そう言えば、米軍兵士も入らない汚染地域があると言っていたなと思い出し確認したら、米軍が危険地域として兵士を派遣しない目安が0.32μSv/hとされています。
福島第一原発事故直後に0.32μSv/h以上の地域を関東で調べます。
2011/4/1を基準として、この日にセシウム134と137が1対1の割合で存在し、0.32μSv/hの線量率であったとすると、これが0.2μSv/hに落ちるのは、単純に減衰補正をすると2014/8/4です。
ただ、自然放射能は減衰しませんからこれを0.035μSv/hと見て控除して計算すると、0.2μSv/hに落ちるのは2015/1/23です。
規制庁の空中測定マップでの階層区分は、0.1μSv/h以下、0.1〜0.2μSv/h、0.2〜0.5μSv/h・・・です。2015/1/23に近い時点でのマップを探すと2014/11/7時点のものがあります。
2011/4/1の0.32μSv/hは、2014/11/7時点の理論値は0.2085ですからほぼ第2階層と第3階層の境目ですが、2014/11/7時点の地図からは関東南部の平野部には第3階層は見当たらず、福島県は言うまでもなく、茨城県、栃木県、群馬県など関東北部と山間部に残るだけとなっています。

上の地図の明るい水色が第3階層でこの範囲は、2011/4/1の時点で0.315μSv/h以上あったと推定されます。米国が兵士を派遣しない汚染地域、放射能の強い地域だったわけです。
米国の土壌調査で東葛飾と霞ヶ浦の南に接する濃厚汚染地域の土壌サンプルはありませんでした。上の地図の線量率が高い地域でサンプルを採取したのは米国人ではなく、日本の省庁の職員です。
栃木県の採取箇所を個別に調べますと、早い時点での空中測定マップの区分によると、大田原市について2箇所、那須塩原市について3箇所、矢板市の1箇所が第3階層に属し、那須町の1箇所は第4階層です。
栃木県北部の那須町、那須塩原市、大田原市、矢板市などは第2階層から第3階層が連続的に広がっており、線量率が低いところを見つけてサンプルを採取することは難しかったのでしょう。
当初のサンプル採取では福島市で一つサンプルが採取されていますが、それ以外には早い段階での福島県の中通りでの採取はありません。中通りに入れば、線量率はさらにアップします。
他では、嬬恋村にも行っていますが第2階層です。いわきについては、2箇所でサンプルを採取していますが、二つともに埠頭の先の接近した場所で海の近く、線量率の低い場所です。第2階層でしょう。名取市下増田は第1階層、横須賀市、御殿場市も第1階層です。米国の土壌調査では極力第3階層を避けています。
米国人が行ったと見られる採取事例の例外は、楢葉町のJビレッジでの採取です。なぜもっと福島第一原発に近いところに行かなかったのか疑問でしたが、ここへはヘリコプターを使って行ったのでしょう。Jビレッジはドクターヘリが発着します。
米国というべきか米軍というべきか、どっちにしてもやはり注意していますね。
福島県中通りには、0.5μSv/h以上の第4階層もあります。政府と福島県ならびに浜通りの自治体は、そういう高線量率の地域に住民を帰還させようとしています。米軍が「生命の危険がある」として兵隊を派遣しない地域に一般住民を送り込もうとしています。
これは、虐殺や自殺幇助にならないのでしょうか。
(初出 2015/6/9 7/5 自然放射能分を控除して減衰補正するように修正、本文も書き換えた)
ご自身の覚悟を感じる日々の記事、ありがとうございます。
GWあたりからコメントがエラーになるので、送信できるか分かりませんが、
ご参考になれば何よりです。
『東葛飾と霞ヶ浦の南に接する濃厚汚染地域の土壌サンプル』として
ちば市民放射能測定室「しらベル」
http://sirabell.blog.fc2.com/blog-entry-170.html
常総生協 土壌沈着量調査結果
http://www.coop-joso.jp/radioactivity/result_soil.html#result