私達の休める楽園は有るか?: ずくなしの冷や水

2015年11月29日

私達の休める楽園は有るか?

ビッケさんこんばんは 
残念ながら私はないと思います。今の筆者の心境を書いておきます。

1 なぜISIS問題に集中しているか。
@ 近年続いてきた米国の帝国主義的展開の転換点になる可能性があるからです。
アフリカ北部、ウクライナそしてシリアとこれらの国の革命や混乱は、欧米の帝国主義的な野望がもたらしたものです。
ウクライナは破産状態となり、身動きが取れなくなっています。シリアは米国が育成したISISによって席巻されかけましたが、ロシアの軍事協力で形勢が逆転。テロリスト反政府勢力を使った国家の乗っ取りが初めて失敗に終わりそうです。
A 通常、欧米による帝国主義的な展開は、西側のマスコミにより偏った報道しかされませんが、シリア、ISISに関しては、ロシアの報道機関が詳しく実情を伝えています。
ロシア軍は衛星画像などを公開しています。これだけ詳しい戦闘状況の画像が公開されるのは歴史上初めてでしょう。筆者は、ロシア側発表の情報の真偽を確かめるために、Google Earthの衛星画像と照合しています。
B 特に驚かされたのは、ロシアの軍事力の飛躍的発展です。戦闘機、巡航ミサイル、地対空迎撃ミサイルの性能の向上、爆弾の種類、衛星による情報収集能力など、その総合力が発揮され、しかもその運用状況がほぼリアルタイムで公開されています。
C 2015/9末からのISIS掃討作戦の展開は、公式発表だけによっても、安っぽい娯楽作品などが屑に見える真実の重さ、迫力です。ロシア軍の発表は、西側諸国、特に米国から突っ込まれないように正確なものとなっており、米国がマスコミと通じて何度か嘘を流しましたが、いずれも徒労に終わっています。
D ウクライナに次ぐシリアでの失敗となりそうですが、シリアでの米国の戦略は、より深刻な失敗をもたらしました。自ら育成したISISのコントロールが効かなくなっているのです。シリア国内で勢力を拡大している間は表面化しませんでしたが、ISISの内部には、中東・イスラム圏の植民地化を進めてきた欧米に対抗しようとする動きが見られます。そうでなければ、ISISの存在意義が宗教的にも説明困難となり、戦闘員の士気を鼓舞することができなくなっているのではないかと推測します。
E その結果が、欧州や世界各地へのテロの輸出です。パリでのテロについては、事前に情報もあったとされ、フランス当局の対応に疑問も残りますが、フランスでのテロ情報は山のようにあってそのすべてには対応しきれないという当局者の声も流れました。もうひとつは、難民の流出です。陸路、海路で欧州に向う難民の姿は、日本で見ても衝撃的ですが、欧州では難民の集団が国を通り抜け、仮設テントが公園を埋め尽くしています。

F パリのテロの後、イスラエルに近いとされるフランスが、ロシアに同調する動きを見せ、世界を驚かせました。ウクライナ問題で米国に迫られてロシアに対する経済制裁をやっているにもかかわらずです。いかに危機感が高いか分かります。
G ISISの勢力拡大に周辺国から資金援助やいろいろなサポートがあるはずということは容易に想像がつきます。トルコは、表向きISISに対抗する姿勢を見せていましたので、筆者はどうもおかしいと思いつつもだまされてしまいました。サウジは、ISISはイスラム教の敵などと言っていましたが、ロシアの爆撃が本格化してから停戦交渉はアサド大統領の退陣が必須条件と言い出しました。
イスラエルは、西岸地区でパレスチナ人に対する攻撃を強めています。エジプトは、テロリストに対する取り締まりがないに等しいことを露呈してしまいました。湾岸産油国はISISのスポンサーですが人権抑圧とイエメンへの爆撃を行っています。
イラクの動きは、まだはっきりしません。イラクの副大統領は米国のISIS掃討作戦は信用できず、ロシアに協力を依頼したほうがよいと述べています。ですが、イラク国内では退役軍人がISISに参加するなど経済疲弊、混乱の中で先行きの展望は見えていません。
H 中東・イスラム諸国から米国に対する非難の声が高まっても米国は無視するのでしょうが、欧州から非難の声が出てくるとそうはいきません。英国のブレアは、イラク戦争の誤りを認める発言をしています。
I ISISが劣勢に追い込まれ、難民流出が強まり、トルコがロシア機を撃墜したことにより、米国、欧州、中東諸国の立場、本音が一気に明らかとなってきました。今や、ロシアは「正義の味方」になりつつあります。重大局面であり、この先の展開から目が離せません。筆者は固唾を呑んでみています。

