これは使える 個人用放射能測定器での連続歩行測定: ずくなしの冷や水

2017年11月13日

これは使える 個人用放射能測定器での連続歩行測定

管理人が徘徊時にSOEKS01Mを使用して連続歩行測定を行った測定値を比較したことがあります。



風がある日はほぼ同じルートを歩いても数値が高くなります。放射性物質が飛んでいるからと見られます。

地域間の比較をすると、この中での最高値は小岩・新小岩間です。市街地のアーケードの下や公園風に整備された遊歩道を歩いただけだったのですが、0.15μSv/hと高い値が出ました。

地表近くを測定した結果でも小岩・新小岩では他地域に比べて高い値が出ています。
地上高8cm、地表すれすれ。累積値0.36μSv、平均0.16875μSv/h

各地の測定記録。右側から2件が松戸市、ついで市川市、船橋市、千葉市などと続いている。

これにはとても驚かされました。地上高1mでの測定値は松戸と並びますし、地表近くでは市川市北部と同水準です。測定時期は最も遅く松戸とは1年以上の間隔があります。

小岩や新小岩の線量率が特に高いとは聞いていませんでした。規制庁の空中測定マップでも都内は早い時点の測定結果しかなく、他の地域は測定を重ねていても都内は再測定が少ないのです。

2016年12月09日
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2015年01月29日
子供が死に始めた さてどうしたものか

ずっーと疑問を抱いていましたが、読者からの援助で測定器を調達したことを契機に現地調査を行いました。その結果は新松戸、水元公園、金町、小岩が2011/3/21のプルームのメインストリームルートらしいに書きました。

連続歩行測定は相対的に安価な個人用測定器によるものですが、相対比較では間違いありませんでした。小岩・新小岩間はアルファ線、ベータ線、ガンマ線の込みの数値では松戸市内に負けないほどに高いところが少なくないのです。

そういう現実は見たくない、知りたくないという方はここで記事は終わりです。

ベータ線も検出できる個人用測定器をお持ちの方で、簡単に測れるようなら自分も挑戦してみようという方に測定方法を説明します。

@ 測定器を地表近くに置いて移動させることができる器具を用意します。老人や主婦が使用する買い物カートが最も楽ですが、杖のようなものでも構いません。管理人は、杖の足が4点に広がったものを使いました。杖の場合は引きずって動くわけにはいきませんので、時々突きながら移動しても構いません。できるだけ地面から大きく離れないようにします。

A ベータ線検出可能、測定値の累積・積算機能を持つ測定器を汚れ防止のために薄いポリ袋に入れ口を閉じてカートの底面にガムテープで留めます。このとき、検出器が下を向くようにしてください。

B 連続測定開始時にそれまでの累積値をリセットし、新たに測定値の累積を始めます。測定終了後に測定器を取り出し、累積値を測定時間(1時間40分なら1.4ではなく1.666になります)で割れば、平均値が出ます。
累積値が0.15μSvなら0.09μSv/hになりますが、累積値はあと10秒で0.16に上がる手前だったかもしれませんので、累積値0.16μSv/hについても計算して記録しておきます。これですと0.096μSv/hです。

C 連続して何時間も測定できない場合は、細切れの時間測定の合計でも何ら差し支えありません。一般に測定器の累積値は不揮発性のメモリーに入っていて電源を切っても消えません。

ものぐさな主婦でもこれなら実行可能ではないでしょうか。飽きやすい主婦の方は昨日は東、今日は西と歩き回れば、きっと健康増進になると思います。

高性能な測定器を使った連続歩行測定をやれば、もっと線種別の強さとかいろいろわかりますが、なにしろ高価なものなのでそこまでは予定していません。

・・・・・

上の測定例で地上高1m強での測定結果が0.15μSv/h、地上高8cm、地表すれすれで0.16875μSv/h、後者が高いのはベータ線を検出していることと弱いガンマ線も検出しているによるものと考えられます。差はわずか0.01875μSv/hですが、これがバカにならないのです。

というのは、SOEKSのベータ線感度は低く、いろいろなエネルギーのベータ線のうち特にエネルギーの高いものしか検出できないのです。エネルギー0.5MeV超でなければ検出できなければ、ストロンチウム90、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137のベータ線の一部が検出しうることになります。以下図表とその解説を引用します。

ドイツのこととか
RKSB-104でセシウム由来のベータ線は検出できるか?
某掲示板から来ますた。
β線はγ線やα線とは異なり連続スペクトルなので、最大エネルギーだけでは判断できません。
某掲示板に出ていたグラフを転載しますが、こんなイメージです。
セシウム137とGM管によるβ線感度の違い
http://i.imgur.com/FTsby.png
セシウム134
http://i.imgur.com/0JWqz.png
カリウム40
http://i.imgur.com/g6szY.png
(ストロンチウム90はカリウム40より更に高エネルギー)
実際には0.5MeVでスパッと切れるのではなくて、もうちょっと上からだんだん弱まってきます。
ですので、「セシウム由来のβ線は検出出来る事は出来るが、感度が非常に悪い」となります。
|7Sv|2011/07/08 6:14 PM|



・・・引用終わり・・・

つまり二つの測定値の差0.01875μSv/hは、ヨウ素はありませんからセシウム134、137、ストロンチウム、イットリウムの出したベータ線の一部をとらえているにすぎないことになります。SOEKSでは捉えきれていないベータ線がたくさんあるということです。

SOEKSとMAZURを並べて測っています。MAZURの132cpmは0.395μSv/h相当です。0.225μSv/hの差があります。


ここでお気づきになったでしょうか。SOEKSが0.17μSv/hを指しています。小岩・新小岩間での地表すれすれ連続歩行測定で0.16875μSv/hでした。上の画像は京成小岩駅前での測定結果ですから、この辺のかなり広い範囲でこのような水準だということになります。

そして弱いベータ線も、アルファ線も拾えば、0.395μSv/h相当となり、2.3倍になるわけです。

もう一つ、指摘しておきましょう。冒頭の表で小岩・新小岩間地上高1mが0.15μSv/hと最も高くなっています。測定時点としては他と比べて古くはありません。規制庁の空中測定マップでは、船橋北部から市川東部にかけての地帯は、小岩近辺より線量率が高いとされています。それにもかかわらず小岩・新小岩間地上高1mの線量率が高いのは何らかの理由があります。

@ ガンマ線の線量率が高い。(公表値よりもかなり高い実態があり、そのため当局は隠蔽せざるを得なかった)
A 小岩・新小岩間では地上高1mでも届くベータ線が多い。(ストロンチウム、イットリウムのベータ線が多い)

この点はさらに調べないといけませんが、管理人の最近の現地調査の結果では、MAZURの地表面直置きの測定値が概して高いことから、@に加えてAの可能性もあるのではないかと考えています。

MAZURを使い地上高別のベータ線量の変化をとらえれば、どんなベータ線源が多いのかアバウトながらも推定することができます。ですが、分かったからと言ってすべてが救いにつながるわけではない。この点は、必要が生ずるまで保留です。
posted by ZUKUNASHI at 10:52| Comment(0) | 福島原発事故
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