ところでこのサイトは、過去のグラフや測定値を保存してあることはご存知ですか? トップから入ると「このサイトについて」というページがあり、そこに詳しいデータが掲載されています。
(注:全国サムネイルのサイトは2015/10/15から見れなくなっています)
原データは、1日分が午前と午後に分割されて圧縮されて保存されています。解凍後で24メガバイトほどですので筆者の表計算ソフトでは読み込むことができません。やむを得ず、データベースソフトに読み込ませて処理します。
さて、久々の集計結果。2015/7/1午前中のMPの平均値です。福島県以外は県一本の平均値、福島県はID番号ごとの平均値です。
規制庁が管理するMPの表示値をまともに受け止めるような人はもういないでしょう。おおむね実勢値の3分の2程度に圧縮されていると見るのが常識です。ここでは、原数値とその1.5倍の数値を用いて2本のグラフを書きました。

左側が福島県を除く46都道府県、右側が福島県です。0.114μSv/hあれば年間で1ミリシーベルトに達します。0.14μSv/hあれば放射線管理区域に該当です。
ロシアの経験では1μCi=0.13μSv/h以上の場所ではなんらかの健康被害が出るとされています。やはり年間1ミリシーベルトを超えると健康被害が出るということは経験的にもはっきりしており、これまでの規制はそのような事実を踏まえたものなのですね。
残念ながら福島県内では、原数値で判断しても半分以上の地域で健康被害が避けられないと見られます。1.5倍の修正値で見れば、ほとんどの地域で健康被害が出ます。
すごい実験ですね。190万人が参加して行われるのです。その結果を調べるための施設が着々と福島県内で建設されています。
筆者は、MP測定値の圧縮と人体実験は、ほかの府県でも行われていると認識しています。
次のグラフは福島県以外分だけを表示しています。富山県、岐阜県、山口県が特に高くなっています。山口は自然放射線でしょうか。岐阜県はいつも高めです。富山県は詳しく調べないと分かりません。

ここで一つ耳寄りな情報を、こっそりお教えしましょう。原発立地県は、相対的にMPの値が低いのです。新潟、静岡、島根、佐賀、鹿児島。福井に至っては富山や石川の空間線量率を上げる元凶施設があるにもかかわらず、富山や石川より低くなっています。
避難するなら、これらの原発立地県?? いやいやとんでもありません。福井などは圧縮率が50%を超えているだろうと筆者は考えています。福井が起源と見られる放射性物質が新潟に流れて福井よりも高い空間線量率を示すことはよくあります。
低線量被曝もリスクが高いことが再認識されています。これだけ核施設が増えた日本では、もはや定住生活は無理なのかも知れません。放射能や化学物質、命よりカネの風土を避けて動き続けなければならない時代に入ったのだと思います。
フィガロが報じましたが関連情報がほとんどありません。放射能入り気流の見込みに引用しました。