2 日本の放射能禍についてどう見ているか。
@ もう改めて書くこともないでしょう。「『放射能は安全安心、食べて応援』で衰亡した日本人が愚かすぎ」の一言に尽きます。
A 人口動態統計を分析したところによれば、やはり初期被曝の影響が圧倒的に大きいです。「2015/10人口動態 小選挙区別 東京23区が断トツのワーストワン 20区、21区とつながり今なお初期被曝の影響示唆か」に書きましたが、町田市、多摩市、日野市、立川市、武蔵村山市、東村山市に至る一帯の出生、死亡の動向が相対的に大きく悪化しています。東京都内でなぜこの地域が悪いかを考えれば、原因は a 2011/3/15に強いプルームが通過した b 丘陵地帯で相対的に標高が少し高い ことが上げられます。筆者はそれ以外には思い当たりません。
B 初期被曝で深刻な被曝症状が出てきていると見られますし、初期吸気被曝が少なかったところでも、その後汚染された飲食料品を食べ続けている人が国民の大多数を占めます。これでチェルノブイリ被災地に並ぶ健康被害が出なければ、日本人は放射能に強い「超人類」です。外国人が日本人の遺伝子を争って求め始めるでしょう。
C 路上で眠り込む人、電車内の急病人の多発、運転中の居眠りは一般人が察知しやすい異常現象ですが、この異常を取り上げその原因を探ろうとする人が少ない、あるいは専門家がいないのはなぜでしょう。筆者は混雑した場所へは出かけませんからそのような現場には遭遇しませんが、週末短時間電車に乗っているだけですでに2回急病人の介護で電車が遅れたことがあります。
D 被曝影響を軽視しよう、軽視させようとする動きは世界的に存在します。この傾向は特に米国に強く、日本の科学者は米国系の学問の輸入で飯を食っていますから同じ傾向を示します。ですが、チェルノブイリ事故の際には、ソ連の専門家は避難政策を実行しました。不十分とはいえ、汚染農作物の回避についても国民に警告しました。日本の科学者はチェルノブイリ被災地にまで出かけて放射能の害を軽視させる働きをしました。そして、今は日本国内でそれをさらに徹底した形で被曝影響の軽視を推進しています。
E 福島第一原発事故から4年半を過ぎ、ここまで内部あるいは外部からのの被曝が累積するともはや手遅れです。本来の寿命、生活習慣病、通常生じうる疾病に被曝による疾病、免疫低下が加わります。福島第一原発事故で何人死ぬかという問いには答えられませんが、ほとんどの人が余命を大きく短縮させることは間違いありません。
F 明年1月の死亡数の増加は、驚くべきものになるでしょう。
2015年11月22日 もう万一の場合の心の準備をしたほうがよいようですね

