オリンピックは慢性低線量被爆に追加的被曝が加わったときの効果を確認する場になるだろう: ずくなしの冷や水

2018年07月25日

オリンピックは慢性低線量被爆に追加的被曝が加わったときの効果を確認する場になるだろう

福島第一原発事故による健康影響のデータ収集を企図している人達がいるとして、彼らがすでに所期の目的を終えたとは考えません。

被爆による影響発現には長い時間がかかります。国外での一例を挙げれば、世界的な言語学者・小島剛一氏がチェルノブイリ事故当時トルコ東部に滞在しておられ、事故翌年の1987年に村内で生まれた17人の子ども全員が、1990年代後半になって白血病で命を落としたという証言があります。小島剛一氏もお子さんを白血病で亡くされています。

2016年09月08日
保育園の集りで被曝問題の話題 皆さんだったらどう説明しますか?

上の事例では、発症・逝去までに事故から約10年経過しています。

日本では、福島第一原発事故からまだ5年半を経過したところです。健康被害発現の本番はこれからです。

最近、読者から福島県南部に旅行して頭痛と眠気がしたとの体験が寄せられました。
@ 2016/9/22〜24日二泊三日で福島県西白河郡西郷村
A 今までに体験したことがない眠気と頭痛
初日から眠く、二日目もとても眠く、数時間の街散策後、ベッドで寝る。少し頭痛も。夕食後も、眠くてたまらず朝までぐっすり。普段頭痛は感じないのにこめかみあたりが痛い。
B 帰宅後は、頭痛もなく、凄い眠気もない。

発症から回復までの経過を見ると、放射線宿酔に近い症状と見られます。普段、なんらかの体調不良を感じておられたか否かは不明ですが、今回の体験でいろいろネットを調べて被爆の疑いを持ったということですから、特に原因に疑いを持つ体験したことのない症状はなかったのだろうと推察されます。

ですが、一方で福島県南部の汚染の強いリゾートに遊びに行くほどですから基本姿勢は食べて応援ではなかったでしょうか。三人のグループで体調異変を感じた方は1人だけだったようですが、これは個人の体質や被爆蓄積の差によるものと見られます。リゾートでは初日から眠気が出ていましたから、食べ物の影響ではないと見られます。

このように汚染地域に立ち入り、あるいは汚染された食品を食して体調を崩す例は他にもあります。典型例は、2012年秋に3ヶ月間来日した米国人留学生の被曝体験です。

「日光では、私はカエデの葉がカラフルな森へハイキングに行ったが、そこで私は奇妙な頭痛や疲れを感じ始めた。」

「私が仙台へ新幹線で移動したとき、福島で停車した。 ・・・私の周りの乗客・・・ 何人かは彼らの手や袖で鼻と口を覆い、また何人かは上着の内側上部に自分の顔を入れた。
3日間抜けなかった頭痛が突然突き刺すような片頭痛に変わった。私は以前にも片頭痛を経験したことがあるが、最後の偏頭痛から6ヶ月以上経過していた。なんらかの原因がこれほど急に偏頭痛を引き起こすということは、尋常なことではない。
片頭痛は、1時間続いた。 列車が北に向かって走行を続けるにつれて、私の頭の中の圧力は緩和された。 仙台に到着した頃には、私の痛みは完全に消えていた。 次の3日間、私は元気だった。」

この方は、米国に帰ってしばらくしてから深刻な健康障害に見舞われています。

このような例は外国人だけでなく、海外滞在邦人の一時帰国あるいは完全帰国に伴う被曝症状発現事例が少なからず報じられています。

このような例を知るに連れて、筆者は、米国居住者、あるいは欧州の居住者は日ごろ一定程度の被曝の蓄積があるのではないかとの疑問を抱くようになっています。

米国や欧州の土壌調査結果や、大気中に浮遊する放射性物質の測定結果は入手できていませんが、過去の大気圏内核実験やチェルノブイリ事故に伴うフォールアウト、それに核施設や放射性廃棄物の保管場所から漏れ出ている放射性物質などを考慮すれば、発症に至るかどうかは別として、低線量の被爆、特に内部被曝は累積していると判断せざるをえません。

