悲しいけれど難民問題をまったくの他人事だと、考えすらしない人たちは淘汰される時代になった思います。
直観では今年度中によりいっそう安全な場所へ移動できない人たちは、たいへん危険です。
2015/9/7の投稿
金曜日に英国も移民を少人数ながら受け入れることが決まった旨を、 ヤフージャパンのニュースで読みましたが、驚いたのは、日本人男性のコメントの多くが、「英国の税金を払っている人たちは迷惑に思うのでは?」というような消極的な意見で、 びっくりしました。
それは日本の、外国人への態度そのものなのでしょう。 主人は納税者ですが、そんな意見にむしろ、あきれていました。 たまたま土曜日に友人のホームパーティで、シリアの問題の話が出たのですが、そこではみな、 受け入れ賛成(あたりまえ)で、むしろ一般市民が受け入れろというのに、政府が水を差す、という感じでした。
友人の何人かはヨーロッパからの古い経済移民で、痛みを分かち合う土台が、ロンドンには少なくともあると思います。 すでに、移民が通り過ぎる国々へ送る物資やお金について、受け届け先が組織されており、私はギリシャの沿岸にたどり着く方々に子供が着なかった冬物のジャケットなどを送ります。 友人のお母さんが、秋でよかった、これから収穫物が実るから、とおっしゃっていました。 着の身着のままで、長い移動をしてくる人たちが、お風呂にでも入って新しい服を身に着けられればいいのですが、きっと、ヨーロッパの人たちは、うまくやっていくと思います。
ヨーロッパの人たちは、人に意地悪をするような自分自身が大嫌いなのだ、というのが、私の印象です。私の娘のクラスメートには、すでに、以前からのシリアからの避難者もいます。
・・・引用終わり・・・
次は、下流老人の外国旅行に掲載していたが、もっとよく理解しなくては。
ロイターのニュースから。ハンガリーの首都ブダペストからオーストリアに向けて歩く人々



source:
http://www.imap-migration.org/fileadmin/Editor/Visualisations/MTM/i-Map_poster_14.05_ENGLISCH_Screen_reduced.pdf
シリア 人口. 2,240万人(2012年世銀)
難民ら2万人、独に到着 警察当局「受け入れ限界近づく」
2015/09/07 09:57 【共同通信】
【ミュンヘン共同】内戦が続くシリアなどから欧州に流入した難民や移民らを乗せたオーストリア発の特別列車が5日から6日にかけ、ドイツ南部ミュンヘンの中央駅に次々と入った。DPA通信は7日、地元当局の情報として2日間で約2万人が到着したと伝えた。
難民の波は7日以降も収まらないとみられ、警察当局は「このまま流入が続けば、受け入れ能力の限界に近づく」として、早急な対策が必要だと警告した。メルケル首相はベルリンで連立与党の党首を集め、難民対策を協議した。
報道によると連立与党内では、今回の難民らの受け入れを認めたメルケル氏に対し、批判の声も上がっている。
ハンガリー:ドイツとオーストリアに国境閉鎖を要求
毎日新聞 2015年09月07日 11時46分(最終更新 09月07日 13時24分)
【ブダペスト坂口裕彦、ブリュッセル斎藤義彦】中東などから欧州に大規模な難民らの波が押し寄せている問題で、ハンガリーのオルバン首相は6日、ドイツのメルケル首相とオーストリアのファイマン首相に対し、国境の閉鎖を要求した。難民の最終目的地であるドイツなどが受け入れ拒否を明確にしなければ、さらに数百万人が流入すると警告した。難民の受け入れに消極的なオルバン氏が、受け入れに寛容なドイツなどに政策を変えるよう圧力をかけたとみられる。オーストリアのメディアが伝えた。
オルバン氏は、難民のほとんどが生活向上を目指す「経済難民だ」と指摘。欧州連合(EU)では、最初に入った国で難民登録するのが原則だが、「全員がドイツ行きを望んでいる」として登録できない事態を釈明。「問題は我々の側にはない」と主張した。
ドイツとオーストリアは緊急の人道措置として5日、ハンガリーでの登録無しに難民を受け入れると決め、電車やバスを用意した。オルバン氏はこうした措置をやめ、登録していない難民を受け入れない姿勢を明確にするよう両国に求めた。
ハンガリーは南部のセルビア国境に鉄条網などのフェンスを設け、難民らの「不法越境」を阻止しようとしてきた。オルバン氏は、ドイツなどが難民に対する「国境の閉鎖」に動けば、ギリシャからセルビア、ハンガリーなどを経て北へ向かう難民が減少すると考えている模様だ。
ハンガリーはセルビアとの国境管理を強化しており6日、セルビアからハンガリーを経由してオーストリアに向かう二つの列車に難民が乗っているとして入国を拒否した。セルビアからは約1500人の難民が徒歩でハンガリーに入り、国境の施設に収容された。
