個人が空間線量率のリアルタイムグラフを眺めてどうする?: ずくなしの冷や水

2018年02月06日

個人が空間線量率のリアルタイムグラフを眺めてどうする?

個人がカネをかけて空間線量率のリアルタイムグラフを表示させてどうする? とお思いの方も多いでしょう。

分かりやすく説明します。次は、2018/2/5夜から2/6夜までのひたちなか市柳沢のモニタリングポストの測定値です。10分毎の値です。


夜の9時半を過ぎて、突如空間線量率が上がり始めました。原因は今なお分かりませんが、とにかくそういう現象がありました。

上昇幅は最大で0.051μSv/hから0.059μSv/hへ、0.008μSv/hですからたいしたことはありません。外部被曝に関してはあまり気にすることもないでしょう。

しかし、この線量率の上昇は、放射性物質が流れてきたことによるものです。どんな放射性物質が流れてきたのかは分かりませんが、少なくともガンマ線を出す放射性物質が流れてきています。そのほかにベータ線やアルファ線を出す放射性物質も流れてきていた可能性もあります。公設のモニタリングポストでは、ベータ線やアルファ線を検出できないのです。

もし、放射性ヨウ素が流れてきていたら甲状腺異常のある人がそれを吸入したら体調に変化があったかもしれません。

それに、いつもこの程度の上昇幅で済む保証はありません。0.1μSv/hとか0.2μSv/hの幅で上がることもあります。そしてそのような時には、公設モニタリングポストの表示が消えるのです。

その時頼りになるのは、個人が設置した、あるいは保有する線量率計です。

上の例で言えば、線量率が上がり始めたら換気を止める、外出しないなどの対応を取り、放射性物質の吸入を避けます。

外出しなければならない場合は、線量率が低下し始めるのを待って、できれば平常値にまで下がるのを待ちたいところです。

平常値に下がったのは、翌日午前10時過ぎですから約12時間平常値より高い値が続きました。

平常時が0.051μSv/hであれば、2/6の朝線量率計をみて0.052μSv/hあったとしても異状なしと判断したでしょう。

ですが前夜来の線量率の変化を知っている人は、平常値まであと少しだから今日はマスクをして自転車ではなくバスを使おうと考えたかもしれません。平常値との差が0.001μSv/hではなく0.01μSv/hならそうする人もいたでしょう。

原発の近くなど線量率がしばしば上昇する地域に住む方は、このようなシステムで自衛することが望まれます。いったん大きく被曝するとその後の追加被曝による体調悪化が強くなることがあります。

最近特に線量率の上昇が目立つのは
下北半島など青森県の北部
東北の日本海側(冬季に西風が吹くとき)
宮城県の北部(女川原発の西側)
福島県内各地
柏崎刈羽周辺
東京都調布市(モニタリングポストがあります)
川崎市
横須賀市
神奈川県の西部(モニタリングポストが少ないです)
静岡県の東部
富山県
石川県能登半島(広範な影響があります)
若狭湾周辺
熊取町周辺
島根県・鳥取県
伊予地方
九州北部
佐賀県
鹿児島県
最近は沖縄県でも時に空間線量率が上昇しています。

上に上げていない地域でもどこかの原発で大きな事故が起きれば影響を免れません。

おそらく福島第一原発事故前から同じような状況だったのでしょうが、モニタリングポストの数は1県に一つが原則でした。しかも空を飛ぶ鳥のためのモニタリングポストだったのです。

今は知らなかったでは済ませられないのです。なにしろ、被ばくによる疾病もほとんどすべて自己責任なのですから。
posted by ZUKUNASHI at 20:48| Comment(0) | 福島原発事故
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