3 日本の放射性物質汚染、市民社会と国際情勢
@ どんなに国際社会が陰謀と欺瞞に満ちていようと、真実を伝える声は必ずあります。その声が小さかったり、言葉が理解できないことも往々にしてありますが、それはその声を聞き取る側の問題です。
ISIS問題については、筆者は主として西側のマスメディアに属さない報道で気付かされることが多かったです。
福島第一原発事故、それに伴う放射能汚染についても、その深刻さを警告してくれる声はありました。日本人の中にもいましたし、健康被害問題については、主として外国人の専門家、バンダジェフスキー、バスビー、カルデコットを初めとする方々が果敢に発言してくれました。ですが、日本人の多くは、それに耳を貸さなかったのです。
A 欧州に住む人に伺うと、向こうでは福島第一原発事故は極東の片隅で起きた風変わりな事故という程度の認識が一般的だそうです。自分たちに多少の影響はあっても、致命的な問題にはならないと考えているのでしょう。
ましてや、日本人の寿命が大きく短縮することになっても、テロで即座に命を落とすことに比べれば、それがどうした?ということでしょう。
B 実際には、日本では、日夜「見えない弾丸」が飛び交い、人々の身体を傷つけているのですが、その放射性物質、放射線の飛び交う戦場の住人が危険を認識しようとしなければ、危険を伝える人は諦めて去っていきます。
C それに日本は米国の帝国主義に完全に取り込まれています。戦後巧妙に誘導され、ここに来てジャパンハンドラーの指示を受けて戦争態勢の整備を急ぐ勢力が強引にことを成し遂げようとしています。TPPの推進勢力は、日本の富を米国に差し出そうとしています。
D 「1 なぜISIS問題に集中しているか。」に書きましたが、米国とその同盟国は、ウクライナやシリアを植民地的に変えようとしているのです。傀儡政権、従属政権を作り、米国の制度や資本を受け入れさせ、そして富を吸い上げる。その過程で戦争屋は儲かりますし、米国寄りの政権ができた後は、通商交渉や投資保護協定を通じて国際的な資本が入り込みます。北アフリカ諸国やアフガニスタンに比べれば、ウクライナ、特にシリアの国富は潜在的に大きなものがあり、人命などいくら失われようと知ったことではないのです。
E 米国は、各国の政治担当者の資質や志向を見極めるのが巧みです。トルコのエルドガン、日本のアベシンゾー。こいつらが政権をとっている間にやれるだけやっておこうと仕掛けます。
F 日本は、そんな状況です。トルコについては米国がどこまで指示したのか分かりませんが、ロシア機の撃墜で国際世論の流れが変わってしまいました。欧州がISISの害がさらに大きくなることを強く警戒し始め、米国は路線修正です。日本には、そのような要因はありそうにありませんが、日本全体を巻き込む時限爆弾がチクタクと時を刻んでいます。この時限爆弾は、一気に爆発せず超長期にわたって人々の健康を害し、命を縮めます。日本人の平均的な体力や知力はどんどん低下していきます。植民地のうまみが少なくなっていくのは目に見えています。日本の人的資源が劣化し、産業の活力が失われたときには、支配者たちはそれまでの間に手に入れた富を持って日本を去るでしょう。

4 世界のどこにも楽園などはありません。
日本は、戦後戦争に巻き込まれることなく70年近く比較的安定的に経済社会を維持することができました。植民地として復興蓄積の過程に過ぎなかったわけですが、それでも、今振り返れば、よき時代であったと筆者も思います。
ですが、そんな安定期はとっくに終わりました。個々の市民には、苦難の日々が待っているでしょう。不健康な人々が溢れ、夭逝(ようせい)、遺児、障害者の増加、知的レベルの低下、労働能力の喪失、要介護者の増加・・・。
過去を振り返って懐かしんでいる暇はありません。
日々が戦争、そんな時代がすぐそこまで来ています。
苦難に立ち向かいながら他者の笑顔に疲れを忘れる、そんな社会に持っていかなければなりません。
posted by ZUKUNASHI at 13:36| Comment(1) | 福島原発事故
この記事へのコメント
解りやすく書いてくださってありがとうございます。身の引き締まる想いで読みました。

私の生き方をどうしていこうかと悩み、子供に残せる道しるべは何かと悩み手探りでオロオロと暮らして居ますが、ずくなしさんのお考えを読み終えて、何となく荒れ果てた土地にも雑草の芽が出てくる風景が浮かびました。富を吸い付くして彼らが去って行くのなら、そこからが日本のスタートですね。彼らにとっての富が私にとっての富と同じ物なのか疑問ですが、この煩わしい輩と別世界で生きたいと願う私には、スタートできる日が待ちどおしい。

人は我慢したり、逃げたりするマイナス方向への力よりも、前へ進むプラス方向への力の方が何倍も強いはずですから、70年前切り損ねたスタートをやっと自分の足で踏み出せるならステキな事でしょう?

その時、スタートできる力と知恵を子供に残そうと思います。戦争を体験した父や母が私に残してくれたように。同居している88歳の父には孫のためにもう一度知恵を貸して頂いて。
Posted by ビッケ at 2015年11月29日 22:05
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