現時点で自分の避難問題についてこう考えています: ずくなしの冷や水

2017年11月20日

現時点で自分の避難問題についてこう考えています

julia214さんから私の避難問題について話が出ましたので、現時点での私の考えについて書きます。

いつもの通り、すでに避難した方にとっても、まだ避難していない人にとっても愉快な内容ではありませんから、スキップしていただいて構いません。私が毎日あきもせずに書いている内容を整理するとこうなるというだけの話です。

まず、私の被ばく状況と生活条件などから始めます。
@ 私(管理人)は2011/3/15の昼に外出しましたし、3/21のプルーム襲来時の雨は窓から眺めていました。最近の調べで分かったのは、ちょうど私がガラス窓から外を眺めていた時に自宅をプルームが襲っていました。

したがって、管理人は初期内部被曝を受けています。家の隙間などには目張りしていませんでしたし、たばこを吸うために換気扇を回したりもしました。

また、屋外でのパートの肉体労働は、3月いっぱい休業となりましたが、4月から1年間は屋外を走り回りました。マスクをするように努めましたが、夏のさなかはとても無理でした。伝票を処理しようとするとその上に汗がぽたぽたと落ちましたので。

A ただ、管理人の被曝症状は少なく、歯茎が腫れたことと、朝ゴミ出しに出てめまいがして近くのものにつかまって転倒を避けたことが主なものです。鼻血は出しませんでしたし、喉が痛むことも、心臓の辺りが痛むことも経験しませんでした。

B 福島第一原発事故が起きたときは管理人は前期高齢者に近づいていました。それゆえ、パートを辞めた後はテレビの前に座って一日過ごす人たちの仲間入りをしても何もおかしくなかったのです。もう泥んこ遊びもしませんし、ジョギングで体を鍛える必要もありません。家でひっそりと暮らす、それができるし、それが普通の年寄りだったのです。

C 管理人が避難を勧めたのは、少なくとも関東の汚染地帯に住んでおられる方は、大なり小なり初期被曝があり、かつ、このブログを読んでおられるような方は子供さんがおられたり、あるいはご本人に相対的に強い被曝症状があったからです。

D 福島第一原発事故により私たちがどれだけ被曝し、どこがどれだけ汚染されているかというデータが示されない期間が続きました。東葛が濃厚汚染地域だという認識は2011/7頃に広まったと記憶します。文部科学省の空中測定が茨城県の北部まで対象としたのは2011/7/2、茨城県の南部まで入ったのが2011/8/2、千葉県まで測定が行われたのは2011/9/12です。
管理人は各県で原則1か所設置されているモニタリングポストの数値を集めたり、市町村の測定値を集めたりしましたが、その評価が難しくまさに五里霧中でした。

E このころまでには福島第一原発近傍で働いていた方の突然死の事例が出ていましたが、食品の汚染と空気の汚染どちらも危険という程度しか評価できませんでした。ただ、福島第一原発から飛来する放射性物質がとにかく危険というわけで、その後は福島第一原発からの放射性物質の飛来、それに伴う空間線量率の変化に注目して何年もが経過しました。

F この間、チェルノブイリ事故の先例に学び、原発事故による健康被害の発生状況を人口動態の統計的処理によって把握してはどうかという着想を得て7年間、8年間のデータを蓄積してきたことは成功したと考えています。

ヨウ素主体の初期吸気被曝が大きかった東京都第23区が早くから人口動態が悪化し、東葛などの汚染地帯が少し時間差を置きつつこれに追随しています。

G この結果から、原発事故で最も健康被害に直結するのは吸気被曝であることが明らかになりました。汚染地帯は濃いプルームが襲っていますから降雨があっても吸気被曝も相応に大きいのです。

福島第一原発からは、今なお日々大量の放射性物質が放出されていますが、一時に比べて広範な地域に及ぶ例は少なくなっているように感じます。

また、一時、関東などで放射性がれきを焼却しましたし、民間でもそのようながれき類を建材等にリサイクルしたため焼結炉やキルンを持つ処理施設から放射性物質濃度の高い排煙が排出されていましたが、最近ではそれらの排煙の放射性物質濃度も下がっているとみられます。これは放射能測定器で確認しました。

一方、福島県内では放射性廃棄物の焼却が本格化し、場所によっては空間線量率がじりじりと上がっているところもあります。

H 飲食物経由の被曝については、100ベクレル/kgという基準はとんでもない高さですし、検査が適切に行われているとは思えません。農産物のセシウム濃度は下がっているとみられるものの、他の放射性物質、アルファ線やベータ線を出す放射性物質についてはまったく調べられておらず、海外の研究機関が計測した結果でごくまれに測定例が得られるだけです。

