合、そこから何秒かについてベータ線がいくつか抜けるだけでcpmは変化しますが、cpmがずっーと変わらないいままというのは、かなり珍しい状況です。

短時間でもガンマ線+ベータ線の検出数は少なからず変動しています。カバーをしてその差がベータ線遮蔽の効果なのか、それともガンマ線を含めた全体の線量の変動によるものなのかは、よほどベータ線割合が高い場合でないと識別できないでしょう。

2018年02月20日
個人向けの放射能測定器で屋内のベータ線量を測定できるか

GC10は、最新の1秒間の放射線検出数を直前の1分間合計値に加え、60秒前の放射線検出数を差し引きながら毎秒のcpmを計算しています。毎秒のcpmは別のソフトを使うと取り出すことができます。



一方、GC10moniterは、1分毎のcpmをグラフに表示していますから59個のcpm値は表示されません。1分毎のグラフ表示値が警報発報基準に達しなくても警報が鳴ることがあるのは、59秒の間に1回でもcpmが警報の閾値に到達すれば、警報が表示されるからです。

2009年06月06日
GC10のデータをTeraTermで見たときとGC10モニターで見たとき

パルス音やランプ発光のある放射能測定器をお持ちの方は、測定開始時から1、2、3と秒数代わりに数えながらパルス音やランプ発光の数を数えれば、30秒程度でおおよその線量率を知ることができます。MAZURで毎秒1回ですと60cpmで高めだということが分かります。GC10で普通はせいぜい20cpmでしょう。1分で30回なら警戒、40回なら退避準備です。
posted by ZUKUNASHI at 09:28| Comment(0) | 福島原発事故
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