アルファ線源の多いところで人がフツーに長年暮すとどうなるか: ずくなしの冷や水

2017年06月19日

アルファ線源の多いところで人がフツーに長年暮すとどうなるか

2017/6/18の現地調査結果については、「松戸市高塚十字路付近 α、β、γ計149cpm」にポイントを書きましたが、実際にはほとんど100mおきに測定しています。

天候の都合で高塚十字路より北東部にあるより濃厚な汚染地帯には入りませんでしたが、いわば入り口に当たるこの十字路に近いところでは、すでに頻繁に警告音が鳴りました。警告音は0.4μSv/hを越えると鳴るようにセットしています。134cpmです。



管理人はまだごく狭い範囲しか測っていませんが、他県、例えば福島県ではどんな状況なのでしょう。

福島県北部での2014/8の測定結果を得ることができました。MAZURの同じ機種を使用しています。
道路脇裸地
α+β+γ計972cpm、β+γ計845cpm、α127cpm
マンホール蓋上
α+β+γ計86cpm、β+γ計75cpm、α11cpm
天然石の上部
α+β+γ計158cpm、β+γ計108cpm、α50cpm

マンホールの蓋上は関東の濃厚汚染地帯と比べて少し高いでしょうか。注目されるのは、上の三つの測定例でアルファ線量割合が高くなっています。道路脇裸地とマンホール蓋上でα+β+γ計の約13%。天然石の上部では約32%です。

上に引用した記事の測定箇所Aのアルファ線量の割合は約11%ですから13%は少し高く、天然石の上部の32%は突出しています。この天然石が固有の放射能を持っていたとしても高すぎます。

(管理人の現地調査結果で測定箇所Cは、レンガの上です。α+βの割合が高くなっていますが、これはウランレンガの可能性もあります。)

上の福島県の測定例は、2011/3/20のプルームによりアルファ線源、ベータ線源が相対的に多く降下したと見られている地域に属します。マンホールの蓋のような雨水が流出するところではそれほど高くありませんが、道路脇裸地ではα、β、γともに異様な高さになっています。福島第一原発事故から3年余経過した後の時点です。

関東のセシウム濃厚汚染地帯では、福島県下とあまり変わらないアルファ線源、ベータ線源汚染の地域があることが分かります。

福島県の上の測定例の地域に住む方が、放射性物質汚染をどれほど意識して生活しておられるかは分かりません。確かなのは、関東の濃厚汚染地帯に住む人は、多くがアルファ線源、ベータ線源汚染をほとんど意識せずに暮していることです。

管理人の測定例のような状況が東葛などの濃厚汚染地帯では一般的だとしたら、そのような地域に200万人、300万人にも上る人口が暮すわけで、統計を取る母集団の数としては十分な規模になります。

その健康状態の変化を捉えることができれば、これまで人類がまず経験したことのない被曝環境で暮し続けたらどんな影響が出るのか、が明らかになる、少なくともその一助にはなります。

このような環境に長年暮したらどんな影響が出るかは、率直に言って分かりません。言えるのは、がんの発生率が上がるだろうということですが、どのくらいの期間の経過でどんながんがどのくらいの割合にまで増えるのかはまったく分かりません。

そして、がん以外の疾病がいつ頃どれくらい増えるのかも、まったく分かりません。

それを推定するに資する情報は、セルビアやイラクでの疾患や奇形児発生の状況ですが、イラクはISISとの戦いでそのような情報は整備できていないでしょうし、セルビアもまだ確たるデータは示されていないようです。


posted by ZUKUNASHI at 12:47| Comment(1) | 福島原発事故
この記事へのコメント
こんばんは。
こちらはかなり寒い6月下旬です。

関東はαの%が若干違うのですね。
アスファルトとマンホール蓋上は材質が全国で均一のようなので測っていました。
石は単純に落ちて来たものがコケに引っかかっている感じです。
Posted by S at 2017年06月20日 00:00
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