シリア情勢 28 ISIS特需で潤う国: ずくなしの冷や水

2015年11月23日

シリア情勢 28 ISIS特需で潤う国

シリアへの人、武器、石油の出入りはトルコを経由して行われているとの指摘が多いです。ISISはウクライナで中国製の武器を調達してトルコ経由でシリアに持ち込んでいたとの情報があります。

トルコからモノを入れる、あるいはモノを売るには、海岸に近い地域に向うでしょう。シリア北西部からトルコに抜けられる道路を調べて見ました。M45です。



国境のトルコ側。


通関地点か。数年前には緑の屋根の建物も、上の広い駐車場もありませんでした。


シリア側に少し入ったところ。シリアは右側通行です。トルコに向う車両がえらく混んでいます。


さらに南に下ったところ。ドライブインがあるようです。


これらがタンクローリーかどうかは識別できません。ただ、黒っぽく丸みを帯びているように見えます。


上の図は、2014/8/26時点のものです。

2012/11/4時点では次のとおりでした。2年半でこの国境を通る車両が激増したのですね。


トルコの地中海に面した港で石油の積み出し基地を探すとイスケンデルンにあります。この近くに精製施設は見当たりませんから専ら船積みを行う施設でしょう。



上の画像は、2014/9/22時点のものです。2007/9/16時点には今の形になっています。



タンクローリーです。大きいですね。


米国は、トルコに地上軍の派遣を持ちかけました。テロが自国に輸出される恐れはあっても、トルコは特需で潤っています。そんな国がISIS掃討作戦をまじめにやるでしょうか。

米国とトルコは、シリア国境の警戒を強めるとしています。国境閉鎖を狙ったのかも知れませんが、なぜ米国の助けがいるのでしょう。本当に閉鎖できるでしょうか。カネさえ出せばなんでもありの国?

日本の原発を導入する話がありますが、狐と狸の化かしあいのようにも見えます。

イスタンブールのバザールは興味が尽きませんでしたが、トルコの国についてはあまり良い印象がありません。

・・・・・

sputniknews2015/11/21
シリアで作られた、アンフェタミンを主成分とする合成麻薬カプタゴン1.8トン超が、トルコ南部のハタイ州で、警察および麻薬捜査官によって押収された。アナドル通信が伝えた。
シリアの武装組織支配地域では、紛争開始以来、西側で禁止されているカプタゴンの製造が始まった。危険な状況でも恐怖を感じなくなる薬とあって、様々なテロ組織の戦闘員らが愛用する薬物である。
トルコ軍は警察犬を伴う大規模捜査を行い、戦闘員の家やトラックのオイルフィルターに隠された錠剤1100万錠という記録的な分量を押収した。このフィルターは、海を越えてペルシャ湾岸諸国のいずれかに送るために、戦闘員らがこしらえたものである。
トルコ人2名とシリア人1名が逮捕された。

PRESSV2015/11/23
The leader of the Turkish opposition Peoples’ Democratic Party (HDP) Selahattin Demirtas has survived an assassination attempt in Turkey’s southeastern province of Diyarbakır.

The failed attempt was made late on Sunday when the rear window of Demirtas’s bullet-proof car was hit once by a bullet as he and his security team were driving in the city of Diyarbakır, Reuters reported, citing an unnamed spokesperson of HDP.


posted by ZUKUNASHI at 11:58| Comment(1) | 国際・政治
この記事へのコメント
トルコは親日国として日本では比較的評価が高いですが、
イスラム教の国です。以前東ローマの首都であったイスタンブールは
ギリシャとの境目で観光で潤っており表面上西洋化したところも多いですが、
この国ではいまだに親が決めた顔も見たことのない相手との強制結婚など
行われています。100年前には第一次世界大戦に紛れ隣国キリスト教国
アルメニアの人々の大虐殺を行っていますがいまだに国としてはその行為を
認めてはいません。シリア国境は楽々と越えられるようで欧州からISに
参加する連中の通過口になっています。今や戦争ビジネスで潤う国、
あの溺死した難民の男の子の写真もトルコ人女性写真屋が撮影して広めたの
です。国際的な反響を呼んだ際「かわいそうな子供を見て自分の仕事を
やっただけ」と言っていましたが一体いくら儲けたのでしょうか。
現在トルコのEU加入問題は宙に浮いている状態ですがこんなヤクザ国がEUへの
加入を認められればそれこそフリーパス状態になってしまうので安易に認め
なくてよかったですね。
Posted by suzuranateurope at 2015年11月21日 20:49
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