F1近傍はMPは昼頃に放射線が強くなる 原因が分からない: ずくなしの冷や水

2016年01月03日

F1近傍はMPは昼頃に放射線が強くなる 原因が分からない

2016年01月01日 福島第一原発からの放射性物質 飛び方が変わってきているの続編、修正追加版

F1近傍MPの測定値の変動パターンが以前と異なってきています。次の地図に名称を書き込んだMPの動きを比較します。



まず夫沢2区地区集会所の7月初めと12月末の比較です。以前は、F1近傍のMPの動きは、好天が続くとおそらくは放射性物質の追加的な降下があるために線量率がじりじりと上がり、降雨があるとおそらくは放射性物質が流出して線量率が下がるというのが一般的でした。

2015/7初めの大きな低下、中ごろの低下は降雨によるものですし、より長期ではこの記事の末尾に掲げた山田農村広場の月中変動のような動きを示します。山田は、今のところ変動パターンは大きくは変わっていません。
ところが、次の12月末の変動を見ると好天時の上昇傾向が弱く、かつ、特に後半で日中変動が大きくなっています。今では、1日に0.4μSv/hも上昇、下降することが珍しくないのです。

夫沢2区地区集会所のMPの日中、日次変動をさらに詳しく見ます。次のグラフは1時間値で1マスに12個のドットがあり12時間を示します。2マスで1日になります。上のグラフは7月末との比較のため毎正時の10分値を使っていますから下のグラフと異なっています。

このグラフでわかるのは、一日の上下動が大きくなっていること、数時間で大きく上がった後、半日程度で上昇幅のほとんどを失ってしまうことです。
線量率の上昇が放射性物質の飛来、降下沈着によるものなら線量率が高止まりします。ですが、このグラフでは線量率上昇要因が半日程度で消えています。
これはなぜでしょう。線量率の上昇が粒子状の放射性物質の飛来によって生じているということではなさそうです。
@ 希ガスが飛来してそのときだけ線量率が上がるのであれば、このような変動パターンはありえます。ですが、毎日、周期的に希ガスが大量に発生して周辺に飛んでいるということは考えにくいです。臨界反応が活発になっていたとしても、溶融燃料が定時に反応を活発化させるとは考えられません。
A 中性子のようなものが飛んでいる。中性子は、ガンマ線よりもはるかに遠くまで飛ぶでしょうから、それが大量に飛びMPが中性子に反応するものであればこのような変動パターンはありうるかもしれませんが、@と同様に日中だけたくさん飛ぶということは考えにくいです。
B 汐の干満と関連して汚染された地下水が地表付近に上がってきて線量率を上げることも考えましたが、潮汐表と照合しても整合性はありませんでした。
そうであれば、線量率を底上げしない形で放射線が飛んできていると考えるしかありません。

夫沢2区地区集会所のMPは、F1正門ゲート近くのタンク群から約1.3km離れています。ですから、タンク群から発せられたガンマ線がそんなに大量に到達しうるのか疑問もあります。

C ここで筆者はスカイシャイン現象と言っていったん空に向けて発射されたガンマ線が空で散乱し向きを変えて地上に到達する現象が影響しているのかとも思いましたが、スカイシャイン現象がいかなるものかよく分かりません。その場合に、地表近くを飛ぶ場合より遠方まで放射線が届くということがありうるのか?

D さらに、F1構内から放射されるガンマ線によって大気中のチリなどが放射化されそれが風に乗って飛んでくるためにMPの線量率は上がるが、それらは短時間で放射線を出さなくなる、というようなことがあるのか?

E CやDは、とっぴな発想の部類に入るのでしょう。だとすると、F1構内の放射性物質汚染は、全域で高く、かつ敷地外にまで及んでいると考えたほうが上の変動パターンを理解する上で無理がありません。夫沢2区地区集会所のMPからF1敷地の西端にある廃棄物置き場まで650m程度です。敷地の外まで放射性物質の濃厚汚染が広がっていると考えれば、それから発するガンマ線は容易に夫沢2区地区集会所のMPまで到達します。

それに、これは証拠がある訳ではありませんが、F1近傍のMPは定期的に清掃されているはずです。雨が降らなくても線量率がストンと大きく下がることがあります。別に現地清掃に入らなくても清掃したことにして測定値の水準を下げることも容易です。



次に他のMPの測定値の変動と比較します。以下の3つは1時間値。

夫沢2区地区集会所と同じくF1に最も近接したMPの一つ、双葉総合公園。F1の敷地のタンクなどがあるところ北西端から約1.7kmです。1日で0.07μSv/hも上下している日があります。変動中心を1.06μSv/hとすれば6.6%。


熊川区地区集会所、F1敷地の南端から約2.9km。1日の上下動の幅は、0.18μSv/hに及ぶ日があります。変動中心を2.05μSv/hとすれば8.7%。


野上一区地区集会所、F1敷地の西端から約6.4km。0.09μSv/h上昇の例があります。変動中心を1.52μSv/hとすれば5.9%。


夫沢2区地区集会所では1日に0.4μSv/h上昇の例があります。変動中心8.6μSv/hとして4.7%。

西1.3km 0.4μSv/h、4.7%
北北西1.7km 0.07μSv/h、6.6%
南2.9km 0.18μSv/h、8.7%
西6.4km 0.09μSv/h、5.9%
となりました。

もともと、MPは温度上昇の影響を受けて感度が変わります。そのため気温が上がるとともに測定値が上昇し、気温が下がると測定値が低下するという現象は広く見られます。

次のグラフは、夫沢2区、熊川区、野上1区、双葉総合公園について機器固有の日中変動を平均的な線量率水準の2.5%と置き、固有分と上乗せ分を区分けしてみたものです。夫沢2区と熊川区は、まだなんとか説明はつきますが、野上1区と双葉総合公園の関係を見ると、これまで候補に挙げた仮説はすべて棄却です。野上1区と双葉総合公園の比較でEまで捨てなければならないことは痛手でした。



もう少し比較する地点を増やしたらよいのか。この先の検討の方針が立ちません。

次は、F1構内のMP3の2016/1/1の測定値の推移です。なぜ、構内と近傍でこんなに動きか違うのか。模索を続けます。




今回作成した関連グラフです。

4時間値のグラフ。一マスに6つのドットがあり、左から0時、4時、8時、12時、16時、20時、仕切を超えて次の日の0時と並ぶ。








posted by ZUKUNASHI at 21:39| Comment(0) | 福島原発事故
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