ずくなし爺はあっち側に行った? GG4人と話した日 2: ずくなしの冷や水

2018年04月23日

ずくなし爺はあっち側に行った? GG4人と話した日 2

今年は、木々の花が早く、葉の出方も早かったのですが、野菜の育ちが悪いんだそうです。3月の降雨が少なかったからと聞きました。

今年の桜見物は、孫と一緒でした。両親の写真を撮っていると母親に向き合って抱かれた孫が首を140度くらいこっちに曲げて見ています。誰? この変な人? 何してんの?と顔に出ています。

桜も終わった2018/4/21の徘徊では緑の豊かな私の好みのコースを歩きました。谷津田を挟んで正面に連なる杉林、所々に藤が木の天辺まで絡みつき紫の花を咲かせています。地元の人が用意してくれたベンチにかけてゆったりと眺めました。

この近くの農家には、道路にまで枝を広げた見事な桜があります。今回はもう葉桜でしたが、庭の奥に真白い花をたくさんつけたかなり大きな木があります。好奇心に駆られたときは尋ねてみるのが私の主義。緩やかな坂を少し上って声をかけると私より少し年長と見られる爺さんが出てきました。

いつもこの前の通りから庭を眺めさせてもらっていますと謝意を述べ、あの花は何ですか?と問うと、何だろうと心もとない返事。傍に行ってみると花びらの大きなハナミズキでした。花をたくさんつけていてまだ葉が出ていないために真っ白の花の塊に見えたのです。



「ずいぶん大きいですね、何年くらい経ちますか?」
「この前植えたんだ」
幹は私のふくらはぎほどの太さがありますから、この前ではありません。15年は経っているでしょう。

ですが、年寄りにとって20年前でも2年前でも同じなのです。もうどっちでも良い、それは私も同じになっています。

この地域はハクビシンやアライグマ、タヌキ、イノシシがいます。

「裏にミカンがあるんだが、ハクビシンは熟してうまいものから食っていくよ。アライグマは、スイカに手が入るほどの穴を開けて中身を空洞にしてしまう」
「野鳥も実のうまい木を知っていてその木に群がると言いますね」
「この前の湿地の葦の藪にキジが営巣するんだ」
「ええ、キジはよく見ます」
「蛇や野生動物などに襲われないように人家の近くを選んで巣を作る」
「ツバメもそうですね。線路の北側の大きな公園に近いところでは、ひなが孵るころには電線に鈴なりになるのを見ることがあります。この辺ではイノシシの被害が大きいと聞きますが」
「檻を仕掛けて捕まえているが、減らないな。檻に入ったイノシシはバイク用のバッテリーで気絶させるんだ。檻に片方の電極を付けて反対側をイノシシに体に押し付けるとコロッと倒れる」
「それはまるでテーザー銃じゃありませんか」
「イノシシは自分の獣道を持っていてその途中にねぐらがある。この前、犬がイノシシの牙でやられたと聞いた」
「ええ、イノシシはバカにできないようですね。イラクでテロリストが川原の葦の茂みに隠れて待ち伏せしていたら領分を荒らされて怒ったイノシシに襲われて何人も死ぬということがあったそうです」
「昼間は寝ているからいいが、夜は気を付けないと。この林の上に畑があるが、イノシシがジャガイモを荒らす」
「畑にミツバチの箱を置いたことがあったんだ。何日かして、ヘリコプターのようなブンブンという音がしてミツバチの真っ黒い群れが庭の辺りを飛んだあと、巣箱に入っていったよ。あの音はすごかったな」
「今でもミツバチを飼っておられるんですか」
「ああ、飼っている。ミツバチは人が近づくとこっちに向かって威嚇するものと、巣の周りで警戒するものとに分かれて態勢を組むんだよ。賢いね」
「自然はすごいよ。こういうところに住んでいると驚かされるし、感動することが多いな」

私が爺さんと話していると、小学生くらいの男の子が二人出て来て爺さんにどこか行くのかと聞きました。来客に親切な爺さんなのでしょう。男の子がバケツに入ったザリガニを見せてくれました。とてもきれいな色をしていました。

この辺まで行かないとザリガニ採りもできないのですね。

爺さんが何か上げようかと言ってくれましたが、これから先がまだ長いのに重い野菜は辛い! 「今度また寄らせていただきます。その時にお願いします」と述べて辞去しました。

さらに先に進みます。山沿いの細い道に前から気になっていた場所があります。道路わきにガラス戸の小屋があり、そこに何か陶芸品のようなもの(ガラクタ)が並べてあるのです。何だろう。

珍しく人がいました。私より少し年長に見える爺さんです。斜面で草取りのようなことをしています。話しかけると東京に住んでいて住所も向こうにあるが、今はこちらにいる時間の方が多いという元シティボーイでした。

どこから何しにここへと問いますので、ちょっと目当てのものがあってこの季節に毎年ここに来るんですと答えます。

掘ったり取ったりしていくのかと問います。山野草や苗木の採取をしに来たと思ったようです。そういう人もいますけどね。

ここで私は胸を張って答えます。「私はこういうところでは取るものは写真だけにしています。草花などを取って帰っても都会のベランダでは育ちません。あっという間に枯らしてしまうのが世の常です」

続いて「残すのは足跡だけにしています」と言いたかったのですが、時に老廃物入りの液体を山林の隅に撒いたりしている身の上、そこまで言ったらウソになりますので、控えました。

ガラパゴス上陸者のルールがこうだと何かで読んで記憶にあっただけなのですが、こんな時に役立つとは思いませんでした。爺さんはなにか気分を害したようで向こうを向いてしまいました。長年の懸案だったガラクタ小屋の謎は解けませんでした。

これで3人終わりです。
posted by ZUKUNASHI at 22:34| Comment(0) | 日記
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