産経新聞のフェイクニュース 報道機関だとは思わない: ずくなしの冷や水

2018年01月31日

産経新聞のフェイクニュース 報道機関だとは思わない

琉球新報 2018/1/30(火) 6:04配信
産経報道「米兵が救助」米軍が否定 昨年12月沖縄自動車道多重事故

 昨年12月1日に沖縄自動車道を走行中の米海兵隊曹長の男性が、意識不明の重体となった人身事故で、産経新聞が「曹長は日本人運転手を救出した後に事故に遭った」という内容の記事を掲載し、救出を報じない沖縄メディアを「報道機関を名乗る資格はない」などと批判した。しかし、米海兵隊は29日までに「(曹長は)救助行為はしていない」と本紙取材に回答し、県警も「救助の事実は確認されていない」としている。産経記事の内容は米軍から否定された格好だ。県警交通機動隊によると、産経新聞は事故後一度も同隊に取材していないという。産経新聞は事実確認が不十分なまま、誤った情報に基づいて沖縄メディアを批判した可能性が高い。産経新聞の高木桂一那覇支局長は「当時のしかるべき取材で得た情報に基づいて書いた」と答えた。

 昨年12月9日に産経新聞の高木支局長は、インターネットの「産経ニュース」で「沖縄2紙が報じないニュース」として、この事故を3千字を超える長文の署名記事で取り上げた。「日本人運転手が軽傷で済んだのは曹長の勇気ある行動があったからだ」と紹介し、沖縄メディアに対し「これからも無視を続けるようなら、メディア、報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」と断じた。

 同12日には産経新聞本紙でも「日本人救った米兵 沖縄2紙は黙殺」という見出しで、曹長の回復を祈る県民の運動と共に報じている。ネットでは県内メディアへの批判が集中し、本紙にも抗議の電話やメールが多数寄せられた。

 しかし海兵隊は現場で目撃した隊員の証言などから1月中旬、「(曹長は)他の車両の運転手の安否を確認したが、救助行為はしていない」と回答。県警交通機動隊によると、事故で最初に横転した車の運転手は当初「2人の日本人に救助された」と話していたという。

 海兵隊によると、曹長は意識を回復しリハビリに励んでいるという。産経ニュースはその後、曹長の回復や事実誤認については報じていない。

 批判を受けて琉球新報は高木支局長に(1)どのように事実確認をしたのか(2)県警に取材しなかったのはなぜか(3)沖縄メディアには取材したのか―の3点を質問した。高木支局長は23日に取材に応じ「当時のしかるべき取材で得た情報に基づいて書いた」と答えた。

◆海兵隊、投稿を訂正/「誤った情報の結果」

 事故は昨年12月1日午前4時50分ごろ、沖縄市知花の沖縄自動車道北向け車線で発生した。最初に左側の車線で追突事故が発生し軽自動車が横転した。追突現場の後方で停車した別の車に曹長の運転する車が接触し、さらに後ろから米軍の貨物車が衝突した。その後、後方から追い越し車線を走ってきた米海兵隊員の運転する乗用車に、路上にいた曹長がはねられた。

 米海兵隊第3海兵兵站(たん)群の英語ホームページ記事によると、曹長は接触事故後に現場にいた別の隊員に近づき無事を確認した後「自分の車を動かすよ」と言って離れた直後にはねられたという。

 在日米海兵隊のツイッターでは12月、曹長へ回復を祈るメッセージを送る県民の運動について発信する際に「多重事故で横転した車から県民を救出した直後に車にひかれ」と、救助したと断定した書き方をしていた。その後、このツイートは「多重事故で車にひかれ意識不明の重体になった」と訂正された。

 海兵隊は取材に対し「事故に関わった人から誤った情報が寄せられた結果(誤りが)起こった」と説明している。

<視点>事実確認を最重視

 本紙は12月2日付朝刊で事故の発生と曹長の男性が意識不明の重体で搬送されたことを報じた。インターネットの産経ニュースの報道後「なぜ救助を伝えないのか」という意見が本紙に多く寄せられた。