この飲食料品経由の放射性物質の体内摂取は今なお続いているとみられ、汚染地域以外、初期被曝が多かったと見られる地域以外でも飲食料品の汚染による健康被害が発生していると言わざるを得ない状況となっています。

個別事例を重ねてみると、特に水産物の消費と健康被害との関係が深いのではないかとの疑念があります。

I 上のように見てくると、過去の被曝は容易にはキャンセルできませんから、これからの被曝、特に内部被曝をどう抑えるかが最も需要な課題となります。外部被曝の低減ももちろん必要ですが、内部被曝の害が圧倒的に大きいのです。
(この点は2017/11/17の同報メールで触れています)

J このように考えると、例えば東葛から沖縄に引っ越しただけで後は被ばく回避に神経を使う必要はないということにはなりません。沖縄は福島県産米の大消費地です。

それ以外の西日本は、鹿児島県、佐賀県に原発があります。鹿児島は稼働中です。四国には愛媛県に、山陰では島根県に原発があります。福井県の若狭には原発群が密集、石川県は能登半島に、新潟県には柏崎刈羽、北海道には泊原発、青森県には東通原発に六ヶ所村の再処理工場、宮城県は女川原発、福島県には福島第一、第二原発、茨城県には東海第二原発。神奈川県には川崎に原発、静岡県には浜岡。さらに大阪市と横須賀市には核燃料工場があります。

これらの原発などは、定期点検中でも放射性物質を放出しています。再稼働すれば、あるいはしなくとも大きな地震などにより放射性物質の大量放出の危険性は厳然としてあります。

どこなら危険が少ないと言える状況ではありません。若狭湾や能登半島から放出された放射性物質が山形県まで飛び、鹿児島から放出された放射性物質が市川市で検出されるのです。

K 吸気被曝を最小限に抑えるためには、今日本で需要急増とされるシェルターが有効です。大気中の放射性物質を濾し取れる空調設備があることが前提ですが。

まあ、シェルターでなくとも冬隙間風が入り込まないように隙間をふさいだ気密性の高い家なら同じ働きをするでしょう。シェルターを地面の中に埋めるのは、核爆弾などが発する強いガンマ線を遮断するためです。

L 土壌汚染の少ない地域に越せば、地元産の新鮮な野菜なども賞味することができます。空気もきれいなところがあるでしょう。ですが、食材選択の幅という面では、特に輸入食品に関しては都会が便利です。管理人は基本的に食材は極力海外産にシフトするのが良いと考えています。

地方に越した場合、希望する住居環境を整えるには家を借りるにしても相応の金額になるでしょう。単身の高齢者は家を借りるのが難しいとも聞きます。それに日常の買い物を車なしでこなせるかという問題もあります。さらにこれは管理人の特殊な事情ですが家の中を汚しまくる老猫をどこに捨てて行くか?

M 全国のMPの測定値の動きについては、前は全国サムネイルのサイトで、今はホワイトフードのサイトで時間をかけて研究しました。放射能測定器も次第に高度なものを入手して広い範囲を調べて回りました。

その結果から言うと、汚染地域はやはり危険があります。先般の現地調査で助手が手のかゆみを訴えました。ベータ線が多いことによるものですからその目や肌に対する悪影響や再浮遊による吸入の危険もあります。屋内の汚染が少なければ、屋内に籠ることにより屋外の汚染の影響を軽減することは可能です。その結果肥満が進むことはあるにしても。

N 新しい土地に適応するのも高齢者にとっては大きな負担です。何かの買い物一つにしても店を探し当てなければなりません。管理人の場合は徘徊の都度店を覗いて回れば、1か月も経てばすっかり街の様子がわかるかとは思いますが。

O 現在の日本では、旅行は被曝機会です。特に飛行機での旅はリスクがあります。引越しのとき友人、それから兄弟親戚に永遠の別れを告げればよいのですが。

P そんなことで様子見をしているうちに、被ばく回避の面で少なくとも管理人にとっては引越しは決定的、包括的な対策ではないと思えて来ているのです。

ただし、東海第二原発の再稼働、浜岡の再稼働があったときは改めて考えます。特に後者が再稼働したときは、夏は窓を開けられないでしょう。外出や徘徊も風向きを見ながらということになって制約が増えます。

