福島第一原発からの放射性物質 飛び方が変わってきている: ずくなしの冷や水

2016年01月01日

福島第一原発からの放射性物質 飛び方が変わってきている

「放射能入り気流の見込み F1で高濃度の廃材を移動中 放射性物質が飛んでいる」で取り上げていますが、F1に近い夫沢2区地区集会所の線量率の動きが以前と変わってきています。過去のグラフと比較して見ましたが、どういう変化なのかよく分かりません。

次は、上が2015/7、下が2015/12の線量率の変化のグラフです。以前は、晴天が続くと放射性物質が少しずつ降り積もって線量率がじりじりと上がり、降雨があると降り積もった放射性物質が流出して線量率が下がるというのが通常でした。このような場合には、上がる時は小幅で下がる時は大幅という形態をとります。上のグラフでは下がるときに1時間で0.4μSv/hほど動くケースがありますが、上がる場合の幅は0.28μSv/hが最大です。


下のグラフでは、上がる場合の幅の最大値は0.28μSv/h程度で上と同じですが、数時間にわたり大幅な上昇が続く例が見られます。そして下がる場合は、緩やかに下がっています。下のグラフの期間は降雨が少なかったのですが、何時間も低下が連続しています。


前者の形態は、細かい放射性物質が気流に乗って飛んできてゆっくりと降下沈着する、そして降雨により流出することによるものと筆者は考えています。

しかし、後者の形態がどうなのかよく分かりません。比較的大きな粒子が飛んできて次々に落ちるから線量率の上昇が大きくなるということはありそうに思えるのですが、ピークを超えるとすぐに低下が始まる原因が分かりません。

粒子が大きいからわずかな風でも地上を移動したり、再浮遊したりする、ということかもしれません。降下沈着が一日の一定の時間だけ続き、その時間が過ぎれば降下沈着は少なくなり、散逸や拡散が始まるから線量率が下がる?

MPの設置場所に近いところから散逸や拡散しても、少し離れた場所から散逸や拡散したものが接近してくるはずなので、プラスマイナスが打ち消されてMPの近くだけ下がるということにはなりません。

12/28には、山田も上がっていました。だいたい同じようなパターンです。ただ、ここでは上昇中、下降中にピークや谷があります。ピークは、放射性物質の粒子が近づいたためと考えれば良いのですが、谷ができるのはなぜでしょう。大きな粒子が離れていったのならその後も低いままになるはずです。



もし、線量率のベースラインが下の図の青いラインで、濃紺のラインとの差は、流れてきた放射性物質による上昇分だとすれば、谷ができることはありうるのですが、これだけの線量率の上昇をもたらす放射性物質が流れてきていながらベースラインの上昇をもたらさないのは考えにくいです。全部が希ガスということもないでしょう。



次は、2015/9から2015/12までの毎正時の10分値です。10月の中旬から下旬に掛けて水準が上がり、その後また11月に入って低下、12月は上旬から中旬に入るころに一段と下がり。下旬にまた少し下がって横ばいとなっています。



率直に言って、極めて不自然な動きを示しています。そして、最近になってまた不自然なことが起きています。毎日朝9時前になると線量率がするすると上がり、午後3時を過ぎると下がり始めることです。

これは、朝に何らかの事象が生じ、放射性物質の飛散が強まっていることを推定させます。2015/12/23から高濃度の廃材を遠隔で動かす予定があるとの情報が伝えられています。



高濃度の廃材を動かせば、当然放射性物質が飛散します。朝、その作業が始まるとともに夫沢2区などの線量率が上がり始める、ということなのかもしれません。ですが、2015/12/31も2016/1/1も上がっていますから、それだけではないのではないかとの疑問が残ります。

放射性物質が大量に飛散するから他の作業が休みの際にもこの作業は続ける??

仮にこの作業が原因だとしたら、夫沢2区や山田の線量率の動きはおかしいです。ほとんどそれらの場所には沈着していません。

この不可解な現象を理解する手段は乏しいのですが、筆者は次の選択肢を考えています。

1 MPの測定値が操作されている。
2 福島第一原発構内で希ガスや半減期が特に短い核種が放出されている。

現段階では、そこまでしか分かりません。

確実なことは、@ 核種の種類は分からないが福島第一原発から放射性物質が大量に飛んでいる。A それは福島第一原発近傍の国道6号線を走るトラックに降り注ぎ、貨物やトラック自体を汚染している。B 放射性物質が付着したトラックが全国を走り回り、幹線道路を中心に和放射性物質をばら撒いている可能性がある。

C 福島第一原発から放出された放射性物質が相双地域からより遠くには飛ばないということは考えられない。D 関東や東北に追加的な放射性物質の飛来、降下が続く。

福島第一原発の海寄りの護岸が傾いており、これは地盤沈下に伴うものであるとの見方があります。大きな地震があれば、建物の安定性に影響が出ることもありえます。

福島第一原発が今どうなっているのか、事業主体から責任ある説明はなされていません。2016年中に、また命を脅かされる事故が生ずる可能性は、80%程度ありうるのではないかと考えます。無責任な説明、回答拒否に終始する事業主体の態度を見れば、そのように判断するのが妥当ではないでしょうか。

・・・・・







posted by ZUKUNASHI at 22:35| Comment(0) | 福島原発事故
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。