太陽のイビキ @taiyonoibiki 氏の2016/6/25のツイートから
アメリカ大統領選で何が起こっているか
@6月24日CBS放送のバーニー・サンダースの声明が、あたかも「ついにヒラリー・クリントンをエンドース(正式に指示すること)した」かのように誤解されて日本に伝えられているかもしれないので、はじめにそれは間違いだとここで指摘しておきます。
Aついでについ1週間前まで1200万票と言っていたのがここでは1300万票に増えている。リカウントでバーニー・サンダースが票を取り返しているということですね。
Bバーニー・サンダースは「もし自分が主張している最もプログレッシブな政策を民主党綱領に取り入れるとクリントンが確言したならば、その場合に限って彼女をエンドースすると言っているのです。
Cそしてそれは絶対にありえないし、すでにクリントンは副大統領のリストにウォールストリート関連の人を載せています。
Dさて、ここから昨日のeーメールの話の続きです。クリントンのプライベート・サーバーからのメールによって国務省がハッキングされると、国家安全保障を含む最高機密が外部に漏れます。
Eそればかりか、政府のコンピュターがハッカーによってコントロールされる可能性が出てきます。ハッカーは、オバマが1兆ドルを投じてリニューアルした新核兵器システムに容易にアクセスすることができるわけです。仮に北朝鮮がアクセスしたらどうなるでしょうか?
Fまたこうしてハッカーらによってフィッシングされた情報は、世界中のテロリストの間で高値で売買されることになるでしょう。
世界の終わりがそこに見えると思いませんか?
Gさて、このように世界を破滅の淵へと追い込みつつあるヒラリーのeメールですが、そもそもなぜクリントンはプライベート・サーバーを使ったのでしょうか?彼女が主張しているようにヨガのためでしょうか?
Hもし本当にそれだけが理由なら、クリントンはプライベート・サーバーから国務省のコンピュターにアクセスする必要はないのです。
Iしかし、クリントンはプライベート・サーバーから強引に国務省にアクセスしようとして、それをブロックしたITスタッフに対してアクセスできないと苦情を述べている。
Jクリントンの数いるパトロンたち、巨大化石燃料企業、多国籍アグリビジネス、製薬会社、保険会社、私立刑務所アフィリエイト、ウォールマートなどの卸し小売コングロマリット、ウォールストリート…,
その中で最も重要なパトロンが言うまでもなく軍事産業(M.I.C. Military Industry Complex)です。
Kよく軍事産業とペンタゴンが同じものであると誤解している人を見かけますが、両者は別のもので、利害も必ずしも一致していません。ペンタゴンの第一の目標は言うまでもなく軍事的方法で国を守ること、またアメリカの帝国主義的利益のために戦争をすることです。
Lかつてアイゼンハワーが引退声明の中でM.I.C.への懸念を述べたように、軍人であった彼は戦争の悲惨さも同時に知っていました。したがって、不必要な戦争は避けるべきだと考えていたし、軍事産業が政府に影響力を持つようになることを心配していた。
Mペンタゴンの第一の関心が国家防衛とアメリカ帝国主義の利益保護・拡張にあるのに対し、軍事産業にとって戦争は単なる金儲けの手段にしか過ぎません。もう単純に世界で戦争が多いほど彼らのビジネスチャンスは増大することになるのです。
Nイラク戦争を通じて、リジームチェンジによる空白地域を作り出すことが戦争を増やす方法としてたいへん有効なことを学んだM.I.C.はヒラリーの国務長官就任中を通して、彼女に可能な限りリジームチェンジを実行させ、戦争を増やさせようとし、
ヒラリーは忠実にそれを実行していきました。
Oしかし、前述したように、ペンタゴンとM.I.C.の利害は異なるので、それを政府から隠すために秘密のプライベート・サーバーを使う必要があったわけです。
Pさらにドナルド・ラムズフェルドの時代に軍事の多くの部分をブラック・ウォーターなど民間会社にアウトソーシングされたことで、それ以来、税金(富裕層からではなく99パーセントから搾り取った税金)がそうした民間会社とネオコン政治家に流れ込む仕組みが確立されたと同時に、ペンタゴンのコントロール外の部分がかなり生まれるようになりました。
Qクリントンのeメールにはベンガジやシリア関連を始めとする多くの汚いやり取りが含まれているのでしょうが、さらにグシファー3、グシファー4、グシファー5、そしてジュリアン・アサンジのリークが待たれます。
Rクリントンが、プライベート・サーバーを使って国務省にアクセスを繰り返したのは、国を守るためではありません。国を世界を危険にさらして、軍事産業を儲けさせ、自分も儲けようとしたからに他なりません。
Sそのような人物が、今、民主党のpresumptive nominee(推定支持候補)になり、メディアはそれを応援し、この極めて重大な問題から国民の注意を引き離そうとし、日本のメディアはそれをそのまま伝え、日本人はそうだと思い込んで、舛添の辞任とかさして重要でないことに注意をよせているわけですね。
㉑これが、バーニー・サンダースが未だにレースにとどまっている理由の一つです。
㉒オーランドで49人が射殺され、イギリスがEUから離脱したニュースも、うがった見方をすると、muddying the water(泥で水を濁らす)の一環なのかなと疑っています。(了)
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太陽のイビキ @taiyonoibiki 氏のツイートに注目。https://twitter.com/taiyonoibiki
2013年10月17日
4歳の子供とふたりで福島中通りから新発田市に自主避難してきているお母さんの話
は、同氏の連続ツイートを収録したもの。今回は2回目。
2016年06月25日
クリントンはプライベート・サーバーから強引に国務省にアクセスしようとした
posted by ZUKUNASHI at 15:22| Comment(0)
| 国際・政治
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