一般に強い雨があった後には、放射性物質が流出します。
自然植生の雨水が流出しやすい場所では、放射性物質が流出して線量率が大きく低下します。山田の例で顕著です。測定ステーションの裏側は放棄田です。
広い舗装の駐車場などですと、降雨の後は線量率が低下しますが、自然植生の場所よりは下がり方が少なくなります。夫沢2区がその例です。

宅地などでめったにない湛水が生じたような場合、放射性物質濃度の高いところ、例えば雨樋の出口付近などから放射性物質が移動していることも考えられます。
今回の豪雨では、河川の氾濫が相次ぎ、洪水の被害が生じたところが広い地域に及びました。このような被災地域では、放射性物質の移動が特に大きくなります。泥水自体が放射性物質を含み、運んできます。
水が引き、後片付けの際には堆積した泥に放射性物質が含まれていることに注意しましょう。
浸水区域に現地調査に行く予定ですが、過去の調査結果と比較できるような場所があるか、検討中です。
泥水に浸かってしまった作物にはいつもよりも多い放射性物質が付着しているはずですので注意が必要です。
水道水もしばらくはいつもより放射性物質が多くなっている可能性があります。