ハンフォードに近いYakimaでは無脳症の新生児が多いとの情報がありました。

チェルノブイリ事故後、日本でも突然死が増えたとの観察結果を述べる方もおられます。それが事実であれば、福島第一原発事故で海の向うで突然死が増えていないわけはありません。世界的に被爆したのです。突然死にまで至らなくても、内部被爆の蓄積が増えたことは間違いありません。

そういう外国人が来日して、汚染地域に行く、汚染地域の大気を吸う、汚染された食品を食べるとどうなるか、結果は見えています。

すでに被爆症状あるいは急な疾病発症を呈した外国人の例は少なくありません。

4年後になっても、福島第一原発の覆いはなされずに放射性物質を放出し続けるでしょう。汚染水は海に流出し続けているでしょう。

東北でも一部の競技が開催されるようです。どこの国の人が、どこでどんな症状を発症するか。

筆者は、不謹慎との咎めを覚悟して言いますが、来日外国人が多数発症すればするほど、追加的な強い被曝は不可解な健康障害を呼ぶとの認識が高まり、核兵器や原発の利用を止めるべきとの声が高まることになるのではないかと見ているのです。

オリンピックがそんな契機になれば、多額の無駄遣いもそれなりの意味があったということになろうかと考えています。

初出 2016-10-01 12:39:30
posted by ZUKUNASHI at 15:52| Comment(2) | 福島原発事故
この記事へのコメント
全然不謹慎とは思いません。

私なんて、日々多少でも接触ある人たちの中で、誰が放射線汚染に影響されない『20分の1の人』なのか、ずっと探し続けていますよ 笑
精神的に安定していて、健康そうで、更に身内も病気と不幸に無縁の人、、なかなかいなかったですが。。。
もしかして、、と思っても、接点が少なすぎて確証が持てずに終わったり、、でした。

その影響されない人達の遺伝子システムや生活習慣の特性が解析されれば、今後の被曝対策にも有用だと思うのです。

さて、ここ最近のカナリアは、調子かなり悪いです。
傾眠に倦怠、イライラも酷い。
20年来の友人は、情緒不安定になってしまい、悲鳴を上げています。
『とりあえず、水道水飲むのとイバ●キ産米はやめろ。米と水は西か南にしなよ〜。』と言う私の渾身のアドバイスを『めんどくさい』と一蹴してたので、、さてどうなるんだか。。

被曝回避努力してもダメな時はダメだし、全然努力してなければ当然の流れとしてダメだし、でも、私の人間の質として、抗えない流れがあったとしても、あっぷあっぷして文句タレタレしながらも、やっぱり抗い続けるしかないのです。
脈々と受け継いできた先祖からの命のバトンを、私で途絶えさせる訳にもいかないです。

何より、、絶望的状況にあっても必死に生きる姿を、親としては子どもに見せておかなければ、とも思いますし。
Posted by りえぴん at 2018年07月26日 11:20
りえぴん様

私もごくごく親しい人間に
「飲み会でも海産物は避けた方がいい」
「産地が不明瞭な社員食堂での食事は避けた方がいい」
「転勤は関東以北を希望しない方がいい」
などアドバイスしたのですが、笑って聞き流されました。
子供が生まれたばかりということもあり、心配してのことだったのですが。

聞く方にも様々な事情があります。
彼の場合、奥さんの実家が東京と言うこともあり、
関東以北が危険だ、という情報は「信じたくない」と言う点が大きかったと思います。
もちろん、「面倒くさい」ということも間違いなくあると思います。

ただ、某スーパーで食品仕入れを担当していた友人は
「3.11以後関東の野菜はただ同然のものがある」
「仕入れた関東産野菜に付着した白い物体、おそらく放射性物質を
 アルバイトに二重で軍手をさせふき取って売り場に並べていた」
といっているので、現時点でもかなり危険な可能性が高いのですが。

結局、日本人はメディアに乗らなければ危険は存在しないと判断し、
実際は判断しない、関知しない、考えない。
そう選択している人も多く、そうした人に助言するのは
迷惑以外のなにものでもない、
ごちゃごちゃうるさいやつだ、
どうにも出来ないことをいちいち言うな、
という反応を(程度の差はありますが)されるのだと思います。

月並みになりますが、
相手を見て法を説け、ということでしょうか。
軽く原発事故などの話題を振って、助言するべきか考えるのが、
お互いにとってストレスのないかかわり方なのかもしれません。
それは見殺しにするようで哀しいことなのですが。
Posted by 諦観 at 2018年07月26日 15:15
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