線量率が上がる要因はいろいろあります ガンマ線よりベータ線を疑ったほうが良いかも知れません: ずくなしの冷や水

2017年01月21日

線量率が上がる要因はいろいろあります ガンマ線よりベータ線を疑ったほうが良いかも知れません

読者のコメントに「私は線量が上がると制御の効かないイライラが発生するんです」とありました。

ガンマ線の線量率が少し上昇しても人間の体感で感じ取るのは難しいのではないかと思います。

もちろん、ガンマ線が当たれば身体の細胞に刺激が加わるわけですから、それが不快感となって感じられることはありうるとは思いますが。

管理人は、ガンマ線が2倍に増えるような変動があるのであれば別ですが、人が感じやすいのはむしろベータ線だと思います。皮膚障害の人は、風が吹いて放射性物質が飛ぶと痒みが増すことがあると言われます。これは、ベータ線を発する放射性物質が空気に乗って身体の近くに近づき、身体に当たるベータ線が増えたためと考えられます。

たとえば、ガンマ線だけを測る個人用測定器を使っていてその値が上昇したときにイライラ感が強まるということはありましょう。放射性物質は、ガンマ線源とベータ線源が一緒に飛んでいるのが普通です。特にセシウムなどはまずベータ線を出し、続いてガンマ線を出しますから、一粒で二度「痛い」のです。

もし、ガンマ線とベータ線を検出しうる測定器をお持ちでしたら、ガンマ線のみを測った場合と、ガンマ線とベータ線込みで測った場合に通常どの程度の値を示すか記録しておきます。

これは累積機能のあるものでないと、差が確認しづらいです。

2016年10月13日 コンコン ゴホゴホ列島

ベータ線の線量率を出すのに差し引き計算をしますが、上の記事の例では、ベータ線による分が0.009μSv/h(cpm?)ですから、時間をかけて測定しないとこのような差は把握できません。ガンマ線の変動の中に埋もれてしまうこともよくあります。

コンクリート製の住宅の中で、ガンマ線の線量率が変わる要因としては、@ 測定器の温度変化(温度が上がると感度が上がります)、A 放射性物質が追加的に空気中を流れてきている、B なんらかの物に付着した、あるいはそれに含まれた放射性物質が近くに運び込まれた、が考えられます。

@は、毎日定時観測をすれば分かります。
Bについては、隣室の居住者が汚染地域から汚染物を持ち込んだ場合でも線量率が上がることがありうるでしょうが、汚染の強いものを相当量持ち込んだ場合でないと、個人用測定器で検出できるほどの放射線量の変化になるか、疑問があります。

一番可能性のあるのが、Aです。福島第一原発から、あるいは他の原発から、自治体の焼却炉から、産廃業者のリサイクル施設から放出された放射性物質が風に乗って飛来し、家の中に入ることはたびたびあります。

そのような放射性物質の飛来がなければ、空間線量率はそんなに大きくは変動しません。

飛来する放射性物質は、ヨウ素もあり、セシウムもあり、キセノンもあるかもしれません。これらが飛んでくればガンマ線の線量率が上がります。

そして同時にクリプトンや、ストロンチウム、ウランの子孫核種が飛んでくれば、ベータ線の線量率が上がります。測定器の感度次第という面はありますが。

コメントを寄せてくれた読者の居住地、居住環境が分かりませんが、福島や茨城でなければ、自治体の焼却炉や産廃業者のリサイクル施設から放出された放射性物質が飛来していないか、調べることが必要です。

そして、意外な落とし穴が、ラドンとその系列の核種です。例えば、沖縄では、米軍が住宅についてラドン濃度に関して本土の規制基準を適用しています。かなり高い水準にあるということです。

現に沖縄にお住まいの読者が、掃除機を使った簡易エアーサンプリングを行い、これを個人用測定器(個人用としては性能の優れたものです)で測定したら、高い値を示した例が伝えられています。

沖縄に限らず、夜、マスクをして寝たら、朝、口の周りが赤くなっていたという体験をされた方は多いのです。

これは大気中にあるベータ線源が呼吸に伴ってマスクに溜り、それが一晩中口の周りにベータ線を当て続けたために、赤く日焼け症状が出たものです。

ウラン238から始まる崩壊系列は長く、途中でガンマ線を出すもの、ベータ線を出すもの、アルファ線を出すものとめまぐるしく役者が変わります。

マンションなどの1階でなくてもラドンは入ってきます。特にパイプスベースが通路となっていることが多く、窓を閉め切って換気扇を回せばパイプスベースやその他の上下に通じた隙間からどんどんそこにある空気が室内に入ってきます。

そのような現象が起きていないか確認するには、感度の良し悪しはともかくとしてベータ線を検出できる放射能測定器が必要です。そして手間をかけてベータ線を測定してみることです。

簡易エアーサンプリングをやってみるのも一考です。

2013年12月20日
ラドンは肺がんの原因になる 一方地震の前兆としてとらえる人も

関西でテラを使って頻繁にベータ線量を測定してその結果を記録、公開しておられる方がおられるようです。関西は、若狭湾の原発群がありますし、大阪府南部には核燃料の工場もあります。

愛知県でSOEKSが異常な高線量率を示したことがありますが、あれは能登半島の原発か若狭湾の原発が起源ではなかったかと考えています。そのうち、異常なベータ線量をキャッチするかも知れません。
posted by ZUKUNASHI at 12:25| Comment(0) | 福島原発事故
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