シリア問題 米国はアンカラではなくクルドを取った?: ずくなしの冷や水

2016年02月14日

シリア問題 米国はアンカラではなくクルドを取った?

米ロ首脳は2016/2/14電話会談し、ミュンヘンの会議で達成された合意を実施するために協力することに合意した。クレムリンがステートメント発表。それによると、両首脳は、2016/2/11〜2/12ミュンヘンで開催された会合に肯定的な評価を与えた。

PRESSTV2016/2/14
US President Barack Obama and his Russian counterpart Vladimir Putin have agreed to cooperate to implement the Syria agreement reached during talks in Munich, Germany, the Kremlin says.

The Kremlin issued a statement on Sunday after the two presidents talked over the phone on ways to intensify diplomatic and other types of efforts to put the deal into effect.

Both leaders gave a "positive valuation" to the meeting held on Syria on Feb. 11-12 in Munich, the statement read.

特に停戦と人道援助の側面に支持が表明された。また、ISISおよびその他のテロ組織との戦いを成功に導くため米ロの防衛当局が密接な接触を保つ必要性が強調された。
"In particular, a support was expressed to efforts of two target groups: for ceasefire and humanitarian aspects," the Kremlin said.

Obama and Putin also stressed the need for the US and the Russian defense ministries to have close working contacts in order to “successfully fight” the Deash (ISIL) and “other terroristic organizations."

Putin also talked to Obama about the significance of creating a united anti-terrorism front, the statement added.

On Thursday, the International Syria Support Group (ISSG) agreed to end hostilities in Syria and to provide rapid humanitarian access to besieged Syrian towns.

金曜日にロシア外相ラブロフは、サウジに支援された反対派に対し非建設的な立場を捨て、前提条件なしで交渉のテーブルに戻るよう促した。
On Friday, Russia’s Foreign Minister Sergei Lavrov ・・・He urged the Saudi-backed opposition to abandon its “unconstructive” stance and return to the negotiating table without preconditions.

At a news conference, US Secretary of State John Kerry said the Munich meeting produced commitments on paper only.

・・・引用終わり・・・

ミュンヘン合意の内容については、プレステレビがイラン代表のリークを伝えただけで詳しくは分かりません。

@ テロリストによって支配された地域を除いてシリア全域で停戦
A 人道援助は、シリア全域を対象とし、食料、医薬品、その他の人道援助物資に限られる。

この内容のとおりだと、サウジは@についてテロリストとの戦いのために地上軍を送るとか言っているわけですから表向き反対できません。Aは望みどおりです。米国はサウジを説得できる見込みをある程度得ているでしょう。

問題は、トルコです。トルコが裏口で連絡を取り合っているアルヌスラ戦線は、テロリストグループであるというのが大方の見方です。これが活動するアレッポ北部はシリア政府軍が日々失地を回復しており、アレッポは陥落間近と見られています。

この地域からは戦闘員が撤退し、多数がトルコに逃げ込んでいるとされます。

Aについては、トルコはアルヌスラに対する物資供給には関心があるでしょうが、「食料、医薬品、その他の人道援助物資」に限定されましたから弾薬等は送り込めません。

トルコは、ミュンヘン合意は受け入れ拒絶なのでしょう。怒り心頭のエルドアンは、シリア領内に砲撃した。それを見た米国は急ぎ米ロ首脳の電話会談をセットしてこれを権威付け、トルコがごねてもダメという状況を作ったと推定します。

2016/2/14のPRESSTVが次のように伝えています。トルコ首相が2/13の砲撃はシリア国内のクルド勢力がISISから空港を奪い返したことへの報復だと言っています。「あんた自分の言っていることの意味分かっている?」と聞き返したくなります。なぜテロリストの報復行為をトルコが代行するのでしょう。

He(Turkish Prime Minister Ahmet Davutoglu) also confirmed the shelling of positions recently retaken from the Daesh Takfiri terrorist group by the YPG affiliate the Kurdish Democratic Union Party (PYD), and added that they were carried out as “retaliation” and were “within the framework of the rules of engagement."

この先の展開は、まだまだ波乱があるでしょう。とにかく、トルコもシリア領内に戦闘機は飛ばしませんでした。数日前にトルコ領内の基地から米軍の戦闘機が飛んでアレッポの病院を爆撃しています。ロシアはこの動きをつかんでいます。地対空ミサイルで撃墜も可能でした。米国はロシアに事前通告しているはずです。

2016年02月14日 トルコがアレッポ・ラタキア北部のクルド勢力とシリア軍勢力に砲撃
2016年02月13日 シリア内戦 とりあえずテロリスト支配地域を除き停戦し人道援助を実施
2016年02月12日 米国はどこまで汚い手を使うか トルコから自国の飛行機で病院を攻撃しておいてロシアのせいだとする
posted by ZUKUNASHI at 21:33| Comment(0) | 国際・政治
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