測定場所
south of Pacifica State Beach (Surfers Beach) California

Googleストリートビューから。下から5枚目の画像の上部にある遠景と一致

海岸に通じる道路 0.1μSv/h程度か。波打ち際から200mと少ししかない。右側の木の枝のある辺りから海岸に出られる。

海岸に通じる道、樹木があるのはこの辺りだけ。波打ち際まで200m程度。測定値が少し高くなっている。

林を抜けると0.16μSv/h程度か。この日はそれほど波が高くない。海水には、福島第一原発から放出されたさまざまな放射性物質が濃く含まれているはずだ。

Surface water distribution of Fukushima 137Cs in 2012 (Aoyama et al., 2013; G. Hong, pers. comm. [personal communication]):

ソースはENENEWS 2013/12/23の記事
次は3年半後の拡散状況。
West Coast of North America to Be Hit Hard by Fukushima Radiationから

岸辺に近づくと値が上がる。Inspector は、ガンマ、ベータ、アルファ いずれも検出する。遮蔽はしていないだろう。

波打ち際に近づくにつれて数値が顕著に上がる。地上高1m以上での測定で、水辺に近いほど砂浜にたまった放射性物質、特にガンマ線源の沈着が多いということではなく、潮風が放射性物質を運んで来ていると見られる。

カウント数の変化が大きい。潮風にはベータ線源、アルファ線源も多いのではないか。

波打ち際から離れると数値が下がる。




波打ち際から離れた崖に近いところで100CPM、0.3μSv/h程度。潮風に乗った放射性物質が崖の表面に付着しているのか、崖の手前での潮風の動きの関係かはこの動画では分からない。


上の動画は、2013/12撮影のもの。2014/1の測定では380CPMを検出している。

波打ち際から200m強離れると、0.1μSv/h程度にとどまるが、もう少し内陸に入ったところの空間線量率はどれくらいだろう。ガンマ線源が蓄積して少し高めに出ているのか?
地表近くの線量率はどれほどか。ベータ線源、アルファ線源が飛来沈着しているとすると、地表近くでは線量率が上がるはずだ。
関連情報を見たら次の記述
On Thursday, 12-19, four days earlier, Dave went to the same beach but with a plastic bag for his Inspector. He placed it down about 2 inches above the sand and got radioactive readings of 412 Counts Per Minute (CPM)..over 13 TIMES NORMAL BACKGROUND of 30 CPM. See the readout chart below...

地表から5cm、プラスティック袋入りで412 CPMだ。道路上地上高1.2m位か?で30CPMが13倍になっている。アルファ線は遮蔽されてベータ線とガンマ線の測定。
茨城県稲敷郡の方のSOEKS測定例で0.25μSv/hから1.04μSv/hに上昇したケースと対比できる。こちらは4.2倍。
地上高別の測定値

SOEKSとInspectorでは感度も異なるが、すさまじいベータ線の量があることは間違いない。
上の動画の測定値には、プラスティックの袋もないからアルファ線がカウントされているだろう。ストロンチウム、イツトリウムのベータ線は地上1mまでは飛ぶ。仮に風が放射性物質を運ばないときの線量率が50CPMだとすると、その時々によるが差し引き100CPM相当のベータ線源とアルファ線源が飛んできていると見ることもできる。
2014/1の380CPMもすさまじい。ガンマ線が主なら1μSv/h超に相当する。
この場所に限らず、海岸沿いに多数の住宅が立地している。

バスビー氏の言うように海岸から1km以内には潮風に乗ってストロンチウムなどが飛来するのであれば、福島第一原発事故後、海岸沿いに居住するリスクは途方もなく上がったことになる。