原発事故直後の避難は慎重に: ずくなしの冷や水

2017年06月01日

原発事故直後の避難は慎重に

次は2011/3/12から3/24までの約2週間について、神奈川、埼玉、千葉、栃木、茨城、福島の一部大気汚染観測ステーションのSPM値をグラフにしたものです。

まさに怒涛が荒れ狂っています。

このグラフの値は、浮遊粒子状物質の濃度ですから空間線量率を示すものではありません。何度も繰り返しますが、今出ている健康障害の多くは、外部被爆に相当するガンマ線を浴びたことによるよりも吸気、飲食による内部被爆が圧倒的に大きな原因となっています。

3/12には東海第二原発のベントに起因する浮遊粒子状物質の濃度上昇が始まっています。3/15には関東平野に強力なプルームが流入し早朝から昼前後にかけては神奈川県を通って相模湾に、そして夕刻から夜にかけては群馬県の山並みを駆け上って新潟県に抜けています。

3/18には再度東海原発のベント、3/21には栃木県と東葛に濃厚汚染をもたらしたプルームが襲来しています。3/24には一旦海上に抜けたプルームが逆戻りして福島県内を覆いました。

一箇所だけ見ればプルーム襲来の間隔はありますが、広域では次から次へとプルームが襲っています。

2011/3/15、急いで避難しようとした家族は、プルーム第二波、第三波の直撃をくらい、辛い思いをしました。

とにかく情報がなかったわけですから仕方がなかったのです。

ですが、私達は前回の経験に学ぶことができます。

原発を初めとする核関連施設の事故で最も警戒すべきは、フレッシュなプルームによる吸気被曝です。これを防ぐためには慌てて外に出ないことが重要です。

上のグラフでお分かりになるでしょう。複数の箇所から放射性物質が放出されているような状況では、とても逃げ切れるものではありません。行く先々でプルームの襲来を受けます。

まずは家に篭る。汚染が少ない備蓄食料で食いつなぐ。そして状況の把握に努める。それが原発事故時の望ましい対応です。

・・・・・

以下にあるぷうさんの投稿をぜひお読みください。

次の画像はGoogle Earthに掲載されている2011/3/12早朝の空撮映像です。場所は、常磐道浪江インターの少し南の高瀬川付近、双葉町から浪江町に入ったところです。北行きの車線が車で数珠繋ぎになっています。


福島第一原発事故時 近傍市町の避難はこんなふうに進められた

都市部で多くの人が一斉に動き出したときには、道路は完全渋滞でしょう。

上の記事に「国道114号は避難する住民の車で渋滞し、大熊町から津島地区へ避難した女性は「6時間半近くかけて津島にたどり着いた」という。」とあります。

3/12の早朝に既に双葉町にはプルームが襲来していました。避難ルートの都路街道の脇にある山田のMPでは3/12の昼頃に数十μSv/hを記録しています。

他人より先手を取ることが必要ですが、全員が逃げ切れるわけではありません。東海第二原発の避難シミュレーションでは何日もかかるとの計算がなされています。

発災した原発からの距離も重要な考慮事項です。
posted by ZUKUNASHI at 13:11| Comment(5) | 福島原発事故
この記事へのコメント
避難に関しては、事故状況によって臨機応変な対応ができるように、普段からいくつかの行動の選択肢を想定した方がよいかもしれません。

311の時には、私でもネットで徹夜で(暇だったのかしら? というか、911の時もネットカフェに閉じこもって情報収集していたし、第一次湾岸戦争も天安門事件もスペースシャトルの墜落事故もリアルタイムで見ていたし、うーん、うーん、やはり暇こいてたのか?)情報収集して、11日の夜に親には「千葉の親戚に今すぐ避難するように伝えろ!」と言い、東京の友人には「何だったらうちに泊めてもいいから、子供だけでも今すぐに関西に避難させろ!」とメールを打ったのですが、結局、親戚はNHKを信じて動かず仕舞い、友人の息子は春休みになるのを待ってから実家に帰省。3月の下旬と4月の上旬に避難していただけでも、かなり被曝量は違ったと思いますが、せめて12日の朝に東京を発っていれば?! と内心では悔やんでいます。

地震や津波による原発事故が、再び繰り返されるなら、その時は、原発の被害が明らかになって、メルトダウンやベントへの流れが明らかになった時点で、さっさと親や親戚を危篤にして、遠隔地の頼れるところか、あるいはとりあえず空振りを恐れずに遠いところへ避難することが、最優先の選択肢だと思います。

それが不可能だったとき、動きが遅れたときに、ずくなしさんがまとめて下さっているオプションに従えばよいと思います。ただ、うちなんか目張りをしようとしたら、家全体をブルーシートで覆うしかないしΣ( ̄ロ ̄lll) 初期被曝を回避するための立て篭もりが、そもそも可能な環境なのか? ということも問題でしょう。さらに言えば、目張りをする段取りや道具も、ある程度はあらかじめ揃えておいて、手順を具体的にイメージトレーニングしておかないと、いざという時にはうまく行かないでしょう。

もしもの時に、誰を危篤にして、どこに集まって、財産をかき集めて、どういう経路で、どこへ向かうか? ということも含めて、何度かイメージトレーニングをしてみて、ある程度、手応えを感じたら、必要な段取りだけつけて、あとはきれいさっぱり忘れる! 必要な準備、やることはやったから、あとは不安に陥らず、頭から振り払っておける、という感じですね。

状況によるし、空振りのリスクもありますが、放射能が漏れないうちに、あるいは時間的に届かないうちに避難する、そのための情報入手の経路を検討しておく、さらに決断するときの条件やポイントを整理しておく、というのも大事だと思います。