とても言いにくいことですが、すでに避難を実行した方も、もうそのような苦労を心配する必要はないということは難しいでしょう。日本で原発が稼働し続ける限り、韓国で原発が稼働し続ける限り、誰も安住の地を見つけることはできないと考えています。

それにどこに住むかの選択要件は、被曝リスクだけではありません。以前なら気にする人も少なかった自衛隊や米軍基地の近くは、リスクが急増です。政府自身がリスクをあおっています。

管理人のような老人は、残るわずかな時間、ジタバタして何とか生き抜こうと思いますが、若い方にはぜひたくましく、したたかに生きる力をつけてほしいと思います。
posted by ZUKUNASHI at 23:55| Comment(2) | 福島原発事故
この記事へのコメント
ごぶさたしています。よんたです。

今回の記事をたいへん興味深く拝見しました。冷静な分析と状況を俯瞰して見る立場で正確に判断されているご様子が伝わってきました。色々な素因の集計のもと、ご自分の立場で避難するのがよいか、いや留まるのがよいかとの判断をずっと反芻されてきておられるのだと思います。

ただ、読ませていただいて、やはりできれば何とか例えば沖縄へ避難する、奄美大島に避難する、というような可能性も視野の内に入れられてもいいのではないか、と継続して思ってしまいます。

マイナス面を先に挙げてみます。おっしゃる通り、単に沖縄に避難すると言っても、生活と住宅確保はたいへん難しいものがあります。カネは充分持ってる、どこに行っても適当な物件を買えばいいだけだし生活費にも苦労しない、という方は別として、ほとんどの金銭面に苦しい人たちにとっては、例えば沖縄は非常に生き延びるのが難しいところです。

私のケースです。失業保険が切れ、貯金もそんなにない、(半年も切り崩していけばすぐにアウト)年齢も高い(ずくなしさんより恐らく4,5才下?)就職なんて神業、生活費を未だに確保しきれていない、という状況です。でも、全く後悔していないし、これから何とでも盛り返し、生活を確保するつもりがあります。今はアルバイトと別の営業の仕事で視野を伺っている所です。

最悪は一時的に生活保護の受給を取ることも視野に入れています。沖縄は他県と違って、生活保護に対する取り組みがきちんとしているように思います。きめ細やかです。他の都府県によっては、窓口で追い返されることも多いと聞きます。沖縄ではそんなことはありません。

また、ゆいまーる(助け合い)の気持ちが本当に多分日本一高く、困っている人をほったらかしにする、という感覚もまた日本一低いと感じています。こちらに来て(移住のつもりで来たのは2回目ですが)改めて、人間関係の構築が非常に大事だと気づきました。いろんな人のお世話をすることで、相身互い、相互扶助の可能性を確保できます。

人様のためになることをする、心を込めてする、心を尽くして人の難儀に同情し、共鳴し、出来る限りのことをする、そうするとここで生きていけるような気がするのです。言わばその実践をしている最中なのかな、という気もします。金持ちも貧乏人も垣根が低く、気持ちは同等です。

他の都府県のように、道ばたや駅で人が倒れていても、知らないフリをしたり、ループして通り過ぎてしまう、というようなことはここでは決してありません。どうした? 大丈夫ですか? どこか具合悪いの? あちこちから助けの手がさしのべられます。これだけでも安心な社会です。(もっとも被曝の影響で切れてる人もずいぶん増えてきました、それはさておき)

既に以前にも触れましたが、私は大阪でついこの間、3年ほど障がい者派遣ヘルパーの勤務をしたとき、ガレキ焼却の現場に近いところで週に2回仕事をしていました。その結果、吸気被曝によると思われるかなり強い症状が出ました。これはやっぱりだめだと観念し、再び沖縄に避難した次第です。

避難してすぐに症状は消えました。ただ、ずくなしさんのおっしゃる通り、こちらは米軍基地のメッカです。かなり大きなミサイル被弾のリスクがあります。しかし、これは全国に散らばっている米軍自衛隊基地とて同様です。東京なども、東京というだけでリスクが高いと思われます。

こちらでも内部被曝の危険は大きく存在します。米は福島米が堂々と流通していますし、外食文化なので弁当や食堂の米、野菜もかなり危険です。もちろん内部被曝を避ける対策は必須です。

私は被曝問題について積極的に考え活動するグループと連携し、その中で安全な食物を確保するための情報もいただいています。そういった情報を得ながら、自分でも被曝回避、免疫アップの取り組みを続けています。なので現時点では、大阪にいるときよりもはるかに被曝回避を達成できていると思います。食物と水は、かなり安全なものを確保できていると思います。