一方、ファイマン氏は6日、緊急措置を「徐々に通常に戻す」との声明を発表した。オルバン氏の呼びかけに応じた形だが、「人道的な形」で戻すと述べ、難民に十分な支援をしていないハンガリーの姿勢にクギを刺した。ハンガリーとオーストリア、ドイツは国境管理をなくす「シェンゲン協定」に加盟しており、3国間の国境閉鎖は不可能だ。

[ウィーン/ミュンヘン 6日 ロイター] - オーストリア政府は6日、ハンガリー経由でドイツなどに向かおうと押し寄せる難民を通過させる緊急措置を段階的に取りやめると発表した。5日、オーストリアやドイツの国境に数千人もの難民が殺到したことを受け、オーストリア政府は一時的に受け入れる態勢をとっていた。
欧州連合(EU)の規定では、移民や難民は最初に到着した国が保護申請処理の責任を持つことになっているが、難民の多くはドイツに行くことを希望している。オーストリア政府は従来、国境で抜き打ちの検問を行っていたが、シリア難民の子供の遺体がトルコの浜辺に漂着した写真が欧州各国に衝撃を与え、一時的な特別措置として、登録が済んでいない不法移民状態の難民に通過を認めていた。
オーストリアのファイマン首相は、緊急措置を段階的に取りやめることを決定する前に、ドイツのメルケル首相と徹底的に議論し、ハンガリーのオルバン首相とも電話会談をしたと明らかにした。そのうえで「われわれはずっと、迅速かつ人道的に行動しなければならない緊急事態だと言ってきた。すでに1万2000人(の国境通過を)助けてきた。次にすべきことは、法および尊厳に基づき、少しずつ緊急措置を平常に戻すことだ」と述べた。
2015/09/08 09:12 【共同通信】
難民、独仏に約半数割り当て EUの受け入れ分担
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)に流入する多数の難民への対応策として、欧州委員会が追加提案する難民12万人受け入れの割り当てで、ドイツとフランスの分担数が約半数に当たる計約5万5千人となることが7日、明らかになった。ロイター通信などが伝えた。
割り当ては、EU域外から難民の主な到着地となっているイタリア、ギリシャ、ハンガリーの負担軽減を目的とし、3国に2年間で到着するシリアなどからの難民を対象とする。
分担数は、人口や経済力などを基準に定められ、ドイツが最大の3万1443人。フランス2万4031人、スペイン1万4931人、ポーランド9287人と続く。
以前読んだ本から引用させて下さい。
…''難民''と自ら呼ぶには、いささか恵まれた環境であることは充分承知の上で、あえて言えば、''難民'の哀しさ''の構造としては、私の哀しみは世界各地の''難民''と相似型だと思う。ヒバクに対する恐怖を共有している点では、幼い子ども、乳児をかかえるお母さん方と同じだ。高い放射線量の中を、学校に通っていた高校生と同じだ。政府が「オレタチをモルモットにしている」と感じる多くの若者たちと同じだ。かつてのスリーマイル島周辺の住民と同じだろう。チェルノブイリの人々と同じだ。イラクの劣化ウラン弾の影響を受けた砂漠の民と同じだ。それを使って被曝した米軍兵士と同じだ。そして、ヒロシマ、ナガサキの被爆者ともつながる。私は、ようやく「彼ら」としか視えていなかった人々と同じ場に立つことができるようになったということなのだろう。それにしても、想像力とか共感といったものは、自ら追い込まれないと、あるいは状況に強いられないと、深まることはないのだろうか。…
日本人初の宇宙飛行士、秋山豊寛さんの「原発難民日記」の一節より。
震災直後からの日記を加筆して出版されたもので100ページにも満たない本ですが、折にふれ思い出し、読み返しています。
旧ソ連の宇宙飛行士で、チェルノブイリ取材もしたジャーナリストで、福島で震災にあうまで椎茸農家をしていたという経歴をもつ彼が何を思うのか。日記から学ぶことがたくさんありました。
現在は京都で大学教授をされてるようですね。
こんなおかしな国になっちゃって。難民を他人事と思えるのも今のうち。明日は我が身と思う危機感が…あの震災を経ても生まれない。何故なの?
夢の中で生活しているのは今だけじゃなくてずっとではないですか。夢が悪夢になっただけであって、いい加減目をさませよというだけです。もう目を覚まさない人は死人と同じですから。しかしそんな悲しいことばかりを言っていても、現実に人々は生活していかなくてはいけません。みんなが私のように逃げられたわけではないからです。少しでも国を良くして、少しでもこれからの被害を最小限に、もしくは少しでも時間を引き延ばすことをしていかなければいけません。
なぜ日本人は被曝し続けることを甘んじているのか、いつも考えておりそこからの発言です。真意は伝わらないと考えています。だって実際、みんな被曝しっぱなしですから。異常に硬直した社会です。そこに放射能が降り注いだのです。しかしそれを言い続けるだけでは若い人たちがかわいそうです。実際、それだけでは十分に変化をおこせていないからです。
国ごと変わらないと助かるかもしれない命も死にます。無駄死にだけしている場合ではないのです。