福島県内、県外避難 内部被ばく量大差なしなら関東の死亡率は浜通り並みに上がる: ずくなしの冷や水

2015年10月04日

福島県内、県外避難 内部被ばく量大差なしなら関東の死亡率は浜通り並みに上がる

下部に引用した新聞記事に次のようにあります。

(WBCによって測定した)原発事故による内部被ばくは避難しなかった人に比べ、県外避難した人はやや少なかったものの、臨床的に大きな差は見られない(略)。初期の空気の吸引による内部被ばくは存在したものの、ごく小さい値だった。

筆者が注目するのは
@ 初期の空気の吸引による内部被ばくは存在したものの、ごく小さい値だった。
A 内部被ばくは避難しなかった人に比べ、県外避難した人はやや少なかったものの、臨床的に大きな差は見られない。
としている点です。

筆者は、この研究成果を発表した医師は悪意の塊だと見ていますが、今回はその点はさておき、上の研究結果が正しいとした場合、どのような結果が予想できるかを書きます。

2015年09月30日 福島浜通り13市町村の人口動態に次のグラフを掲げました。



福島浜通り13市町村の人口には、そこに住民登録はあるが、実際には住んでいない方も含まれています。研究では住民登録の有無にかかわらず、避難しなかった人と避難した人に分けて集計しているようです。

上のグラフでは転入と転出がほぼバランスしています。社会増減では福島第一原発事故直後は別として、最近は極端な動きはないということが言えます。

次に平均死亡率。最近時点で12ヶ月平均、千人当り1.08人程度です。年間に換算すると千人当り13人。


他の都市と比較します。
茨城県日立市 12ヶ月平均、千人当り0.933人、年間換算11.2人
千葉県柏市 12ヶ月平均、千人当り0.638人、年間換算7.65人
千葉県千葉3区 12ヶ月平均、千人当り0.718人、年間換算8.61人

もしこの研究成果のように福島県内と福島県外にいた人とで飲食物経由の内部被曝が同じなら、時間の経過とともに少なくとも年間換算千人当り死亡率13人に近づいていくこととなります。

最近悪化が顕著な千葉3区も、まだまだ悪化の余地が大きいことになります。健康被害の発現が加速化していますから、短期間で死亡数が5割増しになると見込まれます。

年間換算千人当り死亡率13人が近未来です。

福島浜通の死亡数が今後増えないとはどこにも書いてありません。今後、福島浜通の死亡数が増えていけば、関東など広い地域の死亡率の天井は上がって行きます。

それにこの研究では、「初期の空気の吸引による内部被ばくは存在したものの、ごく小さい値だった」としています。それにもかかわらず、福島県下では、子供の甲状腺異常が激発です。がんに進んだ例も多いのです。

初期吸気被曝がごく少なくてもこうなのです。有名大学医学部の権威にひれ伏すならば、もう諦めて死ぬまでの間残る人生を楽しむべきということになりましょう。

・・・以下は引用・・・

福島民報(2015/10/03 15:01)
原発事故後の県内、県外避難 内部被ばく量大差なし 南相馬市総合病院医師ら発表

 原発事故による内部被ばくは避難しなかった人に比べ、県外避難した人はやや少なかったものの、臨床的に大きな差は見られないことが研究者の分析で分かった。初期の空気の吸引による内部被ばくは存在したものの、ごく小さい値だった。
 南相馬市総合病院の坪倉正治医師らが国際的な専門誌に発表した。
 事故の4カ月後、同病院で内部被ばく検査を受けた521人の結果を解析した。
 このうち県内避難は232人(44.5%)、県外避難は209人(40.1%)で、ほとんどが事故後1週間以内に避難していた。セシウム134が検出されたのは279人で全体の53.4%だった。
 避難と内部被ばくの量の関係を、性別や生活習慣などの条件を加味した数値で比較すると、避難しない場合と比べた相対リスクは屋内避難が0.88、県外避難が0.86となったものの、医学的な見地からは問題となる差ではなかった。
 避難しない場合と避難者に内部被ばくの大きな差がなかったのは、事故後の食品規制が効果的に働いたためとみている。
posted by ZUKUNASHI at 12:09| Comment(1) | 福島原発事故
この記事へのコメント
ずくなし様

この福島民報の記事について
私は日本国内の事情に詳しくないので誤解があるかとも思いますが これまでの坪倉医師の研究発表から検査対象者は南相馬市民と理解しています。
記事を読む限りでは福島県全域のような印象を受けるのですが 発表された国際的な専門誌を探して確認してみます。

内容に関しては 私もずくなし様のご意見に同意します。 
そして 事故はまだ収束していないのですから 一定の期間内の追加被曝線量に関してのデータのみでー 医学的な見地からは問題となる差ではなかったーと判断するのは今後の対策への印象操作をおこなっているように感じています。
日本語文には曖昧な表現が多いので読解に苦労しています。 
Posted by S at 2015年10月04日 16:22
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