米国の戦争屋はシリアの政権転覆を諦めるか: ずくなしの冷や水

2016年02月15日

米国の戦争屋はシリアの政権転覆を諦めるか

2016/2/14、PRESSTVが米国上院議員ジョン・マケインの発言を伝えています。

The newly announced truce deal for Syria, forged by the International Syria Support Group (ISSG), will only empower Russia which is engaged in “diplomacy in the service of military aggression," says Senator John McCain.
この度発表されたシリア支援国グループによるシリア停戦協定は、軍事侵略で外交を行うロシアの力を強めるだけだろうと上院議員ジョン・マケインは言う。@

After days of negotiation, diplomats from a group of countries, including the US, Russia, Turkey, Saudi Arabia and Iran, agreed on Friday to seek a temporary "cessation of hostilities" in Syria within a week. The ISSG also agreed to "accelerate and expand" deliveries of humanitarian aid to various besieged Syrian towns.
「終戦」と人道援助の送達の「加速と拡大」A

Speaking at the conference on Sunday, Senator McCain criticized the deal, claiming that it only boosts Russia’s military campaign in the Arab country, which began last September upon a request from Damascus.
日曜日(2016/2/14)マケインは、この協定は、昨年9月ダマスカスの要請で始まったシリアにおけるロシアの軍事キャンペーンを増幅するだけだと主張し、批判した。B

The deal comes amid the Syrian military’s push to encircle terrorists in Aleppo, the country’s largest city, and cut off their supply routes to Turkey.
この協定は、シリア軍が同国最大の都市アレッポのテロリストを包囲し、トルコにつながる彼らの補給ルートを切断するほどの前進を見せる中で行われた。C

"I wish I could share the views of some of my friends who see this agreement as a potential breakthrough but unfortunately I do not,"
私は、この合意を潜在的な突破口と見る一部の友人たちと見解をともにできればいいのだが、残念ながらそうではない。D

中央がマケイン、左から二人目がリビアに逃げたとされるバグダーディ。


The Republican senator argued that the deal would allow the Syrian military forces to pound militants in Aleppo.
共和党の上院議員は、この協定はシリア軍がアレッポの過激派を砲撃することを可能にするだろうと主張。E

"Let's be clear about what this agreement does: it permits the assault on Aleppo to continue for another week. It requires opposition groups to stop fighting, but it allows Russia to continue bombing terrorists -- which it insists is everyone, even civilians," he said.
この協定が意味するところを明らかにしておこう。アレッポへの襲撃がもう1週間続くことを許す。この協定は、反対派に戦闘停止を求めるが、ロシアにはテロリストへの空爆継続を許す。ロシアの主張ではそれはすべての者であり、市民を含む、と彼は述べた。F

If Russia or Syria breach the deal, McCain said, the deal does not make it clear what consequences would ensue.
もし、ロシア又はシリアが協定に違反すれば、どのような帰結をもたらすのかこの協定は明らかにしていない。G

McCain alleged that Russian President Vladimir Putin "is not interested in being our partner. He wants to shore up the Assad regime. He wants to re-establish Russia as a major power in the Middle East."
ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、「我々のパートナーであることに関心を抱いていない。彼はアサド政権を支えたいと考えている。彼はロシアを中東の大国として再確立したいと欲している」とマケインは述べた。H

"This is diplomacy in the service of military aggression and it's working because we are letting it," he added.
これは、軍事侵略での外交であり、それができているのは我々がそれを許しているからだと、彼は述べた。I

このマケインの発言は、大変興味深いです。
@、B、E マケインは、ミュンヘン停戦合意はシリアそしてロシアの立場を強めると見ていますが、そこは管理人と同じです。そしてHにあるようにロシアが中東でのプレゼンスを大幅に高めるという点も管理人は同じように見ています。

A、Cは、停戦合意の内容とシリア北部の戦闘状況に関するPRESSTVの解説です。一方、Fはマケインの停戦協定についての評価を述べており、協定内容について、早い段階でマケインが知っていたことを示します。新聞による報道は遅れました。マケインはミュンヘンにいつからいたのか不明ですが、米国政府は根回しをしています。

注目されるのは、HとIです。「プーチンが米国戦争屋のパートナーであることに関心を抱いていない」のは事実でしょう。もっと端的に言えば米国戦争屋にとっては、プーチンは「憎くて憎くて仕方がない」のですから。「彼はロシアを中東の大国として再確立したいと欲している」と言っていますが、マケインはさすがに中東のパワーバランスを知っています。イラクなどが米国の欺瞞性を指摘し距離を置こうとしています。

ロシアが中東で復活しつつあるのは、米国戦争屋がこの地域に混乱と荒廃をもたらし、米国戦争屋が誘いかけてくる話は不幸をもたらすだけでその国にとって良いことはなにもないと多くの人が認識したからです。米国とロシアがけん制しあうことで、むしろ中東やアフリカ北部の諸国は安定を保つことができると考え始めているのです。

リビアは、米国の特殊部隊の入国を拒否し、軍幹部はISIS対策についてロシアが協力を申し出れば受けると発言しています。

「これは、軍事侵略での外交であり、それができているのは我々がそれを許しているからだ」と述べていますが、ここは戦争屋の真骨頂であり、とにかく自分たちの邪魔をするものは何者であろうとも許さないとの傲慢さです。

マケインは、特に武器輸入額の大きいサウジとの結びつきが強いと見られます。サウジがシリアへの地上軍送り込みの意図表明をしましたが、これを焚き付けたのはマケインです。

ロシアが毎日多数のISIS拠点を空爆し続けている状況を見ると、シリア国内でのISISの拠点整備等に多額の費用がかかっていることは明白です。それに戦闘員には賃金を払わなくてはなりません。石油の密売が止まり、賃金は半額になりました。

2011/3からの約5年間でサウジの負担したカネは膨大なものになっているはずです。それが水泡に帰す、その土壇場までサウジは追い詰められています。石油下落で国家財政の破綻も近いと観測されています。

意外と、サウジの王政転覆があれば、シリア内戦を仕掛けた側としては成果ありということなのかもしれません。そんな気もします。

ウクライナも米国戦争屋の誘いに乗ったバカな政権のために国家財政破綻です。IMFは融資を断ったとか。とことん落として安値で処分させられ、その後に支援再開で価格回復、安値で買った者は大儲け。

ウクライナの次に経済混乱に見舞われるのは日本です。米国戦争屋の走狗となる総理大臣の国では経済や社会の安定は訪れません。
posted by ZUKUNASHI at 12:29| Comment(0) | 国際・政治
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