 続報を書かなかった最大の理由は、県警や米海兵隊から救助の事実確認ができなかったからだ。一方で救助していないという断定もできなかった。海兵隊は、現場にいた隊員の証言から「他の車の運転手の状況を確認はしたが救助行為はしていない」と回答したが、曹長が誰かを助けようとしてひかれた可能性は現時点でも否定できない。

 曹長自身も接触事故を起こしてはいるが、あくまでも人身事故の被害者であり、一時は意識不明に陥った。救助を否定することでいわれのない不名誉とならないか危惧した。

 それでも今回報道に至ったのは、産経新聞が不確かな「救助」情報を前提に、沖縄メディアに対して「これからも無視を続けるようなら、メディア、報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」と書いたことが大きい。産経新聞の報道が純粋に曹長をたたえるだけの記事なら、事実誤認があっても曹長個人の名誉に配慮して私たちが記事内容をただすことはなかったかもしれないが、沖縄メディア全体を批判する情報の拡散をこのまま放置すれば読者の信頼を失いかねない。

 曹長の回復を願う家族の思いや県民の活動は尊いものだ。しかし、報道機関が報道する際は、当然ながら事実確認が求められる。最初に米軍側が説明を誤った可能性を差し引いても、少なくとも県警に取材せずに書ける内容ではなかったと考える。

 産経新聞は、自らの胸に手を当てて「報道機関を名乗る資格があるか」を問うてほしい。(本紙社会部・沖田 有吾)

琉球新報社
posted by ZUKUNASHI at 11:05| Comment(4) | 社会・経済
この記事へのコメント
私も産経新聞や読売新聞を報道機関だとは思っていません。ずいぶん以前からのことです。すっかり狂気の世界に浸かってしまった現在の日本政府の代弁人としての役割分担だと思っています。産経読売のみならず、多くの大手紙も信用してません。アベのスシ友飲み友に社主が喜んでなるような会社は、その時点でメディアとしての資質に違背しています。

米軍の軍用機は米人住宅の上を決して飛ばない、落ちたら死ぬから、しょっちゅう落ちるから。でも沖縄県民住宅の上は超低空飛行であれ急速転回であれ、やり放題、落ちて死んでもかまわないから。幼稚園であれ小学校であれ未だにその上を飛んでいる。よく米軍は沖縄県民の隣人と思って欲しいなどという画に描いたような偽善を語るが、一体どの口でそんなゴタクを並べるのか・・・くらいの記事を日本の大手紙で未だに見たことがありません。

新聞テレビは、現在のヤクザ政府の思惑を確認する意味でしか観ません。テレビは捨てたし。何度でも言うけど、テレビは洗脳マシン、1分でも早く捨てた方がいいですね。
Posted by よんた at 2018年01月31日 12:06
新聞何を購読しているかでレイシストかどうか分かるようになりました。これは一つ便利なところです。
それに何十年とA新聞を取っている人と誇らしげに言う人も、中身の劣化が分かっていない文盲、あるいは中枢神経障害だと分かります。年配者に多いですね。
テレビをよく見ていると分かれば、もう救いようのない中枢神経活動アイドリング状態で何を言っても無駄ということが分かります。
Posted by ずくなし at 2018年01月31日 12:54
テレビをよく見ている人に何を言っても無駄、その通りですね。そこまでは思い至りませんでした。まだ甘いですね、私は。
Posted by よんた at 2018年01月31日 13:02
ジョージ・オーウェル『1984』の世界が既に出来上がっています。
テレビは「テレスクリーン」であり、
出演者は「2+2=5」と真顔で言い続け、
日本人は自ら隷属するようになっているのです。
Posted by N K M at 2018年02月01日 00:48
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