現地調査のための下調べ 調査の狙いは何か: ずくなしの冷や水

2017年11月01日

現地調査のための下調べ 調査の狙いは何か

現地調査に備えて、準備を始めました。天気が悪くて思うようになりませんが、外出は今週がチャンス。

福島第一原発事故後間もない頃に核種識別が可能な測定器で屋外を測定した方の動画が残っています。それを見ると、カウント数は多くないもののさまざまな核種が検出されています。ユーロピウムやアメリシウムなども。これはガンマ線をとらえてそのスペクトルから核種を判定しているんですね。

ですからガンマ線を出さない核種は検出できません。

そんな測定で出ているものやあちこちの測定データから核種を拾い出し、放出時から6年半経過で減衰後のベクレル数がどうなっているか計算して見ました。

もう、ガンマ線を出す核種の代表格は大きく減衰しています。ヨウ素131は当初のものはもうありませんし、セシウム134は11.2%だけ、セシウム237が86%。

その結果、相対的にアルファ線、ベータ線の割合が大きくなっているわけです。最近の管理人の測定例で込み込みとガンマ線だけを測ると後者は3割を切ることも多くなっています。赤い★印が放射性物質の代表として人口に膾炙(かいしゃ)しています。



ですが、ご覧のように半減期の長い核種、多くがベータ線源、アルファ線源の中に埋もれつつある状況となっています。

次の表の上二つの崩壊系列で表示した部分は、半減期の短いものでも今なおそれなりに存在します。次々と崩壊が進み、上からできたての放射性物質が参入してくるからです。それゆえ、永続平衡とか放射平衡とかいわれる状態になると一定の放射線数が長い期間持続します。その核種の半減期が短くとも次々に新規参入があれば時間当りの崩壊数は減りません。



もともと、福島第一原発事故でその場所にどんな放射性物質がどれだけ降下したかは分かりませんし、これまで調べたところでは場所別のバラつきが大きいです。それゆえ、これからは、アルファ、ベータ、ガンマの線種別のカウント数とその割合を見て半減期が長いアルファ線源、ベータ線源の多寡を推定できないかと考えているのです。

アルファ線源、ベータ線源の多い場所では知らず知らずに、あるいは思いがけない事故や状況の下でアルファ線源、ベータ線源の内部被曝を受ける恐れがあると、今回の千葉県下の事故で痛感しました。

2017/11/1、知人からの頼まれごとで外出しました。現地調査に向けた足慣らしでテクテク歩きました。30分ほど手に持ったり綿の大きい袋に入れたりして測ったら平均が33cpm、0.1μSv/hですから普段よりかなり低いです。

一方、福島第一原発事故直後に降下した放射性物質を保持していると見られる場所で測定しました。駐車場の隅です。少し濃縮がありそうですが、196cpm、0.59μSv/hですね。0.5μSv/hに設定した警報が鳴り続けています。







街を歩いていると地上高1mの空間線量率は低い、ですが放射性物質が保存されている場所ではこの高さです。6年半経ってこれです。10年経ってもさほど下がらないでしょう。この放射能を出す放射性物質は一体なんだと思いますか。
posted by ZUKUNASHI at 20:26| Comment(0) | 福島原発事故
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