松戸市を歩いて 犬も猫も見なかった: ずくなしの冷や水

2017年07月03日

松戸市を歩いて 犬も猫も見なかった

2017/6/18に新しい測定器具を購入後初めて濃厚汚染地帯に入りました。居住地も濃厚汚染地帯ですので、東葛の汚染中心部がどの程度の放射線量かはおおよそ見当がついていたものの、7/2に新松戸周辺を測定して、やはり新鮮な驚きがありました。

松戸の市域、今回で、ほぼ全域について地図を見れば町並みが思い浮かぶようになりました。


2017/7/2の歩行ルート。測定作業に1箇所少なくとも3分程度かかります。アルファ、ベータを測定すれば1箇所10分です。


好天で暑かったためでしょうか。住宅地でも道を行く人が結構いました。老人が多いですが、若い人の姿も。

幸い、事故などには遭遇しませんでした。倒れているような人も見かけませんでした。倒れている人がいたら、それは私だったでしょう。

次は、松戸市の福島第一原発事故後の出生率死亡率の推移です。この1年ほどの悪化が顕著です。


次の転入数、転出数の推移を見ると、2011、2012、2013年は転出超過傾向ですが、2014年以降は転入超過傾向です。


当初、濃厚汚染地帯ということで警戒されたが、3年、4年経ってもバタバタ死んでいるわけでもないし、大丈夫なのではというとらえ方が強まったのでしょう。

人口10万人当たり月当たり死亡数が60人から70人になったとしても、生活感覚としてとらえられるはずがありません。大丈夫の判断自体が極めて危ういものなのです。

市役所が死亡数の増加について警告を発するはずもありません。なにしろ放射能による変化だとは誰も証明できないのですから。

ここで管理人の現地調査結果を見る上での注意事項を書いておきます。
@ 新しい測定器具による測定結果については、μSv/hではなくcpm(放射線のカウント数)を書いてあります。もともとμSv/hという単位はまやかしです。これは、一定量の水が放射線を受けて何度水温が上がるかを放射線の数と関連付けて指標化したものです。

A μSv/hは、ガンマ線に関連づけて定義されています。ベータ線、アルファ線についてμSv/hで測定するのは的外れです。ただし、その機種について放射線のカウント数とμSv/hの値との関係が分かっていれば、μSv/hからカウント数を計算できますし、その逆もできます。

B カウント数を表示できる機種は、性能の良いものほど短時間でより多くの放射線を拾うことができます。検出部が大きくなっているからです。ですから、異なる機種による測定結果についてカウント数で比較する場合は、注意が必要です。他の条件が同じで検出部分の面積が倍の大きさになれば、時間当たりアルファ線の検出数は倍になります。

C μSv/h表示の場合は、どの機種でも比較可能ですが、それはガンマ線のみをとらえた場合であり、アルファ線、ベータ線も含む場合は、ガンマ線以外の余計な放射線も含んでいることになります。

D また、ベータ線をとらえることができるという比較的安価な測定器は、感度が低く、エネルギーの高いベータ線しか拾いませんのでベータ線測定でも制約が大きいです。

松戸市について、地表面についてアルファ線、ベータ線、ガンマ線をそれぞれ分離して測定した例には、管理人はまだ接していません。器械が高価であるということのほかに、測定方法のこつをつかめないとあちこちで測定しても数値がばらばらで混乱するからだろうと考えています。

管理人は、路傍にある黒い粉末状の物体については、早々に測定を止めました。移動して濃縮されていますので、それがどんな意味を持つか分からないのです。

測定方法を限定し、各地の比較が可能になったのは、インターロッキングブロックで高い値を検出したことが契機になりました。ただ、インターロッキングブロックの種類も様々で、放射性物質の溜め込み具合もおおきく異なります。

そこであちこち測定した結果、地表から数十cm以上高くなったコンクリート打ちの部分の上辺が初期の降下物を比較的保存できていることに気付きました。特に表面が風化したところで高い線量率を検出することが確認できています。

今回の松戸現地調査でもそのような場所を選んで測定しています。放射性物質の降下量のすべてを保存しているわけではありませんが、他の場所からの流入がなく、汚染に伴う放射性物質の持ち込みもないという点で、そこで高い値が出れば福島第一原発事故直後の降下量が多かったことが把握できます。

この観点からすると、新松戸駅からそう遠くない地点で検出したα、β、γ計250cpm、アルファ線43〜46cpmは、驚嘆すべき値です。

アルファ線源の代表はプルトニウムになりますが、プルトニウムがそんなにあるとは思えませんので、他のアルファ線源が主と考えざるを得ません。そうなると各種のウランとその子孫核種がこれだけのアルファ線を出していることになります。

残念ながら、かねてから管理人が抱いていた懸念が当たってしまいました。

福島県北部での同じ機種による測定例では、苔の生えた自然石 の上でアルファ線50cpm、α、β、γ計158cpmという例があります。新松戸駅近辺での測定例は、α、β、γ計158cpmを100cpm近く上回り、アルファ線はほぼ同じです。管理人の居住地の近くではアルファ線30cpmを検出した例がありますから、なんらかの間違いということではありません。

新松戸駅近辺での測定で、α、β、γ計250cpmに比肩するような例はそう多くはありませんし、線種別の測定をしていませんが、団地入り口のコンクリートの塀の上で173cpmを検出しましたから、ここもアルファ線は相応に多かったはずです。

はっきり言えば、松戸市内は福島県北部のアルファ線源、ベータ線源が多いとされる地域と同等な汚染の場所もあります。

そこで、これらの汚染がどのような経路を辿って人の健康障害をもたらすのかという問題になりますが、この点は率直に言って分かりません。そもそもコンクリートの表面にアルファ線源、ベータ線源が平米当り毎秒500崩壊、1000崩壊もする場所での生物の生育面で影響について調べた結果がないからです。

