東山動植物園(名古屋市千種区)で先月、双子のライオンのうちの1頭、メスのステラ(2歳)が死んだ。生前から首にこぶがあることはわかっていたが、死後の検査で、甲状腺にできた腫瘍(しゅよう)だったことがわかった。死因との直接の関係は不明。しかし、もう1頭のソラの首にも同様のこぶが確認されており、園では対応に頭を抱えている。
ステラは2012年6月、同園で生まれた。13年4月、飼育員がステラの首にこぶのような肉のかたまりである腫瘤(しゅりゅう)を確認した。経過観察を続けていたが、腫瘤はじょじょに大きくなり、来園者から「何とかできないのか」と指摘する声も寄せられたという。園は5月11日、除去する手術に踏み切った。
腫瘤は直径17センチで静脈に達していた。手術終了後、ステラは起き上がったが翌日朝、死亡した。死因は急性心不全とみられる。
腫瘤を調べたところ、甲状腺にできた良性の腫瘍だった。獣医師で同園の茶谷(ちゃや)公一・指導衛生係長によると、良性だったためそのままにしておくことは可能だったが、さらに肥大化し、破裂して、大量出血する危険性もあった。
・・・引用終わり・・・
2012/6 誕生
2013/4 首に腫瘤(しゅりゅう)を確認
2015/5/11 手術
2015/5/12 死亡
ライオンの妊娠期間は100日から120日とされており、懐妊は2012/2頃。肉食で野生のものを食べていたとは思えないが、汚染地域から搬入された家畜の肉を親ライオンが食べていた可能性はある。
放射性ヨウ素は、2011/6には減衰してなくなっていたはずだから、子ライオンが放射性ヨウ素を経口摂取したとは考えられない。とすれば、放射性セシウム又はその他の核種が原因になった可能性。
セシウムも甲状腺にたまるとの見解もある。
名古屋市には、福島第一原発事故直後のプルームが到達している。人間にも影響を生ずる人が出てくる可能性がある。
そして書くことが憚られるが、この事例は、親、特に母親が強く内部被曝していると、その親から生まれた子供が甲状腺に異常を生ずることがあるということを示すことになるだろう。
双子のライオンがともに異常を来たしている。人間でも親が強く被曝していた場合、放射性ヨウ素がほとんど減衰した後に懐妊した子供でも甲状腺異常が現れる恐れがある。
放射性ヨウ素はほとんど減衰したが、母親のセシウム等の汚染が強い間ということになると、2012/3頃に生まれた新生児に、1年、2年経過して甲状腺の腫瘤(しゅりゅう)が生ずる例が出てくる可能性がある。
親御さんはご自分の健康異常とともに子どもさんに出てきかねない症状に注意が必要かも知れない。
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藤原直哉 @naoyafujiwara 氏の2015/7/2のツイート
福島第1原発20キロ圏内で捕獲した子牛の内臓には母牛の1.5倍のセシュウムが蓄積されていた。東北大学の調査。ジャパンタイムスの報道。
http://the-japan-news.com/news/article/0002159008 …
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当りだ。誰もほめてくれないから自分でほめよう。

(初出 2015/6/17 7/2追記)
コメント関連


もちろん北半球、地球全体にフクシマからの放射能は広がっていますから、名古屋市にも到着しているでしょう。
しかし、自分が把握している限り、事故直後の2度のプルームが到着したとはっきりわかるのは、愛知県東三河の山々です。
もしずくなしさんが事故直後のプルームが名古屋市まで到達したことを示す資料を知っていたら、教えていただければ幸いです。
晩秋から春にかけて(3月・4月も)、愛知尾張・岐阜西濃地域では「伊吹おろし」という北北西からの強い風が吹きます。
そのため静岡や東三河、太平洋側(東)から流れてくる風は、伊吹おろしで南へ押し戻されつつ三重(西)に向かいます。
三重が目立つのは、おそらくそのせいだと思われます。