このコメントの最初の方で、ずくなしさんの、避難しないことについての判断も理解できるものの、やはり沖縄方面に避難することも視野に入れてほしいと書きました。その理由を少し書いてみます。

被曝の中でもっとも深刻なのは吸気被曝です。ずくなしさんの解説をこれまで読ませていただいてもそれはよく分かります。そうすると、東北関東はかなり吸気被曝の高い地域に住んでいるということになります。すでに東京は世界一、空気中の放射線量の高い都市だとされています。政府は公表しませんが。そこに居住するだけで吸気被曝が進みます。

そして水道水も非常に危険です。利根川水系から引いた水道管が関東一円に水道網として普及されています。(間違っていたらすみません、裏は取っていません。)空気と水が危険な地域では、いくら部分的に汚染濃度が低いと言っても、被曝を受ける頻度が高くなるのではないでしょうか。移動する内に吸気被曝する箇所を訪れることになりますし。

私自身、週に2回だけ吸気被曝の可能性の高い所へ行っただけで症状が出ました。これを蓄積していけば、確実に累積被曝を多く貯め込んでしまうことになると思いました。これはずくなしさんも是非避けていただきたいと思うのです。

老猫の問題は確かにデリケートで悩ましい問題です。いざとなれば連れていくしかないのかな、と感じます。

また、浜岡原発のリスクも自覚されていますが、過酷事故が起きると否応なく初期被曝で大きな健康被害を内部に貯め込むことになります。このリスクは非常に危険なものと感じます。今の日本政府の正気とは思えない原発施策をみると、充分近々にでもありえる事態かと感じています。

グループを組んで、信頼を確保しあえる、人数の多すぎない運命共同体を作り、複数で避難する、情報を共有し、生活確保の手段も話し合う、その中である程度安全な道を模索する。その避難先として沖縄方面を選択するのは、意外に有用なのではないか、と感じています。

むろん韓国や台湾で過酷事故となった場合、沖縄は真っ先に被曝被害が起きるでしょう。でもこれは日本のどこでも同じです。海洋性気候なのでプルームの吹っ飛ばしにも期待できます。(これは素人考えですが)それならば今一番吸気被曝の可能性が低く、生活の相互扶助の精神も豊かな沖縄は、有力な避難先候補となるのではないでしょうか。

人生は冒険です。冒険をするのに健康を阻害されてはその実行がかないません。既に健康に難を背負った方はそれを回復させないといけません。今の日本では、吸気被曝の高い可能性のある所からは、やはり避難が最も大きな回避行動だと個人的には思っています。

ただ、これまでのキャリアを捨てなければなりません。確実な収入基盤を作るのが難しく、かなり生活苦になることも覚悟する必要があります。それでもなお、明るく前向きに生活を歩み続けるマインドを持つ方なら、お奨めする値打ちはあると思います。誰しもが必ず成功するというものでもありません。そういう意味ではずくなしさんの冷静な判断も大きな意味があります。でも、それでも・・・という部分について少し触れさせて頂きました。

書き散らしたままでコメント欄に残させていただきます。すぐに仕事にかからなければなりません。皆さんのご多幸と奮起を祈ります。
Posted by よんた at 2017年11月21日 09:23
おはようございます。
記事を拝読致しました。

全国、全世界の原発や核関連施設の事を、私も時々考えます。
仰る通りだと思います。

私と次女は本当は、ニュージーランドに移住したいと思っていますが
これは経済的に難しい
年寄りの永住権は取りにくいと同年代の方が言ってましたし…
自分の力不足が恨めしい。

ただ、少しでも足掻きたい気持ちと、
去年の水害で、
自分の家に帰りたいと言う気持ちの大きさ、衝動の尋常ではない強さ
また、家族で避難する為の問題(犬猫も含む)
そんな事を考えて、自分なりに答えを見つけて
動き出しました。

それと、
ずくなしさんも勧めていらっしゃる
「若い人達の、現時点での 汚染地からの移住」に関して
小さな始まりですが、動きがあります。
これが良いものか悪いものかは、まだ分かりませんが、
IT系の人が発案して、実験、体験するものです。

なんだかちょっとチャラいんじゃないか?
と思わなくもない人も多かったのですが、まぁ良い
1人でも多く、都会の呪縛から離れてくれたら。

移住に関して、
不動産屋さんが絡むのは
利益が出るからです。
本当のど田舎では、物件価値が低すぎて
不動産屋さんが入らない所も、多々あります。
北海道は公営住宅がとても多いので
そこも狙い目です。




Posted by julia214 at 2017年11月21日 09:36
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