ウラン鉱山の近辺で残土が捨てられているような場所では、同じような条件になるのでしょう。米国のウランを掘り出した原住民居住地域に住む人々、インドのウラン掘削現場に近い場所に住む人々の健康被害を調べれば、参考になるでしょう。

山陰の人形峠の言い伝えも参考になるかもしれません。そのような場所に立ち入る人がいないよう、先人は対処してきています。

そうそう、思い出したので記しておきます。管理人は、犬から見ると珍獣に見えるらしく、徘徊中によく犬が寄ってきます。7/2の徘徊中、犬に出会った記憶がありません。猫も見かけませんでした。時間的には犬の散歩の時間ではありませんし、集合住宅は原則的に犬猫の飼育が禁止されています。ですが、一戸建てが多い地域も通りました。犬の吠える声がまったくしなかったと記憶します。

新松戸周辺にお住まいの方は、思い当たる節があるのではないかと考えますが、いかがでしょう。

関連記事
2017年07月03日
静かに綴られたIさんの思い ぜひお読みください

2017年07月03日
新松戸周辺で採取された土壌調査結果との比較
posted by ZUKUNASHI at 13:30| Comment(3) | 福島原発事故
この記事へのコメント
ずくなし様

お世話になっております。
原発事故から2〜3年後、職場が松戸にある知人が「甲状腺機能低下症の人が職場に数人いる」と言っていたのを思い出しました。
びっくりした私に、知人は「別に珍しい病気ではないし」と笑っていました。
すぐに生死にかかわる病でない限り、人はあまり気にしないのでしょうか。

松戸ではありませんが、事故後主婦健診で間質性肺炎と診断され、医師に「大したことはないので薬も不要」と言われ普通に生活を続けていた方が、その後少しの間に悪化して亡くなってしまわれたことがありました。
間質性肺炎は、原発従事者の方に労災認定が下りたことがある病気と読んだことがあった私は、とても心配していました。
被曝が原因にある場合、同じ病でもやはり悪性度が高いのではと感じた出来事でした。

確かに猛毒ガスが撒かれたわけではないので、道で人がバタバタ倒れたりはしていません。
でも現在、過去に被曝研究された方々がおっしゃっていた通りに、物語はじわじわと進行していると感じます。
病に負けず、治すことにむけて闘うことは素晴らしいです。
でも出来る限り、病にならないように気を付けて生活をすることが、本来は一番大切なのではないかと思います。
病気になってみて気づくこと、はじめて分かることは沢山あります。
でも現在不調を抱えている私は、やはり元の健康な身体に戻れたらと日々思います。
健康な身体があれば何でもできます。

やむを得ない事情がある場合をのぞいて、少しでも汚染の薄い地域に住まわれるのが絶対に良いです。
移住出来ず暮らし続けてしまった後悔が自分にはあるので、声を大にして言いたいです。
汚染地では、放射性物質は間違いなく地表や空気中に存在し、痛みなく、私たちの身体を内側と外側からゆっくりと傷つけ続けます。

最近近所では、腸に突然孔が開いて救急搬送された方のお話を耳にしました。
また指圧しながら寝てしまう、若い整体の先生にも当たりました。
汚染の強い地に一年勤務した親戚の男性が「何でこんなに眠いんだろう」と言っているのも聞いてます。

今元気な方は、空間線量が落ちついてきた今だからこそ、健康維持のために食べ物には更に気を付けた方が良いと感じます。
Posted by I at 2017年07月03日 13:22
こんばんは。@松戸市

現地調査お疲れ様でした!

コースを見ると、私の棲み家のそばを通っているではありませんか!!
昨日は休みだったので、一報頂ければクスクスとコキコキに冷えたアルゼンチン産のクラフトビールの差し入れをお持ちしたのに(笑)
ただ、私も被曝しているので、朝一旦起きたものの寝落ちして16時まで意識不明でした(爆)

新松戸では、小金高校の方と新松戸7丁目方面がより放射線量が高いと思います!
また、流鉄流山線とどぶがわの新坂川の間にわたくし的桜の名所がありまして、ここの木々の真下の歩道が結構ヒドイです。
また、別の桜並木では、半分伐採されました(ここもなかなかの線量)。

救急車には、遭遇しませんでしたか?
もし会われなかったら、今の松戸ではレアケースです!
今日も仕事の帰りに、セブンイレブンの真横にピカピカ光って停まっていました。

ペット&野良猫は、坂川&新坂川沿いに行けば会えますが、徐々に減ってはきているかもしれません。
昆虫の減少はかなり気になります!
ツイッターでも、今年の夏は蝉の声が聴けるかなぁと言っている方がおられました。

この前、行きつけの某バーでハクビシンに遭遇して、暫く見つめあってしまいました(笑)
また、うちのマンションのガラスにヤモリがへばりついていました(爆)
駅前には、鳩がポッポと言いながら頭を前後に動かしながら歩いています。
彼等が居なくなった時こそが(私の方が早いかも)、松戸市民の最後です!!!


Posted by デスラー at 2017年07月03日 23:02
そんな差し入れをもらったら、その時点で調査打ち切りです。
小金高校の角は通りました。7丁目はもっと西ですね。新松戸の駅より西側が高いことはなんとなく分かっていたので、西に行きましたが駅のないところには行けないのでほどほどにしました。
救急車の音は聞きました。
ハクビシン そちらでも見かけますか、都内でも見かけることがあるとか聞きますね。
Iさんの投稿、デスラーさんのために書いてくださったようなものです。
Posted by ずくなし at 2017年07月03日 23:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。