個人用放射能測定器のリアルタイム測定表示に成功: ずくなしの冷や水

2018年01月12日

個人用放射能測定器のリアルタイム測定表示に成功

個人用放射能測定器のリアルタイム測定表示システムの整備に取り組んできましたが、ようやく成果を見ました。

一般に個人によく利用されている空間線量率のリアルタイム測定表示システムは、何種類かあります。

最もよく知られているのがBlack Cat社のGM-10という器械です。これはGM管を使用した測定器で、これをパソコンにつないで空間線量率測定値をグラフ化し、サーバーに送ることができます。次のようなグラフになります。

管理人が運用した中ではこの器械が最も安定して稼働しました。器械に付属したソフトでデータ蓄積、グラフ化、FTPのすべてをこなします。Windowsソフトの更新で一度止まりましたが、その後は順調、安定しています。

この器械は最近時点での本体価格299ドルです。メーカーに個人輸入で注文します。運賃通関料金などを含めて日本円で4万円近くになるでしょうか。
院長の独り言に購入、設定の解説が載っています。

この器械を買い、パソコンも新調となると相当な金額になります。二の足を踏む方も多いでしょう。

そこでもっと安価なシステムはできないかといろいろ調べました。
そして1年ほど前に発売されたRADEX ONEという個人用測定器、現在市価1万8千円程度が付属のケーブルでデータをパソコンに送り、グラフを表示させることができることを知りました。

空間線量率のリアルタイム測定表示システムの検討を始めてすぐに一般的に使われているノートパソコンでは、能力過大であり、24時間365日連続稼働に耐えうるか疑問があったので、パソコンとして最低限の機能を有するスティックパソコンを利用することにしました。

スティックパソコンの最安値の物は約1万円です。これと上の個人用放射能測定器との組み合わせでなんとかグラフをサーバーにアプロードさせたい、それを目標にフリーソフトを探しました。

試したソフトは、5、6種になります。
@ 画面キャプチャーソフトとして
Autoscreencap、ShareXなど

A 上の二つはFTPの機能も有していますが、AutoscreencapはFTPの機能がうまく動作しないことが多く、別途自動アプロードの機能を持つFlingを合わせて使ったりしました。

ソフトをインストールしては、試運転し不都合の個所を見出しては設定を変えてみるという試行錯誤を約1か月以上も続けました。

その結果、ShareXで画面キャプチャーとFTPの両方を担わせるという方法が最も安定するとの結論に達して、この方法で長時間連続運転試験をしました。

ところがときどきエラーが出てキャプチャー画面がおかしくなります。何が原因なのか思いを巡らし、机の上に雑然と置いてあるために何かノイズを拾ったかと思いましたが、ふと回線に問題があるのではないかと気づき、それまでの無線LAN経由から有線ケーブル経由に変更しました。

スティックパソコンはもともと無線LANの機能を有していますが、実験の過程では経費節約のためホテル室内用の無線LAN親機1台にステッイクパソコン3台の電波を拾わせていたのです。

USB接続の有線LANにつなぎ変えてから、エラーの発生はなくなりました。

これでメンテナンスフリーにまた一歩近づきましたが、RADEXが提供しているグラフ描画ソフトは10秒値を表示するため記録時間が長くなると古いデータを切り捨てて一定期間のデータでグラフを維持するのか、まだ確認できていません。

こんなグラフです。丸1日経過


もしそうではなく、グラフ化するデータが無限に増えていくとなるとグラフが描けなくなる、あるいはソフトが稼働しなくなる恐れもあり、そのような場合には再起動を要することになります。

ほぼ丸3日経過、横軸時間の目盛が同じ長さでも最初は経過時間が短く後に行くほど長くなっています。(どうやるとこんなグラフができる? 供給元に修正を求めないといけません)更新は続いています。


2日あるいは3日に1回再起動が必要となると、とてもメンテナンスフリーとは言えません。無線キーボードと無線マウスの付属したスティックパソコンを購入することにしましたが、モニターが必要になります。(遠隔操作の方法もありますが、このスティックパソコンにはリモートアクセスの機能がありません)

この制約から、このリアルタイム測定装置の設置場所は、テレビの近くに置かなければならないことになります。現在、試験的に表示しているグラフは、測定器を管理人のデスクの上に置いてその測定値を使っています。それでもそれなりの変動が出ていますし、原発事故があったらすぐに建物に入り、換気を止め、目張りをすべしというのが管理人の推奨ですから、それでも良いだろうと考えています。

というわけで、できれば屋外での測定値が欲しいのですが、それは設置する人の意向にゆだねることとし、一応システムとしては完成しました。

もう一つのシステムも完成しています。管理人の手持ちのMAZURのデータをグラフ化するためにフリーソフトを探しましたが、適当なものが見つからず有料ソフトを購入しました。59ドル、高かったのですが、これにはFTPの機能がついておらず、ShareXを併用しています。

MAZUR用のソフトでは、丸3日以上連続運転していますが約3日間のグラフが表示されています。


RADEX ONEについて3日半で連続測定を切り上げ、ログデータを取り出してグラフを表示しました。1分値と1時間値です。屋内での測定ですが十分な感度があります。


上に出てきたキャプチャー、FTPソフトの設定については、次の記事に書きました。
2018年01月08日
手製 遠隔地老親見守り機の作り方

(初出 201/12/20 2018/1/12改訂、3/15追記)
posted by ZUKUNASHI at 23:12| Comment(0) | 福島原発事故
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