福島第一原発事故から丸7年 小学校新入生は中学2年生にの続き
前の記事に孫を抱いたことを書きましたが、今、私の日常生活で他人との間で話題にしてはならない最大のタブーが、孫に会いに行っていることと福島第一原発事故による健康被害問題です。
孫のことに関しては、知り合いの主婦が強い拒絶反応を示します。一番聞きたくない話は孫のことだと。
もう一人、孫の世話を頼まれているらしい別の主婦がよく近所の公園で孫の遊ぶのを見守っています。私はそこに行き合えば「傍目には、母親としか思えませんよ」とか(調子のよい)励ましの言葉をかけています。元気なオバサンなのです。
彼女は、自転車に二人の孫を乗せて送迎しています。危うい感じを受けていないわけでもありませんが、孫の話を聞きたくない主婦は、年甲斐もなく二人も自転車に乗せていると「そのうち自転車でひっくりかえって子供が死ぬか、ケガするわ」と冷静な観察・予測を口にします。
彼女には娘がいます。彼女は資産家ですから娘はいずれ巨額の資産を相続することになります。彼女が娘の婿探しをしなければと前々から私に話していましたが、あまり具体化した話を聞きません。
そもそも娘に結婚する気があるのか、私いささか疑問に思っています。というのは、彼女の家では資産を増やすこと、産経新聞の記事をもとに外国人をバカにするような話題が多いらしいのです。
家族の中で資産を増やすことについての話題が多い家は少なくないでしょう。ですが、家族の中でレイシズムで盛り上がっているような家は少ないはずです。一方で「アベチャン」と愛称で呼び、他方で「チャンコロ」とか「チョン」と差別的なニュアンスの強い言葉が飛び交う家はそう多くはないと思います。
もし、私の子供の交際相手の家がそうだったら、向こうの家族とは極力付き合わないようにするでしょうし、その交際に冷水を浴びせるでしょう。結婚しても離婚を待つでしょう。
お子さんのいないご夫婦との会話の場合には、子供の話は控えたほうが良いですし、子供がいても未婚でいる場合は孫の話はもっと強いタブーです。
私は、孫などできなくてもよいと思う「イケナイ人」でしたので、子供が生まれると聞いてもいろいろ心配ごとがありました。そして生まれた後は、さらに心配は大きくなっています。ですが、生まれた以上、周りが協力して健康に育てなければなりません。
孫を抱いて感じるこの重さ、何よりも重く感じます。

もう一つのタブーは、福島第一原発事故による健康被害です。すでに福島第一原発事故から7年近く経過、健康被害の強い人とそれほどでもない人との差がはっきりしてきました。
被曝や放射性物質汚染など気にしないという人に今更何を言ったらよいのか。
資産家の主婦は、原発問題など聞きたくもないとはっきり言うようになりました。今、資産運用に没頭し毎日若者の1か月分給料以上の利益を上げているそうですから、この社会環境が変わることなど考えたくもないのでしょう。今の政治社会環境が続けば続くほど自分の経済的利得は大きくなると考えるわけですから、今の政権が日本を三流国に貶めてしまうとか、若者を戦場に送ることになるなどと言っても耳には入りません。
おそらく世の中の裕福な階層はすべからくそう考えている。
健康問題など二の次、三の次という考えも各人の選択ですから、その通りにやればよいと思うようになっています。
希少動物が絶滅するのは防がなければなりませんが、別に日本人が絶えても、地球全体としてなにも不都合はないですものね。
でもそうやって儲かった日本円を持って(今私のいる)中国に旅行に来ても、
以前の半分ぐらいの価値しかないんですよね…
中国は「上に政策あれば下に対策あり」の国ですから、
誰がトップになろうと皆冷めた目で見ているような気がします。
そんなことよりも稼いでマンションや高級車を買って海外旅行して…
みたいなことに夢中になっている人が多いです。
上海で見る限り、道行く人々の表情も明るいです。
これからもっとよくなる、という希望のある感じ。
そんな中国人の日本に対する買いかぶり方がすごくて。。
「政治がちゃんとしていて食べ物も安心安全でおいしい。
人も親切で礼儀正しく、古いものを大切にしている。
風景も空気もキレイで温泉最高。(最近は物価も安い)」
だいたいこんな感じです。
いろんな人にそう言われるたび苦笑いしかできない私です。
こう思われてるうちに早く持ち直してほしいと思うのですが…
(ビットコインは裏があったのですね)