しかし、それにしても、すべてに繋がってきますね( ̄□ ̄;)
Posted by ぷう at 2017年06月01日 12:38
阪神大震災の時は、未明の地震の後、昼過ぎの時点で176号線は、西宮から高槻まで、まったく動かない状態になりました。どうも、救援車両に加えて、通常の運送車両が契約を守るために、先に通行止めになった阪神高速から迂回してきたようで、被災地に流れ込む車両のはけ口がなくなったためのようです。

自動車を持っていなかったので、自転車で大阪から兵庫の知り合いのところへ様子を見に行きましたが、昼過ぎに出て、到着したのは夜半、まだところどころ火が出ているなかをくぐり抜けて到着しました。「この状態で原発がやられて、放射能が降ってきたら、もうどうしようもないなあ?!」と思ったものですが。

首都圏でおそらくはすでに予定されている交通規制は、要人とその家族を迅速に逃がすためのものでしょう。その命令が出される前に動けるか? というとかなり難しいので、その前に首都圏から移住しておいてはいかがですか? という話なんですか、西日本で相次いで原発が再稼働されるなか、国内にはどこにも逃げるところはないな? というのが、正直なところですね。

そうなると屋内待避で一時しのぎをするしかないか? という話になりますが、それも被害状況によるでしょうね。純粋な? 原発事故の場合と、地震や津波による事故の場合、さらにはミサイル攻撃による事故の場合、さらにはテロリストの占拠による事故の場合? それぞれの状況によって、もしかすると機先を制して、政府が動く前に動くことが可能な場合もあるかもしれません。

311の時もそうですが、事前の知識、政府やメディアを盲信しないスタンス、何よりも自分の直観に従う姿勢が、いざという時の迅速な判断と行動を左右すると思います。特に、安倍政権の災害対応は、後手後手に回ることが多いようなので、自分の判断でさっさと動き、政府の救援を待たずに、近所で助け合うことが大事かもしれません。
Posted by ぷう at 2017年06月01日 15:42
狙い目は電動アシスト自転車です。充電器を持ち運ばなければなりませんが、100km走れるものもあるようです。これなら自転車走行可の歩道は通れます。前と後に荷台をつけて荷物を運べます。本人はガスマスク着用で。
Posted by ずくなし at 2017年06月02日 22:26
素朴な疑問なんですが、なんで交通封鎖されたら首都圏から逃げ出せない!? という印象操作をされるんでしょう? 抜け道はいくらでもあるし、阪神大震災の時でも、交通封鎖の脇を通り抜けたり、封鎖の手前で脇道に抜けたりして、チャリで目的地に到達しましたが。

以前、この話が出たときに、東海尼さんが脱出経路の検討をされていました。居住地域によって、最短の抜け道は変わってくるのでしょうが、実際の状況によって封鎖状況も変わって来るし、場所によって対応が異なる可能性もあるので、いくつかの選択肢を頭に入れておけばよいかと思います。

まあ、高速はすぐに封鎖されるので、国道や県道を検討しないといけないでしょうが、封鎖が可能なボトルネック地点も限られてくるので、その地域の抜け道を調べておけばよいのではないでしょうか?
Posted by ぷう at 2017年06月04日 08:47
hiyaaseさん、私はあなたのことを切り捨てることも、削除要請することもできません。ましてや、安倍サポーターの安倍マンセーコメントでも、削除要請はできんのです。言論の自由、基本的に何を言い、何を考えるのも、自由であるべきだ?! という強烈な思い込みがあるからです。 

ただ、同時に、あなたのコメントに対して、何を感じ、何を考えたか? ということは、きちんと伝えるべきと考えます。しかも、それは時を経て、理解が深まるに連れて変わるかもしれない。その経緯も、できればあからさまに伝えるべきと考えています。まあ、それは自分の誤解や無能が明らかになるプロセスなので、恥ずかしいことなのですが(〃д〃)

この地球上に、完全に転倒妄想から抜け出している人など、存在するのでしょうか? 私も妄想のなかにおり、あなたもまた、妄想のなかにいます。しかし、その妄想からすこしでも離脱したい?! という動機においては、共通するところがあるのだろう?! と思って、また妄想からは自由でない考えを積み重ねて、何とかすこしでも妄想から離れられるように、言葉を紡いでいます。

もし、私の言葉を「妄想」と切って捨てられるなら、いったいどこの部分が妄想なのか? 具体的に指摘していただけるとありがたいです。言葉を変えると、いったい何があなたの感情に触れ、キレさせたのか? 私が瞑想の師匠でもしていれば、迷いなく一喝するところです。「なんて自分の心が動いたのか? その全過程を見極めるまで、一睡もせずに瞑想さて見極めろ!」

幸にして? 私は瞑想はしませんので、そういうことは言いません。ただ、「それが、再々、もうしあげている、あなたの(世代の)独善性ではないのですか?」とだけ、指摘しましょう。あなたが変わることなど期待しておりません。ほぼ、無理ですから! それはあなたが、ということではなく、私も含めて、そのレベルで自己理解が拓けて、その結果として自己変革が起こる?! というのは、奇跡に近い恩寵だということです。

気持ち良く酔っているから、こんなことを書きますが、素面では書きません。もし、すこしでもご自分の心、そしてご自分の反応を振り返って、そこから脱同一化する気がおありなら、ここで書いたことは大きな意味を持つかもしれません。

でも、そうでないなら、さらに火に油を注ぐだけでしょうね(ToT) いや、どっちでもいいんです。しかし、なんであのコメントにぶちキレはったのか? 逆にこちらの方が見当がつきません。何か、核心を突いてしまいましたか?
Posted by ぷう at 2017年06月04日 22:10
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