まず既出の静岡県。2010年は、年初から1年を通じて死亡数が増加し、翌年の年央まで続きました。

静岡県下で何か特別な原因があったのでしょうか。 近県を見てみます。山梨県。2010年に関しては同じような動きを示しています。2011年になってすぐ横ばい傾向となりました。福島第一原発事故の影響は、あまり顕著ではありません。

では長野県は? 年初の伸びは緩やかでしたが、年間を通じて増加しました。ですが2007年にもこの程度の増加を経験しています。長野県は死亡数のピークが1月と限りません。そのため真冬のグラフに飛躍が見られます。2010年、2011年の初めはそのような飛躍によるものです。

東の隣接県はどうでしょう。神奈川県。静岡県とよく似ています。12月から1月にかけて、2月から3月にかけて横ばいとなっているところもそっくりです。

もうすこし離れて内陸にある埼玉県。2010年の4月頃から増え始めて2011年の年央まで続きました。

千葉県も見てみます。2010年の初めから2011年一杯続きました。2011年は福島第一原発事故の影響もあったと見られます。

さらに遠い茨城県まで影響があったでしょうか。2010年に死亡数が増えていますが、それほど異例な伸びではありません。過去に例があります。茨城県は、2011年に入ってからの死亡数の伸びが大きく、福島第一原発事故の影響と考えられます。

群馬県は、年の後半になって死亡数が伸び、2011年の年央まで続きました。

西のほうはどうでしょう。愛知県。春頃から死亡数が増え始め、翌年の年央まで続いています。

三重県。愛知と同じような伸び方をしています。2007年から2008年にかけての伸びとほぼ同じです。

滋賀県は、増加傾向が持続し、次第にペースを速めてきましたが、2011年に入って横ばいとなりました。ほぼ2年間横ばいで推移するという珍しい例です。

もう一つ、いろいろな話題の多い大阪府。大阪府は、約1年にわたり増加が続くという点では静岡に類似していますが、増加パターンとしては三重県に似ています。

大阪府は、長期にわたる上昇傾向が見られ、2009年に停滞した分を2010年に取り戻した感もあります。福島第一原発事故直後は死亡数は横ばいで推移しましたが、その後汚染ガレキ焼却の頃から増加が始まり、いったん落ち着く気配を見せましたが、ここに来て急増傾向を示しています。
以上のところから判断すれば、静岡県下でなんらかの要因となる事象が生じて静岡県内の死亡数が増加した。東に隣接する神奈川県では横ばいの月も含めて傾向が酷似、神奈川からさらに先の県でも死亡数の増加が見られ、静岡県下で生じた事象が広範に影響したというのが筆者の見方です。
なお、2010年は熱中症が多発した年です。2010年の死亡数の増加は、それが一因になっていることを否定するものではありません。
次のグラフは、静岡と神奈川の死亡数12ヶ月移動平均を2005/12=1として重ねたものです。2011/5まではほとんど重なっています。その後は差が付きました。この差は、福島第一原発事故による影響が多くを占めると筆者は考えています。

次は実数値です。指数にしないと何も分かりません。

本当に世の中には不思議なことが多いです。
ずくなし様の素晴らしいブログ活動のおかげで、いつも心強く思っています。
ありがとうございます。
2010年に死亡者が増加とのことですが、
この年に、強い電磁波を出すスマホが爆発的に流行ったことが気になります。
一緒に、タブレットも流行り、無線LAN環境も爆発的に増えていきました。
電磁波への被曝も、爆発的に増えたはずです。
ずくなし様ならば、おそらく、すでにご存じのことだと思いますが、
日本は、世界的にも、電磁波に関する規制が非常にゆるく、
また携帯の基地局の建設場所への規制なども
全く無いようです。
2011年から激増した死者数には、放射能だけでなく、電磁波も関係しているのではないかと、
ずっと感じていました。
(というより、ダブルパンチといった感じでしょうか・・・)
また、スカイツリーからのデジタル電波も、相当、強いため、
第二のアスベストになりかねないといった記事も見たことがあります。
どちらも、一番、影響を受けるのは、悲しいことに、子供ですね。
しっかり、読まずに、すみません・・・。
本年もおつかれさまでした。よいお年をお迎え下さい。
避難先を考える際の指南になります。
山口を考えていたのですが、原発がありますね。ちょっと、考え直そうかと思います。
都道府県によって年齢構成が異なる点を考慮した方がよいのではと思いました。例えば、前年の65歳人口を示す等です。
あと人口統計は、国勢調査の時点(2010/10)だけ実測値で、あとは住民票ベースの推計値のはずです。どうしてもずれるハズなので、辻褄合わせのマニュアルがあるのかもしれません。