ISもハマスもスンニ派でパレスチナ問題を訴えれば、結束の力は大きくなる 天木直人氏: ずくなしの冷や水

2015年11月24日

ISもハマスもスンニ派でパレスチナ問題を訴えれば、結束の力は大きくなる 天木直人氏

元レバノン大使の天木直人氏は、今最も発言、発信が期待される人の一人だが、あまり声を聞かないと思っていたら入院されていたらしい。日刊ゲンダイが2015年11月24日 天木氏のコメントを伝えている。一部転載。

私の中東問題の原点は、二十数年前のサウジアラビア勤務と01年からのレバノン大使としての経験にありますが、やはり、中東、イスラム、アラブというのは不当な差別を受けていると思うんですね。いろんな意味で。典型的なのがパレスチナ問題です。イスラムが差別される根底には、やはりイスラエルの存在がある。ここのところを、頭ではなく実感として理解しないと、なかなか分からない。中東の不条理というか不正義です。

――ISはパレスチナ解放をあまり言っていないように思いますが。
 確かに一時、ISはパレスチナのハマス(暫定自治区の政権与党)とケンカしているという説があったので、パレスチナを助けないISはおそらく長続きしないだろうと見ていました。ところが最近、ISがパレスチナ問題を言い出しているのです。もちろん、ISの思惑は分かりませんし、自らの生き残りのためにパレスチナ問題を利用している面があるかもしれません。しかし、ISもハマスもスンニ派ですし、それが結びついて、アラブの究極の不正義であるパレスチナ問題を訴えれば、結束の力は大きくなる。世界戦争、ハルマゲドンにつながりかねない深刻な事態です。

ISのこれまでの発言にあるのは、植民地支配に対する抵抗なんです。第1次世界大戦後にサイクス・ピコ協定(英露仏で結ばれたオスマン帝国の分割)で支配され、第2次大戦後には米国がイスラエルを通じて中東を支配した。ISは新旧の帝国主義者に対して歯向かっているわけです。これに新旧帝国主義者は空爆でもって武力で抑え込もうとしているという構図。つまりISの敵は、この新旧帝国主義者とこれに追随してアラブを裏切ったサウジアラビアやヨルダンなど親米国家で、その他の国はほとんど無関係なんです。

・・・引用終わり・・・

「ISの敵は、この新旧帝国主義者とこれに追随してアラブを裏切ったサウジアラビアやヨルダンなど親米国家」だという認識は、管理人の現状認識と少しずれがある。米国、サウジはISを産んだのでは?
posted by ZUKUNASHI at 13:43| Comment(0) | 福島原発事故
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