空間線量率リアルタイム表示システム整備の狙い: ずくなしの冷や水

2018年01月29日

空間線量率リアルタイム表示システム整備の狙い

Q:放射能汚染問題は関心を持っていますが、この測定器を以ってやる目的や情報の取り扱いについて、すでにメールなどで伝えておられるのかもしれませんが、教えていただきたい。毎日一定時間に測定しレポートするとなると後ろ向きになりますが。

A:今設置を進めているのは、リアルタイムの自動測定、自動記録、自動送信システムです。

測定器とスティックパソコンのセットが常時測定した値をグラフ化して24時間自動で私の管理するサーバーに送ります。

ですから、人手が介在する余地はありません。すでに地方で稼働開始したものもあります。

「自動」と書きましたが、このシステムは、Windows上でデータ取得・グラフ作成のソフトと送信ソフトの二つを使っており、時にこれらのソフトのメンテナンスが必要になります。

Windowsソフトの更新があったりした場合が典型で、その他グラフの目盛が詰まりすぎたときに古いデータを消してリセットしていただく必要があります。

メンテナンスフリーを目指しましたが、フリーソフトの限界でなお手間を要することになっています。

なぜこのような器械を設置しようとするのか? と思われることでしょう。

率直に申し上げます。原発事故が起きると近傍の公設モニタリングポストの値の表示が消えるからです。

2011/3/12の茨城県東海第二原発が160回もベントしたときは、茨城県北部のMPの表示が広い範囲で止まりました。

2017/9の鹿児島川内原発の事故の時も近傍のMPの値表示が消えました。

原発事故による健康被害を抑制するには、初期のプルームによる吸気被曝を回避することが何よりも重要です。

ですから、原発事故が起きたと知ったらまず屋内に入る。換気を止めて状況を見るというのが鉄則です。

この時に自分の家がプルームの真っただ中にいるのか、プルームがこっちに向かっているのか、通り過ぎたのかを知るためには、自分のところで測定した空間線量率のほかに、離れた場所での空間線量率の測定値の動向を知ることが必要になります。

このために各地で測定した空間線量率の動向をグラフ化してみんなで共有することに意味があるわけです。

福島県を除けば各都道府県ともに公設のMPの数は限られています。しかもその表示が消えることがあるわけですから避難や屋内退避の要否を判断する材料としては大変に危ういものです。

私が進めているリアルタイム測定表示システムは、多数設置することはできませんが、大きな事故があった場合には各県内に1か所測定ポイントがあれば全体の動きをつかむうえで大きな手掛かりになります。

例えば、若狭から放射性物質が放出されれば、新潟県村上や山形県酒田などのMPの測定値が上がりますから、遠隔地のMPでも異変は探知できます。

設置場所は公表しません。管理人の私と設置者本人にしかわからない仕組みにしてあります。すでに設置されたものの識別符号は「G1」だけです。これは嫌がらせなどを防ぐための対策です。

すでに個人運営のMPはたくさんありますが、とにかく日本海側は数が少ないです。新潟に一つありますが2013/11で止まっています。

http://bousai.maechan.net/nuclear/

多くがメンテナンスの不備によるものです。

パソコンを24時間稼働し続けることは、電力消費の増大、火災などの心配もあり抵抗感がありましたが、スティックパソコンを使うことにしてその心理的な壁は乗り越えることができました。

他にご質問があればどうぞご遠慮なく。
posted by ZUKUNASHI at 11:52| Comment(0) | 福島原発事故
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