洞窟を使った作戦指令所など本当にあるのか: ずくなしの冷や水

2016年09月23日

洞窟を使った作戦指令所など本当にあるのか

2016年09月23日 ロシアの巡航ミサイルが外国人の詰める作戦司令室を爆撃 30人のイスラエル人らが死亡の続き

次の画像のGoogleの著作権表示の少し上、白くなっているところがMount Simeonの山頂部です。この山の中腹の洞窟を利用して作戦指令所があったとされています。





洞窟がそんなにたくさんあるのかと地図を見ましたが、そんなものは見当たりません。もともと、洞窟というのは、石材を掘り出した跡のはずです。この辺の古い建物は大谷石のような石材を積上げて作られています。石材を掘り出した跡はいくらでもあるでしょうし、この辺の気候では、湿気を呼ぶこともないはずです。



次は、ロシアの空爆参戦のごく初期に流れた丘の斜面の爆撃風景です。


とても特徴のある地形でした。何でこんなところを爆撃するのか疑問に思いましたが、シリアでは穴の掘りやすい土質のところが多いようで、ダマスカスの近くでも地下の通路を使ってテロリストが攻撃していますし、それが弾薬などの保管庫になっています。



この丘の斜面の地下は広い空間になっているのでしょう。離れた場所からも煙が噴出しています。米国とその仲間は、このように上空から爆撃されることを避けるために、山の中腹を選んだのでしょう。上と同じように空爆しても効果は期待できません。それならと巡航ミサイルで横から開口部にめがけて打ち込む。しかも3発も。恐ろしいです。入り口のドアを破ってミサイルが飛び込んだかどうかまでは分かりませんが。

この情報についていろいろ調べてきましたが、FARSNEWSが伝えた以上の情報はありません。筆者は、情報の内容に矛盾点がなく、整合的であることから事実なのだろうと判断しています。

現地の情報筋がSputnikのアラビア語版にリークし、Sputnikの他の言語版では伝えられていないのは、この情報がシリア国内向けだからだと考えられます。デリゾールでの米軍等によるシリア兵士の90人近い殺害でシリア軍内には米国との直接交戦を主張する声も出ているとされます。

そのようなシリア軍の憤懣をなだめるためにこの攻撃が行われた事実が限定的に伝えられたということでしょう。FARSNEWSはアラビア語版、ペルシァ語版、英語版と3つの言語で流されています。その後当局に当たった結果の続報が出ないのはそのためと考えられます。

そして次は、この作戦指令所があった意味です。

イスラエル人のほか、米国人、トルコ人、サウジアラビア人、カタール人、英国人のオフィサー30人が死亡とあります。勤務は交代制でしょうから勤務中の者は10名程度、残りは宿泊場所で殺害されたのでしょうか。

この事例で明らかになったことは、イスラエル、米国、トルコ、サウジアラビア、カタール、英国がテロリストを日々、具体的な指示をして動かしていたということです。カネも出せば口も出すということでしょうし、全体をまとめる立場にあったであろう米国またはイスラエルは、他の国のオフィサーを通じて、それぞれのグループに指示を出していた可能性もあります。作戦が不適切でそれぞれのグループで大きな損害が出た場合に、そのオフィサーの責任にするためです。

2016年09月22日 米国とロシアの代理戦争? これはテロリストとシリアの戦いですに書きましたが、シリア内戦は「内戦」ではありません。米国などが利害を同じくする国とともにテロリストを使ってシリアの国に戦争を仕掛けているのです。

ISISやアルカエダ、アルヌスラなどは、自立的に戦略を決め戦争用の物資や人員を自費で調達して戦っているのではありません。テロリスト、テログループは国家レベルの支援がなければ、動けないのです。

カネはどこから? イスラエル、米国、トルコ、サウジアラビア、カタール、英国です。
人員はどこから? 傭兵です。日給10ドルとか5ドルで雇われているのです。
武器はどこから? イスラエル、米国、トルコ、サウジアラビア、カタール、英国です。
士気高揚のための麻薬はどこから? サウジの王族がレバノンで麻薬を大量に持ち帰ろうとして拘束されています。トルコでは、麻薬を扱っていたトルコ人とシリア人が逮捕される例がありました。

これらの国はとにかくシリアの政権構造を破壊しようとしています。なぜでしょう? それはアサドの政権が言うことを聞かないからです。言うことを聞く傀儡政権を作り、利権を確保しようとしているのです。

ウクライナの現状をどうみますか? あの国は資源も乏しく利権が多い国ではありません。ポロシェンコは、米国や欧州に利用されてすでに国は破綻状態になっています。国会議員が議論でやられた腹いせに街中で殴りあう国に成り下がってしまいました。

でも、そういう国が好ましいと見ている大国も多いのです。

リチャード皇太子は、航空機の売り込みのためにサウジに出かけて剣の舞をサウジ人と一緒に踊りました。気前の良い金持ちのバイヤーなら仲良くしてとことんカネを吸い尽くします。資源のある国なら政権をひっくり返そうとするのです。資源もない貧しい国なら軍事的な利用価値しか認めないのです。

日本がどちらであることを大国が望んでいるか、まだ分かりませんか?
posted by ZUKUNASHI at 23:09| Comment(0) | 国際・政治
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